東京に出張でやってきました。午後1時に“解放”されて、これから1日半、自由時間にします。
東京駅を出発。皇居を左手に見ながら、靖国神社に向かって歩く。皇居はやはり大きい。外はガンガン車が走っているけど、皇居の中は静かでしょうね。
国立近代美術館や日本武道館などを通り過ぎて、1時間弱でしょうか、靖国神社に到着。ちょうど秋季例大祭だった。少し屋台が出ていた。意外と人は多くない。普通はこんなものなのでしょうか。ニュースに出てくる靖国は“特別な日”なのか。
一番下の大きな鳥居から歩く。本殿にお参りした後、敷地内をブラブラ。もっと大きいと思っていたが、それほどでもなかった。本殿の裏では女子高校生やサラリーマンがベンチに腰掛けて休んでいた。皇居といい靖国といい東京にとって貴重な緑でしょうね。
最後に遊就館。ここが一番の目的。日本がしてきた戦争については、いろいろな見方があると思う。「遊就館の歴史観」はその一方の極にあるのだろうか。
館に入ってまず「ドキュメント映画 私たちは忘れない」を見た。「日本が戦争をしたのは仕方がなかった」「先人たちは命を国のために捧げた」−。50分ぐらいの映像だから日清、日露戦争から、日本の敗戦まで詳しく描ける訳もないが、やはり一方的な見方か、と思えてしまう。パンフレットには、この映画は教科書では教えられてこなかった、わが国の近・現代史の真実の歴史が描かれています、と書かれていたが…
戦闘機や戦車、人間魚雷なども展示。戦死者の遺書や家族への手紙は心を打つが、それは靖国にあるからではないだろう。沖縄の「ひめゆり記念館」で見たものも同じように訴えてきた。
結局は現在の視点でどうこう言っても仕方ないのかも。二度と悲惨な戦争を起こさないことが最も重要。そのためのアプローチとして、“遊就館的史観”と“ひめゆり記念館的史観”のどちらが有効なのか考えてもいいのか、と思った。
今日は靖国から歩いていけた「ふくおか会館」に泊まる。建物は少し古いようだが、場所もいいし、ネットで予約したので値段も安かったので十分満足。
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靖国神社の写真は「My写真庫」に
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