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    S15シルビアによるオートポリス走行記
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寄り道

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2007年2月20日(火)
私の紅衛兵時代(陳凱歌、刈間文俊=訳)

『「文化大革命」が引き起こした根源的な破壊は、社会のデッドラインを突破してしまったことだ。温和とか、善良、敬虔、素朴、忍従という、孔子の提唱した理念で代表される中国の伝統文化が、覆されてしまっただけではない。洋の東西を問わず、人々が世代を越えて命をかけて守ってきた普遍的な価値さえも、覆されてしまったのだ』

巨大な中国社会が一人の指導者によって、ブレーキを失った車のように一気に走りだしてしまう。誰もがその流れに乗り遅れまいと競い合う。乗り遅れる“恐怖”が人々を支配する。社会秩序を混乱させ、自然を破壊し、友人や肉親を裏切ることに疑問を感じなくなってしまったのか。

「文革」について全く知識がないので、正直ちょっと驚いた。7〜8年前に旅した時、天安門で毛沢東の肖像画を見たが、混乱を生んだ当人を現在の中国人はどう見ているのか? 毛沢東への評価が今後どうなるのか、気になる。

筆者はのどかだった頃の北京の街を知っている。そして好きだと言う。今の中国はものすごいスピードで経済発展が進み、近代的な街が広がっている。「文革」の頃のような混乱した社会ではもちろんないだろうが、正しい方向に進んでいるのか考えさせられる。
(講談社現代新書、740円+税)

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