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2006年8月21日(月)
文系のための「Web2.0」入門(小川浩)

『グーグルはもはや検索エンジン、というよりは本当に巨大な「神託」であるように見える。もともと宗教や哲学というのものは、世の中の根源的な不条理に対する疑念や疑問をぶつける相手がなんであるか、ということだ。禅問答でも聖書でも、仏典であっても、ほとんどすべての経典は、質問に対する神(や、それに準ずる存在)が回答する、という形式になっている。ある意味、検索、である』

「Web2.0」という言葉をよく見かけるようになってきたが、「2.0」の意味は「1.0」の次、らしい。進化を続けるインターネット(ウェブ)はブラウザで他人が作ったコンテンツを見るだけの時代から、ブログで個人が情報を発信する時代へ。ネット利用者数が膨大になり、それに伴って情報量も莫大に。必要な情報を選択する時、検索エンジンに頼ることになる。「Web2.0」の主役は検索エンジンであり、「Web2.0」の唯一の成功例が「グーグル」であるという。

無料サービス+広告収入というビジネス・モデルで勝者となったグーグルは、さらに発展を続ける。ネット上に存在する全てのサイトをサーバーにダウンロードするだけでなく、地上にある全てのものをデジタル化しサーバーに蓄える。この作業には200年かかるとグーグルはみているらしいが、現実になれば、情報の全てはグーグルを通して、ということになるだろう。情報をアメリカの民間企業が一手に握ってしまうことになる。ちょっと恐いことのようにも思える。

もっとも、このサイトも「広告」でグーグルを利用しているし、私の個人情報もグーグルに渡っている。情報を守るためにネット利用を控えるか、不安を抱えながらも企業を信用して利用をつづけるか、悩ましいところですね。
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