30周年記念行事 | 豊声会のあゆみ | 最近の男たち | 演奏会の記録 | 合唱組曲石橋の町 | スタッフ紹介 | 団 員 募 集 | 豊声会トップ |
男声合唱団 豊声会 創立30周年記念行事 |
と き/1999年11月6日(土) 午後2時開演 ところ/大分県立総合文化センター 音の泉ホール 主催/男声合唱団豊声会・第1回大分県民芸術文化祭実行委員会・大分県・大分県教育委員会・大分県芸術文化振興会議 後援/大分県合唱連盟 ・大分合同新聞社 ・NHK大分放送局 ・OBS大分放送 ・TOSテレビ大分 ・OAB大分朝日放送 エフエム大分 |
プ ロ グ ラ ム オープニングステージ 指揮/土谷 正公 GREAT DAY! SWIG LOW SWEET CHARIOT GO DOWN MOSES 第2ステージ 指揮/土谷 正公 ピアノ/上田 圭子 テノール独唱/中村 勝利 男声合唱組曲 「枯れ木と太陽の歌」 作詞:中田浩一郎 作曲:石井 歓 T 枯れ木は独りで唱う U 花と太陽の会話 V 冬の夜の木枯らしの合唱 W 枯れ木は太陽に祈る 第3ステージ 指揮/土谷 正公 ほうせいかい30年グラフィティ 12人の盗賊 オレーグ公の歌 麦ふみ かぶ 女ひとり 筑波山麓合唱団 雨 いざ起て戦人よ 故郷 第4ステージ 指揮/土谷 正公 ピアノ/上田 圭子 男声合唱組曲 「石橋の町」 作詞:佐々木均太郎 作曲:石井 歓 第1章 飛沫の精 第2章 龍女ときざはし 第3章 石橋の故里 第4章 石楠花を讃う |
|
演 奏 会 プ ロ グ ラ ム よ り |
ご あ い さ つ 院内町長 川 野 哲 也 男声合唱団豊声会創立30周年記念演奏会の開催、並びに男声合唱組曲「石橋の町」の初演まことにおめでとうございます。 院内町では、“歌声のひびく町”をかかげ、昭和59年に女性コーラスが誕生し、また、院内中学校では全校生徒による合唱の取り組みを始めました。 平成元年「文芸春秋」に院内町の石橋が掲載され反響を得たのを機に、「日本一の石橋の町」づくりに取り組みました。 そんなおり、石橋をメインとした合唱曲制作の機運が急速に高まり、その製作を豊声会にお願いしたところ、別府大学客員教授佐々木均太郎先生作詞、愛知県立芸術大学名誉教授石井歓先生作曲による混声合唱組曲「石橋の町」がみごとに完成しました。 そして平成10年大分県で開催された国民文化祭協賛として、男声合唱団豊声会と女性コーラス院内ローズベイ・コールによる演奏会により「石橋の町」が全国発表されました。 今「文化の時代」が叫ばれていますが、その背景には心の豊かさやゆとりが求められていると思われます。 是非今後も男声合唱により、多くのかたがたに大きな感動を与えられるようご祈念申し上げごあいさつといたします。 石 橋 愛知県立芸術大学名誉教授 石 井 歓(「石橋の町」作曲者) 先人たちが、石を一つひとつ積み上げて造った、歴史の重みを感ずる。苔むした橋脚に、時の流れを思う。この橋は、紛れもなく芸術作品である。 院内町長の川野哲也氏は、この町の石橋を広く紹介したいと云っている。宜なるかな…である。 その町長の意を汲んで、この石橋をテーマにして合唱曲を、と依頼してきたのは、別府の親しい友人、土谷正公氏である。そして詩人、佐々木均太郎氏のすばらしい詩を得て、この曲は完成した。昨年の混声合唱曲に続き、今年は男声合唱曲の初演である。 石造りの橋脚のような重厚な響きを、男声には要求される。 「枯木と太陽の歌」は、日本はもとより、欧州の男声合唱団の多くが、ショット版を使用して歌っている作品である。ありがたいと思っている。 この合唱曲は、人間を“枯木”にたとえて、人間というものは所詮、孤独である、という“心の叫び”を歌ったものである。 豊声会の団員の皆さんが、立派な演奏をされるよう、大いに期待している。 遙かなり「石橋の町」 別府大学客員教授 佐々木 均太郎(「石橋の町」作詩者) 「石橋の町」なんという温かくて遙かなる懐しさを覚えさせる命題 であろう。この組曲の作詩を仰せつかり、殊に合唱曲の大先達石井歓 先生の作曲とお聞きして至極の光栄の喜びをかみしめた。 石橋を抱きかかえた町の自然風物を身体の全感覚で感受したとき、 鬱勃として起こってくる詩情。それに抑制に抑制をきかして選んだ言 葉を芭蕉のいう「舌頭に千轉」してリズムを調整。石井先生の譜曲と 言語リズムを合わせる阿吽の呼吸も勉強させていただいて出来あがったのが合唱組曲「石橋の町」である。 日本語の美しさを失いたくない。これが作詞上の私の今一つの心匠である。「いかずち」「激つ瀬」「たち渡る」「とよもし」など万葉に出てくるような古語を多用した。石井先生に相談したら「大切なことだ」と強く頷かれた。「新古今和歌集」の選者藤原定家も作歌心得として「ことばは古きをしたひ,心は新しきを求めよ」と。味わうべき箴言ではないか。 豊声会創立30周年おめでとう。記念演奏会で「石橋の町」男声合唱初演が披露されること、まことに意義深いものがあると思われる。御成功を祈る。 秋 冷 に 石 橋 の 町 遙 か な り 均 |
演奏にあたって 男声合唱団豊声会指揮者 土 谷 正 公 「私どもの町は音楽になるでしょうか」と町長に尋ねられた。院内町の川野町長が地元を題材にした合唱曲を創り、歌声が響く町づくりをしたい。というご意向で豊声会の役員が院内町に招かれたときのことである。 「恵良川を中心に拓ける田園風景、川に架かる多くの石橋、初夏を彩る石楠花、豊かな自然、そして秘められた歴史等など。私が知っているだけでも詩情あふれる町で、合唱曲にふさわしい町です」とお答えした。席上町長は、数々の石橋を残した名工松田新之助の話もしてくださった。 ちょうどそのころ豊声会では、やがて迎える創立30周年に向けて、何か記念になる作品を創っては、と色々な意見が出ていた。例えば、男声合唱曲「双葉山物語」や「青の洞門」、明るく「壱万円札物語」といったように。 さて、川野町長をはじめとする院内町の合唱曲創作への熱意は強く、「制作に関する全てを豊声会に一任する」ということで「院内町を合唱曲に・・・」が実現し、作詩・佐々木均太郎先生、作曲・石井歓先生のもとに合唱曲「石橋の町」が完成する。 作業は、平成8年の暮れから始まったが、両先生とも快く受けていただき、惜しみなく取材に向かわれた。雪の日の龍岩寺、教育委員会の方を先頭に登る石井先生。初春の岳切渓谷、鶯に誘われ奥へ奥へと佐々木先生。お二人とも健脚でいて、とても精力的であった。 幸せなことに石井先生のご配慮で、混声合唱曲・「石橋の町」と男声合唱曲・「石橋の町」の二つの形態の曲が出来た。 混声合唱曲「石橋の町」は、平成10年10月に院内町で初演した。 男声合唱曲「石橋の町」は、今日私たちの創立30周年記念演奏会の委嘱作品として初演する。 ひとつの曲ができてそれを演奏し、聴衆に聴いていただくまでには、深く深く静寂で沈黙な時間と、うずうずと蠢く躍動へのやりきれなく待ち遠しい時間がある。男声合唱曲「石橋の町」の初演にあたり、いまそのことを実感している。 このような貴重な機会をあたえてくださった多くの方々に心から感謝申しあげます。 |
記 念 演 奏 会 ア ル バ ム | |||
Opening Stage 黒人霊歌 | 2nd Stage 「枯木と太陽の歌」 テノール独唱は中村勝利氏 | ||
3rd Stage 速水初代指揮者のソロで開幕 | ロシア民謡「オレーグ公の歌」 ソロ:新名さん(右)・渡辺さん(左) | ||
「女ひとり」お立ち台の武原さん | ナレーター友田さんとの絶妙の会話 | さあお立ち会い・・・阿部さんの名調子 | |
ゲロゲロゲロ!・・・筑波山麓合唱団 | 初代会長中原さんは千葉県から | 2代会長平山さんは奈良県からの参加 | |
電子オルガン伴奏は岩本さん | 雨のソロを気持ちよく歌う三浦さん | 「石橋の歌」作詩・作曲者の紹介 | |
4ステは男声合唱組曲「石橋の町」の初演 | ピアニスト上田さんとの息もぴったり合った4thStageでした |
と き/1999年11月6日(土) 午後5時30分開宴
ところ/大分市 東洋ホテル3階 瀬戸の間 |
レセプションプログラム 開宴の言葉 司会者 高橋 建己 開会挨拶 会 長 中田 耕市 来賓挨拶・来賓紹介 院内町長 川野 哲也 様 大分マンドリン・オーケストラ 様 大分県文化振興課長 中津メール・ハーモニー 様 後藤 州一 様 中村 勝利 様 作曲家 石井 歓 様 友田 哲郎 様 国文学者 佐々木均太郎 様 天野 頼子 様 院内町教育委員会教育長 成瀬 真弓 様 吉野 源治 様 山本 早苗 様 大分県合唱連盟 様 伊藤美保子 様 院内ローズベイ・コール 様 上田 圭子 様 明野レディースコーラス 様 八戸男声合唱団 様 男声合唱協会 様 乾 杯 初代会長 中原 重光 様 会 食 スピーチ 感謝の花束贈呈(指揮者より歴代ピアニスト並びに記念演奏会の女性スタッフに) 万歳三唱 岡本 義雄 閉宴の言葉 司会者 高橋 建己 |
記 念 レ セ プ シ ョ ン ア ル バ ム | ||
中田会長あいさつ | 中原初代会長の乾杯 | 初代指揮者・歴代会長の面々 |
ピアニストへ愛を込めて・・・ | さらなる発展を祈って万歳 | 最後はやはり「いざ起て・・・」 |
創立30周年記念誌 発行
男声合唱団豊声会創立30周年記念誌 発行日 1999年11月6日(土) 発 行 男声合唱団 豊声会 編 集 記念誌編集委員会 佐藤要八・多田優一郎・玉井春一 真部俊二・中根剛誠 印 刷 九州凸版印刷株式会社 |
男声合唱団豊声会創立30周年記念誌 歌い続けて三十年 男のロマン今ここに 目 次 T.挨 拶 激動の世に文化の香りを 中田 耕市 ごあいさつ 平松 守彦 歌い続ける素晴らしさを教えてくれた豊声会 中原 重光 夢とロマンをいつまでも 大分県合唱連盟 「精霊流し」から始まったパートナーシップ 明野レディースコーラス 「紳士の合唱団」豊声会をたたえて 大分マンドリンオーケストラ 結成30周年おめでとう 中津メールハーモニー 歌は心の財産(宝) 院内ローズベイコール U.創立30周年記念行事 1.演奏会プログラム 2.「石橋の町」委嘱制作 演奏にあたって 土谷 正公 声高らかに日本一の「石橋の町」を 川野 哲也 重厚な響きを期待する 石井 歓 遙かなり「石橋の町」 佐々木 均太郎 3.レセプション V.男声合唱団 豊声会 定期演奏会記録 W.創立30周年への想い まほろばの地から ゛祝30周年゛ 平山 博章 「ひとつの朝」からの出発 天野 頼子 貴重な体験に感謝 上田 圭子 男声合唱団 豊声会との30年 津野 健 X.おとこたちのひとこと Y.「豊声会報」より Z.豊声会30年のあゆみ [.合唱団の名前とシンボルマークのいわれ \.団員名簿 ].編集後記 |