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2006年2月15日(水)
信長の親衛隊(谷口克広)

『強烈な個性で迅速果敢に中世的権威を否定し戦国乱世を勝ち抜いた信長には、戦場で本陣を固める馬廻や小姓といった強者たちのほかに、秘書や吏寮として治世や文化などの面で活躍する近臣・近習がいたことを忘れてはならない。彼らは職業や出自を問わぬ信長に見出され、その才能を惜しみなく発揮し、信長の手足となって献身的におのおのの本分を尽くした。本書は、これら無名に近い近習たちに光を当てながら新たな信長像に迫る』

秀吉や前田利家、森蘭丸ら有名な信長の家臣はもちろん、一般的には無名に近い人々にスポットを当てている。信長が天下を狙い組織を拡大させていく中で、多くの部下が血や汗を流したのは間違いない。信長という個性的なトップに仕えるとはどういうことなのか。

戦場で先陣を切って駆け出す信長。武士として仕える以上、遅れをとることは許されなかっただろう。もちろん戦場だけが家臣の仕事ではない。気分屋の信長に気に入られるのは大変だろう。若い近習たちが出世を競った姿が想像される。

秘書として仕えた老臣の姿も描かれている。彼らはその能力を活かし、信長の死後も他の武将に採用されている。官僚として評価が高かった証拠だろう。利家や蘭丸が信長と「男色」関係にあったことなど「ヘぇ〜、そうなの」というエピソードも書かれている。それで信長が彼らを重用していた訳ではないのだろうけど。
(中公新書、740円+税)




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