熊本県下益城城南町の美少年酒造株式会社醸の「純米酒 美少年」
美少年酒造は汚染米問題で“被害者”だったが、裏金問題では“加害者”になってしまった。1等米と偽って3等米を使い、裏金を受け取る。“被害者”はもちろん消費者だ。
製造は09年2月。汚染米以降、裏金問題発覚以前ということか。私は美少年の日本酒は結構旨いと思っていた。今回の酒は1.8リットル1900円ちょっとと安い。普通の純米酒としてはイイと思う。安い(質の悪い?)米を使っているのかもしれないが、残念ながら私には分からない。まあ、美少年酒造の副社長(同じ名字だから社長の息子か)も自社の商品がどのように造られていたか知らなかったくらいだから、日本酒の味を本当に分かる人なんて少ないのかもしれない。
今回の事件で考えさせられたのは、汚染米問題で美少年酒造の売上が10分の1になったことと、20年にも渡って裏金を受け取っていたこと。売上がここまで減っては正直大変だろう。加えて、なぜ裏金を受けっ取っていたのかについての社長の答えは「経営が厳しかったから」。日本酒業界はズルをしなければ生き残ることができないのか。
日本酒離れがあるのかもしれないが、私のようなファンもいるはず。旨い酒を適正な(酒蔵が十分に利益を出せる)値段で呑ませてほしい。美少年酒造の復活に期待します。
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