オートポリス500ラップへの道

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寄り道

<<壬生寺 | 黒松翁>>
2006年10月2日(月)
京都人は日本一薄情か(倉部きよたか)

『お寺にはなぜ竹の結界や鉄柵で人を拒絶するところが多いのか。この世と冥界の境はどこにあるのか。町家に塀がないのはどうしてか。花街とお寺が居並ぶのはなぜか―。ガイドブックでは窺い知れない古都のディープな不思議を、その歴史にまでわたって研究。若き日に、紫野大徳寺の名僧に弟子入りし破門となった筆者が声低く語る、京都の好きなところ嫌いなところから、古都の別の顔が見えてくる』

京都旅行の前に本を2冊読んだ。1冊は「京都人は日本一薄情か」(文春新書、720円+税)。実質3日程度の旅だったので、多くの場所を回れるわけではない。金閣寺や銀閣寺、清水寺などはもちろんいいのだけど、少し違う所に行きたい。普通の観光客とはちょっと違う、そんな旅をしてみたい。移動手段はバスと電車、地下鉄。それ以外は歩くしかない。大徳寺、大原、叡山、船岡山、西陣、加茂川、上七軒。この本に書かれていた場所で実際に行ったのはこれぐらいだった。残念だけど、やはり「普通の観光客」どまりでした。

筆者が「普通の観光客」と違うのは一番多感な時期をお寺の小僧さんとして京都で過ごしたこと。京都に対して「懐かしい」という美しい記憶だけでなく、もっと複雑な思いがあるのだろう。同じ場所を歩いても、私に見えないものが見えているに違いない。時々読み直して、今度京都に行く時はまた違う目を持てたらいい。

もう1冊は「京都人は変わらない」(村田吉弘、光文社文庫、680円+税)。

『「菊乃井」の三代目であり、京都に住みはじめて十八代目にあたる生粋の京都人である筆者が語る京都と京都人の裏の裏。よそさんから「冷たい」「閉鎖的」「裏表がある」と思われ、常に「『お茶漬けでもどうどすか』と言われたら帰らなくてはならない」、「一見さんお断り」、「いけず」などのフレーズがつきまとう人と街。何がホントでウソなのか? 何がオモテでウラなのか?』

こちらは京都の老舗料亭の主人が書いた京都人論。やはり「京都人」という人種?がいるのでしょうか。私は食べることは好きなのですが、高級料亭には縁がありません。この本を読んでも「なるほど、へぇ〜」という感じ。ただHPやブログで行われている食べ物屋さんに対する評価、評論は決していいことではないという意見には考えさせられた。私のHPでも麺類や酒の評論?をしているが、食べたものに対して「まずい」と言うことに何の意味があるのか。筆者は「うまい」とネットに書かれることも食べ物屋にはプラスにならないと主張している。まあ、「うまい」と思える食べ物屋さんの紹介ぐらいならいいのでは…というところでしょうか。

最後に今回使用したガイドブックも紹介します。「大人の街歩き 京都」(成美堂出版)。「鞍馬〜貴船」など歩いて楽しむコースなどが載っています。