特集・讃岐うどん巡礼の旅(初体験♥編)

二つの“山下”

=*=前途多難・思いっきり山道で迷う=*=

 “讃岐うどん初体験”を終えた二人は、宮武のロケーションに感動などしつつカメラに収め、琴平を後にした。資料を確認しながらさぁどこへ行こうかと迷いに迷い、シューの独断で秘境・やまうちうどんへと向かうことにした。が、この時点で香川県の地理などまったく把握していない二人、地図とニラメッコをしながらも迷いに迷い、まったくやまうちとは全く遠く離れた地へ出てきてしまった。結局やまうちは諦め、高松市方面へ向かうこととし、“宮武ファミリー/驚愕のひやひや・あたりや”を目指すことにした。が、が、これまたW役立たずな二人、一向に目的地へたどり着ける気配もなく、黄金の時間帯をみすみすやり過ごすのも勿体ないので、どこか道が分かりやすそうな、近くの店に行くことに決めて、完全攻略・さぬきうどん2002とニラメッコする。幸い車を停めた地点から“郵便局集配職員休息所・坂出山下うどん”と国分駅近くの“山下うどん”の2軒が近かったので、この二つをハシゴすることとした。

point:“郵便局集配職員休息所”郵便局集配職員の皆様は昼食を取る場所が決められており、香川県のうどん屋で、コレに指定されるのは一種勲章のようなものであるとのこと。
point:坂出山下うどんと国分駅近くの山下うどんは車で走っても10分前後。坂出山下うどんの弟さんが国分駅近くの山下うどんをやっているそうです。
=*=山下うどん・注文の仕方は事前に調べておこう=*=

山下うどん・外観  2時間あまりも迷いに迷い、腹も減っているし早く次のうどんにありつきたいし、で飢えたノラ犬状態の二人、色々と考えずに山下うどんへと飛びこんでしまいました。店内には先客が数名居ましたが、まさに注文の真っ最中、というお客さんが居なかったため、注文の仕方が分からずちょっと戸惑う。

山下うどん・温いの、小+ちくわ天

シュー:「あの…、注文はどうすれば…。」
おば:「一玉?二玉?」
シュー:「一玉でお願いします。」
おば:「暖かいの?冷たいの?」
シュー:「あ、暖かいの…。」
(丼に麺を入れてもらい受け取る)
シュー:(キョロキョロ、“ダシ…”)
(一見して普通は麦茶が入っているような大きなポットというかタンクというか、を発見。チャーさんは同じようにおばちゃんに注文中)
シュー:「えぇい!」
…思い切ってその麦茶だかダシだかを麺にぶっ掛ける。クンクン。…ホッ。ダシだった。
(再びおばちゃんの前に戻るシュー)
シュー:「あの…、お代金は…先?」
おば:「先にいただきます。天ぷらとかはいい?」
シュー:「あ、じゃコレいただきます(ちくわの天ぷらを取ってうどんに乗せる)。」
見るとチャーさんは生卵を一個うどんに乗せてからダシをかけている。
シュー:「おいくらでしょうか?」
おば:「はいはいはい、と380円。」
チャー&シュー:「マジかい!?」

point:店によって、「一玉、二玉」だったり「大、小、特大」だったりするほか、「温いの、冷たいの、そのまま」「ひやひや、ひやあつ、あつあつ」「釜あげ、湯だめ、冷やしうどん、かけ、etc…」と様々な頼み方があるほか、ダシはポットの中だったり、ガスコンロの上の鍋の中だったり、はたまた生卵は冷蔵庫の中から勝手にとる、とかボンカレーが湯の中で暖まってる、とか究極は“ネギがなかったら裏の畑で取ってきて自分で刻む”とかもう色々です。基本的に大根とか生姜とかは自分で擂るところが多いです。テーブルの上に擂りかけの生姜とおろし金が置いてあるのはごく当たり前です。

 バイブルその他の資料には「初めての店に行ったら落ち着いて前の客を良く観察して注文方法を頭に叩き込むべし。」とある。今回は“前の客”が居なかったため、スマートに注文ができなかった。…が、うどんを手に入れ、席についてしまえばもうこれはオレのモノ。腹も減ってるし、食うぞぉー。

チャー:(小)を食べました。生卵をトッピング¥50。注文するとどんぶりの中に麺だけを入れてくれて、それから各自好きなトッピングを選び出汁を入れて食べるとゆう仕組み。香川ならでわのうどん店の仕組みなのでオドオド状態・・・。生卵と麺が良くあって美味しかったです。
シュー:注文に戸惑い、小心者のシューはちょっとオドオドしてしまいましたが、しっかりと美味しそうだったちくわの天ぷらを乗っけていただきました。自分のうどんももちろんうまかったけど、チャーさんの“月見”が大当たり、コシのあるうどんにダシで暖まった玉子が絡むと、なんだかとても優しい食べ応えになってすごくいい感じでした。

=*=坂出山下うどん・みんな郵便局の人に見える…。=*=

坂出山下うどん・外観 上述の“国分駅近くの山下うどん”から“郵便局集配職員休憩所・坂出山下うどん”は車で走ってほんの10分ほど。「讃岐うどん」のノボリがあったからかろうじて見つけたものの、これまたものすごいロケーションである。製麺所なので当たり前といえば当たり前?なのかもしれないが、看板さえ出ていない…。

坂出山下うどん・冷たいの
 この店では運良く茹でたてのうどんにありつくことができた。前の店で注文の心得を学んだチャー&シュー、今度は車の中で資料に目を通し、注文方法をしっかり確認してから、落ち着いて店内へ。店内には数人のお客さんがいて、麺が茹で上がるのを待っている。おばちゃんから「ちょっと待ってね。」と言われ…。「やった!茹でたてが食える!」シューは行列して待ったりするのが大っ嫌いで、いくら美味しい店でもほんの5分でさえ並ぶことなんて滅多にないが、茹でたてうどんが食えるなら話は別。いくらだって待つのだ。見ると古い大きな釜には薪がもうもうと炊かれ、吹き上がりそうになるうどんにおばちゃんがものすごい勢いで水を「バッシャーンとブチ込んでいる。“びっくり水”というやつである。ほどなくしてうどんは水でピシーと締められ、チャー&シューの前には冷たいの(小)が二つ並んだ。

point:うどんは消化がいいのでスグにお腹がこなれるが、うまそうに並ぶオプションの類、とりわけちくわやえびの天ぷら、かき揚げをガバガバ食べると何軒も廻れなくなってしまいます。…だけど、このオプションがまた楽しみなんだよなぁ…。

ここでは、運がよく注文の前に今ゆでてるからちょっと待ってといわれました。とゆうことで勿論茹でたてを食べました。凄く大きな釜でうどんを茹でててお店の人がびっくり水をバシャーッと釜の中に入れてる風景も見ることができました。麺が太く、腰が”かなり”あったので噛み切るのに時間がかかりました。。。ここのうどんを食べてうどんの腰ってゆうのを実感しました。但し出汁は美味しくなかったです。お店のお客さんは、本にも書いてた通り郵便局の方らしき人達が食べてました。
 本当に郵便局の人っぽい人がたくさんいたのでちょっと笑ってしまいましたが、なんというか絶妙なコシと表面の方が少しだけホワッとした感じのとてもバランスのいいうどんでした。ダシはイマイチな感じがしましたが、台の上にあった生姜を擂ってちょっと入れたらサッパリしてとてもいい感じでした。冷たいのをいただきましたが、ふと(暖かいのを醤油で食べてみたい)と思いました。オプションがかなり充実していて、天ぷらを取りそうになる手を押さえるのに苦労しました。お土産の麺をここで予約しました。

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