第7章  ついに新居・・・いいのかな

<1997年6月>
毎日少しずつ変わっていく。その姿に一喜一憂する毎日です。
なぜ、「一喜一憂」なのか?それはですね、まあ、ほんのちょっとしたことが気になるんです。ここのスキマはいいの?欠陥工事じゃ??とか、この枠曲がってない?気のせい?とか。
オーナーじゃなきゃ気にならないようなことがたくさんあるんです。でも、まあ、別段クレームになるようなこともなく、着々と工事は進んでいきます。
内装の方も、あ、ここはクロゼットだとか、ここはトイレだとか、少しずつ姿を現してきます。外観はきれいになっても内装はまだまだ、遠い道のりです。
直方体の中に断熱材を詰め込んだカベの中にコードが通っています。きちんと注文通りに配線できているかもかなり気になりました。というのは1階と2階をアンテナケーブルで結ぶという普通しないような注文をしていたのです。1階でつけたビデオを2階で流すことができます。今から考えるとなんでこんなことしたんだろうと思うような仕様です。
工事の看板ですが、家の前に掲げられたこれを見るたびに、ああ、自分の家ができているんだなあという実感がわいてきます。二人の連名になっているのは、融資等の関係で所有を分け合っているからです。
このとき30区画ほどある団地で、うちが3番目(モデルハウスをのぞく)の建築でした。広々とした団地に家が建っていく姿を見るのは気持ちのよいものでした。
<1997年 7月>
外装がほぼ完成し内装にかかるころ、楽しみでもあり、悩みでもある2つの作業が新たに始まりました。電灯とカーテンです。電灯はいろいろな種類と明るさがあり、カタログを見てはあれやこれや悩みました。リビングや2階の一部はダウンライトと、シーリングライトの組み合わせ。和室は、自分で買ってきてつける。子ども部屋と、もう一つの部屋はアパートで使っている電灯をとりあえずつける、寝室はダウンのみという形になりました。
ダウンライトの数と明るさの様子が分からなく、アドバイザーの方と何度も打ち合わせながら決めていきました。
カーテンも、かなり試行錯誤しました。1階の大きな掃き出し窓ですが、青紫系で統一する事にしました。洋室の方はカーテン、和室の方はロールアップの和紙です。2階の寝室や子ども部屋はまたまた手持ちの流用や、ホームワイドで買うことになりました。もう一つの方はシアターもかねるので、遮光ロールアップブラインドにしました。

さて、内装でもっとも力とお金をかけたのは洗面台です。メーカー提案のものはどうしても気に入らなくて、INAXやTOTOなどメーカーのショールームを回りました。最終的にINAXのカタログで気に入った組み合わせをつくりました。前にも書きましたが、企画型住宅でも、「ここっ」というところには工夫を凝らすと、満足のいくものができるのではないでしょうか。

次に待っていたのが外構の設計です。庭園企画社さんという会社にお世話になりました。外構にはいくつかこだわりがありました。まず、メーカー提案のカナダ石の表札つきの門柱は使いたくないということ。カーポートもつけず、できるだけオープンスペースにしたいということ。
家の外周は濃い茶のフェンス。アルミはちょっとデザインが気に入らず、よく公園などで使っている、鉄の網のフェンスにしました。庭はゆくゆくは芝生を自力ではろうと思い、今回は提案なし。シンボルツリーとしてヤマボウシを植えました。玄関前の植栽スペースにはびっしりとヘデラを植えました。
駐車場の広々スペースはインターロッキングを敷き詰めます。さすがに奥の方はコンクリートにしました。面積が広くなると、かなりお金がかかるのです。インターロッキングの色次第でかなり家のイメージが変わります。結局グレー系でデザインしましたが、10年たったらイメチェンしようと密かに思っています。

外構の打ち合わせも終わる頃、内装もほぼ完成し、私たちの家づくりはそろそろ最終段階にさしかかるのでした。
 
 <TOP>  <HOME> <NEXT>