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最新ニュース
2012/03/31(土)
☆全クラスに(MotoGP)
○元125ccクラスチャンピオンでスペインの英雄の一人であるJ.マルチネスがチームオーナー兼チームマネージャーを務めるアスパル・チームが,今シーズンの体制発表を行いました。一昨年から3クラス全てに参戦するようになった同チームですが,今シーズンも3クラスへの参戦を継続します。まず,最高峰であるMotoGPクラスに関してですが,昨シーズンまではドゥカティのサテライトチームとして参戦していましたが,今季は新たに始まるCTRへ参戦することになりました。タイトルスポンサーにはパワー・エレクトロニクスが就き,パワー・エレクトロニクス・アスパーとして参戦します。ライダーは,R.ド.ピュニエとA.エスパルガロの2人となります。Moto2クラスは,これまでどおりマプフレがタイトルスポンサーとなり,シューター製のマシンを使用したマプフレ・アスパー・チームとして参戦し,N.テロルとT.エリアスの2人が所属します。テロルは昨シーズンの125ccクラスチャンピオン,エリアスは初代Moto2クラスチャンピオンですので,実力者を揃えた形となりました。今シーズンから始まるMoto3クラスには,タイトルスポンサーにこれまで通りバンキアが就き,カレックスのシャーシにKTM製のエンジンを搭載したマシンを使用してバンキア・アスパーとして参戦します。ライダーは,A.モンカヨとH.ファウベルの2人となっています。
2012/03/30(金)
☆黄信号(JRR)
○JRRの開幕戦が始まり,明日が予選,明後日が決勝レースとなっています。今回のレースが開幕戦ということから,昨日から「特別スポーツ走行」という形で開幕戦の会場であるツインリンクもてぎで通常より早く走行が始まりました。そこで大きなアクシデントが発生してしまったのです。それは,JSB1000クラスで2年連続チャンピオンを獲得し,3連覇を狙っているホンダの秋吉耕佑に起こりました。特別走行が始まって早々に,秋吉が2コーナーで転倒。その際,何と大腿骨骨折という重傷を負ってしまったのです。この怪我の場合は,比較的長い治療期間が必要になりますので,まだ正式な発表はありませんが,前半戦は欠場となる可能性が高く,3連覇に黄信号がともったといって間違いないと思います。もしかしたら,「黄信号」というより「赤信号」といった方がいいのかもしれません。
なお,昨日の走行でトップタイムをマークしたのは,ヤマハの中須賀克行で,自己ベストを刻んでのトップタイムでした。2番手タイムをマークしたのがホンダの高橋巧で,同じホンダの秋吉が長期欠場となる可能性が高いだけに,ホンダ勢としては高橋への期待値が一段と高まったと言えるでしょう。3番手タイムは,長年カワサキのエースライダーを務める柳川明でした。
2012/03/29(木)
☆体制発表(JRR)
○国内2輪レースの最高峰であるJRRが,ようやく今週末に開幕します。それに先だって,Kohara Racingが今シーズンの参戦体制を発表しました。それによると,既にJRRを卒業した伊藤真一が最後に所属したチームがこのチームですが,今シーズンは,JSB1000クラスには参戦しません。参戦するのは,ST600クラスとJ-GP3クラスの2クラスです。まずST600クラスですが,このチームで2年目となる渡辺一馬が参戦します。昨シーズンは,ランキング3位でシーズンを終えた一馬だけに,現実性を持ってチャンピオン獲得を狙っていくシーズンとなることは間違いないでしょう。J-GP3クラスには2人のライダーが参戦することになりました。まず1人目は,超ベテランライダーでありながら,いまだにトップライダーの一人である菊池寛幸です。そして,もう一人は,女性ライダーの岡崎静夏です。その岡崎ですが,昨シーズンは同チームからスポットでGP-MONOクラスに参戦しましたが,このクラスが昨シーズン限りで終了したことに伴い,J-GP3クラスへの参戦となっています。チームを引っ張ることになる菊池ですが,シーズン前のテストで負傷してしまったため,開幕戦は欠場することになるようです。使用するマシンですが,同チームはホンダ系のチームですので, 渡辺がCBR600RRを,菊池と岡崎が,軽量級クラスにホンダが新たに投入したNSF250Rとなります。なお,メインスポンサーとして株式会社ウィルコムとの契約が成立しています。皆さんご存知のように,ウィルコムはブルーがイメージカラーですが,ちょうど同チームも同じブルーを基調としていますので,これまで通り,3人が使用するマシンはブルーのカラーリングが施されたものを使用することになります。
2012/03/28(水)
☆拍車(F1)
○25日に決勝レースにおいて,自身初表彰台を獲得したのが,ザウバーのS.ペレスでした。そのペレスは,フェラーリの若手ドライバー育成プログラムであるフェラーリ・ドライバー・アカデミーに所属しているドライバーです。初表彰台を獲得したペレス,そして,今季初優勝を果たしたフェラーリのF.アロンソに対して,アロンソのチームメイトであるF.マッサは15位という結果に終わり,開幕戦に引き続いて結果を残すことができませんでした。開幕戦終了時だけでも今シーズン中のシート喪失の噂が出たのに,2戦においても結果が出なかったわけですから,その噂にさらに拍車がかかるようになりました。マッサとペレスの交替が噂の中心となっているわけですが,その点に関して,ザウバーの代表であるP.ザウバーが,注目される発言を行っています。その発言によると,今シーズンに関してはペレスの移籍はないということでしたが,来シーズン以降については他チームに奪われることがありそうだということです。「他チーム」の筆頭は,当然フェラーリということになるでしょうから,マッサとの交代劇は,いつになるかは分からないものの,交替する可能性がますます高まっているのかもしれません。また,ザウバーの発言によると,ペレスがいなくなった場合,そのシートに座る可能性が最も高いのが,昨シーズンまでフォース・インディアのステアリングを握っていたものの,今シーズンはF1でのシートを喪失しているA.スーティルだということです。
2012/03/27(火)
☆3連続(MotoGP)
○3日間にわたって行われていたプレシーズン最後のオフィシャルテスト最終日の走行が,25日に行われました。2日目は雨に見舞われましたが,この日は終日ドライコンディションでした。この日のトップタイムをマークしたのは,レプソル・ホンダのC.ストーナーでした。雨だった2日目は,わずか3周で切り上げたストーナーでしたが,この日は連続11周を含む全61周を走行。その最終ラップに最速タイムを刻んでテストを終了しました。今シーズンここまで2回のオフィシャルテストを消化してきていましたが,その2回とも最速タイムを刻んだのがストーナーでしたから,プレシーズンの3回ともストーナーが制したことになります。2番手タイムだったのが,レースシミュレーションとして走った27周を含む全84周の走行を行ったヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾでした。そして,3番手タイムだったのが,ロレンゾと同じ27周のレースシミュレーションを含む全73周を走行したストーナーのチームメイトであるD.ペドロサでした。2日目の走行でN.ヘイデンがこの日の最速タイムを刻んだドゥカティ勢は,エースライダーのV/.ロッシが6番手タイムを刻んで最上位でした。今シーズンから始まるCRTクラスでは,パワー・エレクトロニクス・アスパーのR.ド.ピュニエの13番手が最速タイムでした。冒頭でも記したように,今回のテストでプレシーズンは終了。次回の走行は,ついに来月8日にカタールで決勝レースが行われる開幕戦での走行となります。
2012/03/26(月)
☆初表彰台(F1)
○第2戦マレーシアGPの決勝レースが,セパン・インターナショナル・サーキットで行われました。雨の中始まった決勝レースは,時間が経つにつれてさらに激しい降りとなっていきました。ザウバーのS.ペレスが早くもタイヤ交換に入り,その後もフェラーリのF.アロンソなど数名のドライバーがタイヤ交換をしたりと,雨が波乱の予感を感じさせる状況となりました。ハイドロプレーニング現象が見られるようになる中,7周目にセーフティーカーが導入され,9周目には赤旗が出され,レースは一時中断となりました。50分間にわたる中断の後,レースは再びスタートとなりました。始まってすぐまだタイヤ交換を済ませていなかったドライバーがピットインをしていき,赤旗前にタイヤ交換を済ませていたドライバーが上位に顔を出す状態となりました。ここでトップに立ったのが,タイヤ交換を済ませていたアロンソでした。そして,そのアロンソを追うのが,これまた早い段階でタイヤ交換を済ませていたペレスでした。レースが進行するにつれて路面が徐々に乾いていき,それに伴ってペレスがアロンソを激しく追い上げる状況となりました。残り6周となったところで差が1秒以内になり,ペレスがトップに浮上するかと思われるようになっていきました。ところが,何とここでペレスが痛恨のコースオフをしてしまい,アロンソが今季初優勝を飾りました。優勝まであと少しという段階までいたったペレスが2位に入り,自身初となる表彰台を獲得しています。3位には,ポールスタートだったマクラーレンのL.ハミルトンが入っています。開幕戦を制したマクラーレンのJ.バトンと3年連続チャンピオンを目指すレッドブルのS.ベッテルは,それぞれがHRTのN.カーティケヤンと接触するアクシデントがあったりして,ポイント圏外でフィニッシュとなってしまいました。「走るシケイン」状態のカーティケヤンは,ベッテルとの接触の原因となったため,20秒加算のペナルティーをレース後に受けています。初表彰台を獲得したペレスのチームメイトである小林可夢偉は,トラブルによりリタイアに終わっています。
2012/03/25(日)
☆連続&久々(F1)
○第2戦マレーシアGPの予選が,セパン・インターナショナル・サーキットで行われました。午前中に一時雨に見舞われた現地でしたが,予選が行われるときにはドライコンディションとなっていました。その中でポールを獲得したのは,先週行われた開幕戦でポールを獲得したマクラーレンのL.ハミルトンでした。チームメイトのJ.バトンが2番手タイムをマークし,2戦連続してマクラーレンによるフロントロー独占となりました。そして,3番手タイムをマークしたのは,メルセデスAMGのM.シューマッハでした。シューマッハがトップ3に入ったのは,引退する前となる06年の日本GP以来6シーズンぶりです。引退からの復帰といえば,今シーズンのK.ライコネンも同様ですが,今回の予選は5番手タイムで終了しています。ただし,昨日もお伝えしたように,トラブルによりギアボックスを交換していますので,今日行われる決勝レースでは,5グリッド降格となっています。ザウバーの小林可夢偉は,Q1は通過したものの,Q2で敗退となって17番グリッドからのスタートとなります。
☆移籍後初(MotoGP)
○プレシーズン最後となるMotoGPクラスのオフィシャルテスト2日目の走行が,ヘレス・サーキットで行われました。前日は好天の中行われたテストでしたが,この日は途中から雨に見舞われてしまい,しばらくの間誰も走行しない時間が続きました。雨が止んでからは,各ライダーがウェットコンディションのテストを開始しはじめました。そして,ドライコンディションになってからドゥカティのN.ヘイデンがタイムアップをしていき,ホンダからドゥカティに移籍して初めて1番手タイムをマークしました。ドゥカティのサテライトチームに所属するK.アブラハムが2番手タイムをマークし,3番手タイムはヤマハ・ファクトリー・レーシングのB.スピースが3番手タイムでした。前日にトップタイムだったレプソル・ホンダのC.ストーナーは,この日わずか3周しか行いませんでした。
2012/03/24(土)
☆メルセデスが(F1)
○開幕戦からいきなり2週連続開催となるF1ですが,その2戦目となるマレーシアGPが,セパン・インターナショナル・サーキットで開幕しました。初日は,午前と午後にそれぞれ1回ずつフリー走行が行われました。前戦では,マクラーレンのL.ハミルトンがフリー走行と予選を制していますが,今回もそのハミルトンが初日のトップタイムをマークしました。しかも,午前も午後も彼がトップタイムだったのです。総合で2番手タイムだったのは,メルセデスAMGのM.シューマッハでした。そして,総合で3番手タイムだったのが,午前中の2番手タイムだったレッドブルのS.ベッテルと,午後の走行で3番手タイムだったマクラーレンのJ.バトンでした。総合で4番手タイムだったのがメルセデスAMGのN.ロズベルグで,ルノーエンジンユーザーであり,2年連続チャンピオンのベッテルがトップ3に食い込んだとはいえ,メルセデスエンジンユーザーの速さが目についてた初日でした。ザウバーの小林可夢偉は,午前も午後も14番手タイムでした。なお,今シーズンからF1に復帰し,開幕戦で入賞を果たしたロータスのK.ライコネンは,その開幕戦でコースオフを喫したことが原因によるギアボックストラブルにより,交換を強いられることとなり,予選結果から5グリッド降格のペナルティーを受けることが決定しています。
☆今回も(MotoGP)
○2週間後に開幕戦を控えたMotoGPですが,プレシーズン最後となるオフィシャルテストが,スペインのヘレス・サーキットで始まりました。初日のトップタイムを刻んだのが,レプソル・ホンダのC.ストーナーでした。ここまで2回開催されたオフィシャルテストで,いずれの時にもトップタイムだったストーナーが,初日とは言え,今回も彼がトップタイムですから,2年連続チャンピオンに向けて好結果を残してきています。2番手タイムを刻んだのが,前日に今季型マシンのカラーリングを公開したヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾでした。そして,3番手タイムだったのが,前回のテストで総合2番手タイムだったレプソル・ホンダのD.ペドロサでしたドゥカティ勢のトップタイムだったのは,6番手タイムだったN.ヘイデンでした。そして,今シーズンから始まるCRTクラスでは,パワー・エレクトロニクス・アスパル・チームのR.ド.ピュニエの11番手が最高位でした。
2012/03/23(金)
☆続投宣言(MotoGP)
○開幕戦を来月に控え,今日から3日間にわたってシーズン前最後となるオフィシャルテストが,第2戦の舞台であるスペインのヘレス・サーキットで行われます。今回のテストには,今季初めてCRTも含めた全14チーム21人のライダーが集結します。それに先立ち,ヤマハのワークスチームであるヤマハ・ファクトリー・レーシングが,今季型マシンのカラーリングを公表しました。J.ロレンゾとB.スピースの2人が駆る今季型マシンのYZR-M1は,今季新たなタイトルスポンサーであるENEOSのロゴがサイドカウルの中央につけられています。ただし,カラーリング自体は,ENEOSのオレンジが入ることはなく,昨シーズンと同様ヤマハのコーポレートカラーである青と白に彩られています。さて,今回の発表会に参加したJ.ロレンゾが,注目する発言を行っています。以前はヤマハからの離脱が囁かれたシーズンがあったロレンゾでしたが,ヤマハのエースライダーとなって以後は噂が影を潜めるようになっていました。そして,今回の発表会において,ロレンゾの口から引退するまでヤマハで走ることが発表され,ヤマハでの続投を宣言しました。
2012/03/22(木)
☆交替?(F1)
○ちょっとでも成績が悪くなると,シート喪失説が飛び出るのがF1の常ですが,早くもその1つめが飛び出てきました。噂のネタになっているのが,開幕戦でリタイアに終わっているフェラーリのF.マッサです。今シーズンでフェラーリとの契約が切れるマッサは,これまでにも契約延長はないのではないかという噂がしばしば出ていました。そして,開幕戦での不振により,シーズン終了後どころではなく,早い段階でのシート喪失が囁かれているわけです。今回の噂は,シーズンイン前にシートを失ってしまったJ.トゥルーリがマッサに代わってフェラーリのステアリングを握るのではないかというのです。今シーズンのF1ドライバーラインナップの中には,イタリア人ドライバーが一人もいません。こうした状況ですから,イタリアンメーカーであるフェラーリが,イタリア人ドライバーを起用して欲しいというという思いがどこかにあるからではないかと思われます。今回のは単なる噂にしか過ぎないのですが,一つはっきりしていることがあります。それは,明日から開幕する第2戦マレーシアGPに,開幕戦で不振だったマッサに対して新しいシャーシを投入するということです。チームメイトのF.アロンソは,開幕戦においてポイント圏内でフィニッシュしたとは言え,トップ争いからは随分離れたポジションでしたし,予選まではかなり苦労していました。こうした状況ですので,しばらくの間フェラーリに関しては,いろいろなことが出てきそうな感じですね。
2012/03/21(水)
☆現役復帰(SGT)
○1994年に当時あったラルースからF1にスポット参戦した経験を持つ野田英樹が,ヒトツヤマ・レーシングからアウディR8 LMSを駆ってSGTに参戦することが発表されました。その野田ですが,全日本F3、イギリスF3を経て、1992年から国際F3000に参戦し,1994年には日本人で初めて表彰台を獲得しました。その後は,アメリカにわたってレースにフル参戦し,日本に帰国後は,現在のSGTの前身となるJGTCに1998年から2001年まで参戦しました。さらに,FNにもフル参戦するなどいろいろなカテゴリーで幅広く活躍し,2006年からジャパン・ル・マン・チャレンジにヒトツヤマ・レーシングから参戦し,2010年のル・マン24時間を最後に現役引退を表明していました。引退後は,あらたなドライバー育成を目指して,栃木県の茂木町にNODAレーシングアカデミー(NRA)を設立し,4月からスタートすることになっていました。そうしたときにヒトツヤマ・レーシングから声がかかり,今回の現役復帰になったようです。彼のチームメイトはM.キムで,マシンのメンテナンスはムーンクラフトが行います。そして,タイヤはヨコハマを使用することになるようです。
2012/03/20(火)
☆好発進(MotoGP)
○シーズン前最後となるMoto2,Moto3クラスのオフィシャルテストが,第2戦の会場となるスペインのヘレス・サーキットで始まりました。Moto2クラスは,以前行われたオフィシャルテストで初日にトップタイムを出したT.ルティが,今回も初日にこの日の総合でトップタイムでした。そして,2番手タイムをマークしたのは,昨シーズンJ-GP2クラスでチャンピオンを獲得し,再びGPの場に帰ってきた中上貴晶でした。3番手タイムをマークしたのが,最初のセッションで2番手タイムだったC.コルティでした。新たなチームで今シーズンを迎えている高橋裕紀は,総合で23番手に終わっています。なお,目の障害のためにこれまでのオフィシャルテストを欠場してきた今シーズンのチャンピオン最有力候補であるM.マルケスは,4番手タイムで初日を終えています。
Moto3クラスは,FTRのシャーシにホンダの新型エンジンを搭載したマシンを駆るR.フォナティがトップタイムで,2番手タイムも同じ組み合わせのマシンを駆るM.ビニャーレスでした。これまでのオフィシャルテストでは,ずっとトップタイムだったKTM勢は,D.ケントの3番手タイムが最高位でした。今シーズンからGPにステップアップを果たした藤井謙汰は,12番手タイムで初日を終えています。
2012/03/19(月)
☆ダブルで(F1)
○開幕戦オーストラリアGPの決勝レースが,ドライコンディションの中アルバート・パーク・サーキットで行われました。マクラーレン勢がフロントローを独占して始まった決勝レースは,2番グリッドからスタートしたJ.バトンが素晴らしいスタートを見せ,1コーナーまでにポールスタートのL.ハミルトンをかわしてトップに立ちました。バトンの走りはその後も衰えず,後続との差をどんどん広げていきました。一時は2位走行のハミルトンに対して10秒以上の差をつけたバトンでしたが,ストレートでケータハムのマシンがストップしてしまってセーフティーカーが導入されてしまったため,差がリセットされてしまいました。しかし,リスタートを決めたバトンは,その後も順調に差を広げていきました。それに対して,ハミルトンはリスタートでレッドブルのS.ベッテルに交わされて3位に後退しました。結局この順位のまま推移し,バトンが開幕戦を制しました。バトンの優勝は,昨年の日本GP以来となります。3番手からスタートしたロータスのR.グロージャンでしたが,スタートに失敗して大きく順位を下げ,さらに後続のマシンを絡んで早々にリタイアに終わっています。ザウバーの小林可夢偉は,レース序盤に前をいくB.セナがスピンしたのをうまく避けることができたのですが,彼の後を走っていたチームメイトのS.ペレスが可夢偉を避けきれず,ペレスのフロントウィングが,可夢偉のリアウィングに接触してしまい,両者とも最後まで軽いダメージを負ったままの走行を強いられました。フロントウィングにダメージを受けたペレスは,ギアボックス交換のペナルティを受けて最後尾スタートをしていましたが,唯一1ストップ作戦を採ったのが功を奏し,最終ラップに入った段階では6位を走行していました。しかし,その最終ラップを走行しているときにP.マルドナルドがクラッシュしてパーツが飛び散っていたため,それを避けるときにメルセデスのN.ロズベルグに交わされてしまいました。その際2台は軽く接触するというアクシデントが発生。そのアクシデントの間隙を縫って可夢偉が6位にポジションアップを果たしてチェッカーを受けました。ペレスが8位でチェッカーとなったため,ザウバーがダブルで入賞するという絶好のスタートを切りました。
2012/03/18(日)
☆独占(F1)
○今シーズンの開幕戦となる第1戦オーストラリアGPの予選が,いつものようにノックアウト方式でアルバート・パーク・サーキットで行われました。最終となるQ3でトップタイムをマークしたのは,マクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンでした。彼のマークしたタイムは,唯一1分24秒台に入れるものでした。ハミルトンのポール獲得は,昨シーズンの韓国GP以来で,通算20回目となります。セカンドグリッドを獲得したのがJ.バトンで,マクラーレン勢がフロントローを独占しました。3番グリッドを獲得したのが,F1に帰ってきたロータスのR.グロージャンでした。シーズン前のテストから好調な走りを展開してきたロータス(ルノー)ですが,現段階では上位争いに食い込む力を持ったマシン造りができていることを証明した形となっています。ただし,チームメイトで,こちらも久々にF1復帰してきた元チャンピオンのK.ライコネンは,アタック中にちょっとミスしたためタイムが伸びず,Q1で敗退しています。ザウバーの小林可夢偉は,Q1をトップタイムで終わるという好発進を見せましたが,残念ながらQ2で敗退し,13番グリッド獲得にとどまっています。好発進となったマクラーレン勢に対して,昨シーズンのチャンピオンチームであるレッドブルは,思うようにタイムが伸びてきませんでした。ただ,それでもQ3まで進出していますからまだいい方で,フェラーリにいたっては,元チャンピオンのF.アロンソが珍しくコースオフを喫してタイムアタックができなかったというほどマシンが決まらず,かなりマシンに手を入れないとトップ争いには絡めそうもないと思わせるほどの予選での走りでした。
2012/03/17(土)
☆開幕(F1)
○待ちに待った4輪の最高峰F1が,オーストラリアのメルボルンにあるアルバート・パーク・サーキットで開幕しました。初日は,午前・午後にそれぞれ1回ずつのフリー走行が行われました。まず午前に行われたフリー走行ですが,開始直前までに降った雨により,ウェットコンディションでの走行開始となりました。しかし,徐々に路面が乾いていき,途中からはドライタイヤで走行できるようになっていきました。そのような中でトップタイムをマークしたのは,マクラーレンのJ.バトンでした。チームメイトのL.ハミルトンが2番手タイムをマークし,マクラーレンによるワンツーとなりました。3番手タイムをマークしたのは,メルセデスAMGのM.シューマッハでした。午後に行われた2回目のフリー走行は,開始してほんのしばらくの間は雨に見舞われてしまい,こちらもウェットコンディションでの走行となりました。しかし,午前と同じように路面が徐々に乾いていき,午前中の時間ほどではありませんでしたが,ドライタイヤでの走行ができるまでになりました。午後の走行でトップタイムをマークしたのは,午前の走行で3番手タイムだったシューマッハでした。2,3番手タイムをマークしたのは,それぞれフォース・インディアのN.ヒュルケンベルグとザウバーのS.ペレスでした。ペレスのチームメイトの小林可夢偉は,今季最初の走行となるフリー走行1が10番手,フリー走行2を5番手で初日の走行を終えています。
2012/03/16(金)
☆買収か?(MotoGP)
○いろいろなジャンルで企業買収が行われていますが,最近2輪と4輪との関わりの中で新たな噂が出ています。その噂というのは,このところルマン24時間で数々の栄冠を獲得し,日本国内でも街中でよく目にするほど市販車が売れているアウディが,何と2輪メーカーであるドゥカティを買収するのではないかというものです。その噂によると,買収金額は8億5000万ユーロ(約920億円)で,その中にはドゥカティが抱えている8億ユーロの債務継承分も含まれているとのことです。現在のアウディは,これまた企業買収により同じドイツメーカーであり,ドイツメーカー最多の販売台数を誇るVW(フォルクス・ワーゲン)の傘下に入っています。そして,ドゥカティに関しては,1998年からアメリカの投資会社インベストインダストリアルの傘下に入っています。現段階では,アウディ,VW共にコメントをしていないので噂の段階に過ぎません。以前ドゥカティのV.ロッシがヤマハのワークスチームで走っていたとき,タイトルスポンサーがイタリア最大の4輪のメーカーである『フィアット』だったことがあります。もしかすると,来シーズンには,アウディのロゴがあるドゥカティのマシンを走らせることになるかもしれませんね。
2012/03/15(木)
☆15年ぶり(JRR)
○元GPライダーの高田孝慈が,JRRのJ-GP3クラスに参戦することを自身のブログで先日発表しました。現在49歳(しかも,ブログによると,驚くことに孫がいるらしい…。)の高田は,1985年の鈴鹿選手権で125ccクラスのチャンピオンを獲得し,その翌年に国際A級に昇格して全日本に参戦を開始しました。1987年に125ccクラスのランク2位に輝き,翌年からGPに参戦を開始しました。合計4年間GPの125ccクラスに参戦し,1989年のランキング6位が最高位でした。その後は日本に帰ってきて主に鈴鹿8耐にカワサキのマシンを駆って出場していました。その後レース活動から離れていて,今回のレーサーを駆っての参戦は15年ぶりとなります。今年彼が参戦するチームは,チームALTEC K&Tとなり,そのチーム名が示すようにマシンのメンテナンスはALTECが担当します。使用するマシンは,ある意味当然のことながら今シーズンからホンダがこのクラスに投入するブランニューマシンであるNSF250Rです。すぐに結果を出せるほど甘い世界ではないですが,おじさん(プライベート的にはおじいさん)ライダーの走りに声援を送りたいと思います。
2012/03/14(水)
☆参戦体制(MotoGP)
○ホンダのサテライトチームの筆頭であるホンダ・グレシーニが,イタリアのミラノで参戦発表会を開きました。元GPライダーであるF.グレシーニが立ち上げた同チームは,1997年からGPに参戦を開始しました。昨シーズンは,最高峰のMotoGPクラスと,中量級クラスであるMoto2クラスに参戦した同チームですが,今シーズンは新たに始まるMoto3クラスにも参戦を開始することになりました。ライダーについては,既に発表が終わっているとおりで,MotoGPクラスは2台が参戦しますが,まずホンダのワークスマシンであるRC213Vを駆って,昨シーズンまでスズキのワークスライダーだったA.バウティスタが参戦します。2台目は,昨シーズンまではホンダのサテライトチーム用マシンを使用していた同チームですが,今シーズンはそのマシンの使用をやめ,今季から始まるCRTクラスにマシンを投入することになりました。ホンダのCBR1000RRの改良版エンジンを,FTR製のシャーシに搭載したマシンを使用し,そのマシンを駆るのは,昨シーズン同チームからMoto2クラスにフル参戦していたM.ピロとなっています。昨シーズンと同様モリワキ製のMD600を使用して参戦するMoto2クラスは,G.レアとR.ヴィライローを起用します。そして,新クラスであるMoto3クラスは,ホンダがその新たなクラスに投入する全くのブランニューマシンであるNSF250Rを使用し,ライダーはN.アントネッリとなります。同チームのタイトルスポンサーは,2008年からの継続となるイタリアのお菓子メーカーのサンカルロ社となり,チーム名についても,これまで通りサンカルロ・ホンダ・グレシーニとなります。
2012/03/13(火)
☆レーサーとして(SGT)
○昨シーズンは,ZENT Porsche RSRを駆ってGT300クラスに参戦した土屋武志が,今シーズンの活動について自身のブログで明らかにしました。それによると,今シーズンはTEAM ART TASTEに所属してART TASTE GT3Rを駆ることになりました。土屋武志といえば,ご存知の方も多いように,かつてはGT500クラスにも参戦したことがある「つちやエンジニアリング」のオーナーである土屋春雄氏の息子です。ヨコハマタイヤのブランドであるアドバンと協力関係にあったつちやエンジニアリングは,2008年シーズンをもって活動を休止していましたが,武志自身が同チームの代名詞である「アドバンのゼッケン25」を守るということから,2010年シーズンから自身のチームであるSAMURAIとつちやエンジニアリングが共同でチームを運営するようになり,新たなチームであるSAMURAI Team TSUCHIYAを立ち上げ,ポルシェ997 GT3 RSRを走らせてきました。つまり,武志自身は,チーム運営とドライバーの「二足のわらじ」を履いた状態だったわけです。しかし,武志と長年にわたって協力関係にあったチームメイトの都筑晶裕が,今シーズン新たにヒトツヤマ・レーシングに移籍することになり,武志の去就がどうなるか関係者の間で注目されていました。そして,冒頭にお伝えしたようにTEAM ART TASTEに移籍することになりました。今回TEAM ART TASTEと成立した契約は,「プロドライバー」としてのものですから,自らのチームを持ちながらも,レーサーとして別チームから参戦することになるわけです。自身のチームであるSAMURAI Team TSUCHIYAの今シーズンの活動については,現段階では明らかになっていません。先日発表された年間エントリーリストにも当然載っていませんから,今後の動向が気になるところです。
2012/03/12(月)
☆意志を継ぎ(JRR)
○元GPライダーの“ノリック”こと阿部典史氏が,若手ライダーを育てるために立ち上げたチームノリックは,彼が不幸にも交通事故でこの世を去って以後も彼の意志を継いでJRRに参戦を続けています。そのチームノリックが,今シーズンの参戦体制の発表を9日(金)に行いました。今シーズンもバイクのパーツや用品の通販サイトであるウェビック(Web!ke)をタイトルスポンサーに迎えている同チームは,昨シーズンと同様J-GP2クラスに参戦します。そして,ライダーには,これまた昨シーズンと同様にノリックが育ててきた野左根航汰を起用します。今シーズン同チームが投入するのはオリジナルのマシンで,“YZW-N6”というマシン名がついています。ただし,シーズン開幕には間に合わないようで,シーズン当初はリアアームから投入し,6月頃にオリジナルフレームができあがることになるようです。野左根をGPライダーに育て上げることを目標にしているチームノリック。そのチームの監督を務めるのが,ノリックの父で,オートレーサーの阿部光雄氏。野左根によると,今季の目標は,全戦全勝すると共に,昨シーズンのチャンピオンで今シーズンMoto2にステップアップを果たした中上貴晶がマークしたコースレコードを破ること。この目標をクリアするのはかなり厳しいでしょうが,野左根とノリック親子の夢が叶うよう力を出していけるといいですね。
2012/03/11(日)
☆復帰(MotoGP)
○一昨年の125ccクラスチャンピオンのM.マルケスは,昨シーズンからMoto2クラスにステップアップしていました。シーズン当初は,やはり初めてのクラスということでいきなり優勝というところまではいきませんでしたが,第4戦となるフランスGPで初優勝。それ以後は,第7戦オランダGPからの3連勝を含めて7勝を挙げ,S.ブラドルとのチャンピオン争いが展開されました。ところが,シーズン残り2戦となる第17戦マレーシアGPの初日に転倒を喫し,その際頭部を強打するという事態となりました。そのアクシデントにより,ものが二重に見えるという視力障害が発生。何とか予選は走行しましたが,危険だということで決勝レースをキャンセル。同様に最終戦もキャンセルしました。当初は自然治癒という方法を採っていましたが,思うように回復しないことから手術を決意。転倒から87日経った1月16日,スペインのバルセロナ市内にある病院で右上斜筋麻痺を克服する手術を受けました。ただ,今シーズンに入ってMoto2クラスの合同テストが2回ありましたが,医師のゴーサインが出ていないことからどちらもキャンセルしていました。そして,ようやく検査の結果走行が認められ,8日から2日間にわたってバルセロナ近郊にあるアルカラス・サーキットでプライベートテストを実施し,ようやくシューターの今季型マシンでの走行となりました。マレーシアGPの予選を終えてから数えると,実に136日ぶりの走行ということになります。
2012/03/10(土)
☆隔年で(F1)
○モータースポーツ大国とも言えるスペインは,現在F1の開催が2回あります。通常は「1国1開催」が原則なのですが,それだけスペインのモータースポーツへの関心がいかに高いかがわかります。実際,MotoGPに関しては,同じく「1国1開催」という原則があるにもかかわらず,年に4回(ヘレス,カタルニア,アラゴン,バレンシア)も開催されていますから,2輪であろうが4輪であろうがモータースポーツ大国という感じです。ところが,ギリシアが特に顕著になっていますが,ヨーロッパの中で経済的に疲弊してきている国の中の一つにもこのスペインが加わっています。F1の開催にはかなりの額の開催権料が必要です。いかにモータースポーツ大国とは言え,経済的に疲弊している状況の中ではさすがにその金額を集めるのが苦しくなっているのも事実です。真偽のほどは定かではありませんが,6月に第8戦として開催されるバレンシアについては,開催権料の支払がまだできていないという噂も出ています。こうしたスペインの経済状況がそう簡単には改善できないでしょうから,年2回の開催が厳しいことに変わりありません。そうした点に関してF1の最高権力者であるB.エクレストンが明らかにしたところによると,現在行われているバルセロナ(スペインGP)とバレンシア(ヨーロッパGP)の2カ所での開催を,来シーズンから隔年で行う予定があるとのことです。つまり,本来の「1国1開催」になるということになります。
2012/03/09(金)
☆ステップアップに向け(アジア選手権)
○昨シーズン途中でシートは失ってしまったものの,最後の開催となるGPの125ccクラスに参戦した経歴を持つ尾野弘樹と,一昨年JRRのJ-GP3クラスでチャンピオンを獲得した大久保光の2人が,今シーズンから始まるアジア・ドリーム・カップにフル参戦することが発表されました。2人が参戦することになったこの新シリーズは,FIMアジアロードレース選手権シリーズにおけるカテゴリーの一つで,ホンダのCBR250Rのワンメイクで争われ,将来のグランプリライダーを輩出するための育成プログラムとしてホンダが始めるものです。このシリーズで好結果を残すと,今シーズンから125ccクラスに替わって開催されるMotoGPにおけるMoto3クラスへのステップアップが約束されます。このところ日本人以外のアジア人ライダーの活躍が目覚ましく,例えば8耐と共催で開かれる4耐においては,アジア人ライダーペアが初めて制しています。アジアにおける2輪市場は大きく,それに伴って2輪レースも人気となってきていますから,日本人以上にアジア人ライダーのモチベーションが上がっているのも事実でしょう。今シーズンから正式に販売が始まるCBR250Rのレース仕様を使ってのワンメークレースですので,マシン差は全くないとも言えるレースです。小野や大久保にとって,そんなに楽に勝たしてもらえるものではなさそうですが,ぜひ来シーズン以降世界で活躍するために好成績を収めて欲しいものですね。
2012/03/08(木)
☆マシン変更(F1)
○ピレリがブリヂストンに替わってF1へワンメークタイヤを供給することが決まってから,そのタイヤ開発にずっと使用してきたマシンが,既にF1から撤退しているトヨタの2009年型マシンであるTF109です。しかし,そのマシンは,レース中の燃料補給が認められていた頃のもので,ピレリが供給するようになった昨シーズンからは,その燃料補給が禁止されています。1レース走りきるほどの燃料を搭載できないマシンでのタイヤ開発は,どうしても現在のマシンに合ったものにはなり得ません。そこで,ピレリとしては,現在の規定に合ったマシンを使用する必要に迫られていました。そして,この度ピレリから発表があり,TF109に替わってルノー製の2010年型マシンであるR30を使用することになりました。もちろん,このマシンもそのままでは現在のマシンとはやや違うものですので,2012年型のマシンに近づくようアップデートが施されることになります。ただ,ルノーは,チーム名がロータスに変更になっているものの,チームとしては現在もF1に参戦しています。そこで,公平性を保つため,ピレリの開発チームは,ロータス(ルノー)及び他チームとは独立した形で作業することになっています。
2012/03/07(水)
☆ヨシムラ(8耐)
◯このページではなかなかお伝えしていませんでしたが,日本国内で行われている2輪レースであるJRRや8耐に関して,次々に今シーズンのチーム体制が発表されてきています。今日は,日本の代表的コンストラクターであるヨシムラに関しての情報をお伝えします。まず,かつてヨシムラに所属し,2009年の鈴鹿8耐で優勝(チームメイトは青木宣篤と徳留和樹。)した経歴を持つ酒井大作についてです。昨シーズンは世界耐久選手権にスズキのワークスから参戦し,見事チャンピオンに輝きました。しかし,今シーズンはスズキから離脱し,自らのチームである「Team Motorrad 39」を立ち上げ,BMW S1000RRを駆ることになりました。現段階では,JRRにフル参戦する予定ではなく,今シーズンはJRRの第2戦に組み込まれている8耐の前哨戦となる鈴鹿2&4と,8耐に参戦(チームメイトは寺本幸司。)することになっているようです。ただ,状況次第では,それ以外のレースにも参戦するかも知れません。次に,ヨシムラ自体に関してですが,一昨年シーズンから8耐以外の国内のレース参戦を休止しているヨシムラですが,今シーズンは久々に帰ってくることになりました。ただし,フル参戦ではなく,酒井と同じように第2戦鈴鹿2&4と8耐本戦ということになるようです。ライダーに関しては,ST600クラスに参戦していた津田拓也を起用することは発表されています。ただし,他のライダーに関しては,現段階では明らかになっていません。
2012/03/06(火)
☆新車発表(F1)
◯シーズン前のテストが終了し,あとは開幕戦を待つという状態となったF1ですが,その最終テストに参加できなかったのが2チームあります。その2チームとは,マルシャとHRTです。その原因は,今季型マシンの開発に遅れが生じていたためですが,その2チームが新車発表を行いました。まずマルシャですが,同チームの今季型マシンであるMR01をイギリスのシルバーストーン・サーキットで公開し,シェイクダウン走行を行いました。レギュレーションの関係でノーズ部分に段差が生じている今シーズンのF1マシンですが,これまで発表された中でマクラーレンのみが段差のないこれまでどおりのマシンづくりをしていました。今回発表されたMR01は,そのマクラーレンと同じく段差のないマシンになっていて,今季はこの2チームがこのスタイリングをしたチームということになりました。ただ,お披露目はされたものの,レースで走らせるために必要なクラッシュテストに合格していない部分があるため,現段階では公式ではない走行しかできない状態です。次に新車発表最後のチームとなったHRTですが,同チームの今季型マシンであるF112の発表を,スペインのカタルニア・サーキットで行いました。こちらのマシンは,ノーズ部分に段差がつけられています。F112のエンジンは,昨シーズンと同じくコスワースのものを使用しています。ギヤボックスに関しては,ウィリアムズからの供給を受けていて,現段階では搭載されていないものの,今後は同じくウィリアムズ製のKERSを搭載する予定のようです。
2012/03/05(月)
☆再び(F1)
◯今シーズン最後となるプレシーズンテスト最終日の走行が,スペインのカタルニア・サーキットで行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,ロータスのK.ライコネンでした。ライコネンのトップタイムといえば,今シーズン最初のテストの初日以来となりますので,プレシーズンテストの最初と最後がライコネンという状態で終了したことになります。ちなみに,この日ライコネンがマークしたタイムは,4日間を通じての最速となります。2番手タイムをマークしたのは,今季型マシンF2012が今季のテストでなかなかタイムが上位に食い込めていないフェラーリのF.アロンソでした。周回数のトップは121周を走行したライコネンですが,それに次ぐ2番手の周回である115周走行していますので,なかなか結果が残っていないF2012にかなりのデータが残せたのではないでしょうか。3番手タイムをマークしたのは,ストーブリーグのぎりぎりでシートを獲得したウィリアムズのB.セナでした。ザウバーの小林可夢偉は,72周を走行して5番手タイムでテストを終了しています。この日悲惨だったのが,2年連続チャンピオンを獲得しているレッドブルのS.ベッテルでした。午前中の走行では,グラベルに出てフロントウィングにダメージを負ってしまいました。そして,午後の走行では,ギアボックストラブルが出てほとんどの時間をガレージで過ごすことになってしまいました。残り数分というところでようやくピットから出るという状態だったため,この日の走行はわずか23周にとどまり,タイムとしては,この日の最下位となってしまってテストを終えています。
2012/03/04(日)
☆2人とも(F1)
◯オフィシャルテスト3日目の走行が,スペインのカタルニア・サーキットで行われました。この日のセパンは,午前中はドライコンディションで行われたものの,午後の走行の途中から雨が降り始めたため,ほとんどのドライバーが,午前中のタイムがそれぞれの最速タイムとなっています。その最速タイムですが,この日はザウバーのS.ペレスがトップタイムをマークしました。前回のテスト最終日に小林可夢偉がトップタイムをマークしていますので,2人ともオフィシャルテストで最速タイムを刻んだことになります。2番手タイムをマークしたのはマクラーレンのJ.バトンで,ペレスとの差はわずか1000分の9秒差でした。ちなみに,バトンだけが自身の最速タイムを雨が降り始める前の午後の走行でマークしています。3番手タイムをマークしたのは,トロ・ロッソのD.リカルドでした。2日連続最速タイムを刻んだロータスですが,この日はこれまでのR.グロージャンに代わってK.ライコネンがステアリングを握りました。しかし,そのステアリングに違和感を感じて午前中はわずか17周のみ走行。ステアリングコラムを交換して臨んだ午後の走行でしたが,雨が降り始めたこともあってこの日は最下位となる10番手タイムで終了しています。なお,今シーズンのオフィシャルテストでまだ今季型マシンを投入できていないHRTですが,今季型マシンであるF112がようやく先週末にクラッシュテストに合格したという状態でした。そこで,本日行われる最終日に走行できるよう準備を進めていたのですが,その準備作業が間に合わなかったため,今回のテストでも1周も走らせることができないことが決定しました。まだ他の機会で走行できなくはないのですが,悪くすると開幕戦でいきなりシェイクダウンということになります。
2012/03/03(土)
☆連日(F1)
◯今シーズン2回目となるオフィシャルテスト2日目の走行が行われました。この日のカタルニアは,朝から濃霧に覆われたため,開始時刻が下がりました。そのため,終了時刻が30分下げられるという日程で行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,前日にもトップタイムを刻んだロータスのR.グロージャンでした。彼の出したタイムは,セッション終了が近づいた頃で,ソフトタイヤで出したものです。そのグロージャンがトップタイムを出すまでトップに立っていたのが,トロロッソのJ-E.ベルニュでした。彼のタイムも,ソフトタイヤを使用してのものです。そのベルニュですが,エンジントラブルが発生したため,残り30分になるまでガレージから出ることができず,2番手タイムをマークしながらも,わずか31周走行しただけで2日目の走行を終えています。3番手タイムをマークしたのが,2年連続チャンピオンに輝いているレッドブルのS.ベッテルでした。この日のザウバーは,小林可夢偉がステアリングを握り,ハイドロリック系のトラブルに見舞われながらも,6番手タイムをマークしています。
☆参戦(インディカー)
◯昨シーズンまで佐藤琢磨が所属していたKVレーシングから発表があり,昨シーズンF1に参戦していたR.バリチェロとの契約が成立しました。F1に19年間にわたって参戦し,史上最多となる出場記録のあるバリチェロでしたが,昨シーズン限りでF1でのシートを失っていました。そのまま引退するのではないかとみられていましたが,シーズンオフ中にインディカーのマシンのテストに参加していました。以前オーバルのレースに参戦することを家族に止められているということを明らかにしていたバリチェロでしたから,テストに参加したからといって即フル参戦するというわけではないのではないかという噂もありました。しかし,徐々に参戦するのではないかという話が現実味を帯びてきて,今回の発表となりました。ウィリアムズの残りのシートをB.セナと争っていましたが,その際バリチェロが持ち込もうとしたスポンサーマネーが,ブラジルの建設関連会社であるBMCのものでした。350万ドル(約2億8千万円)ともいわれているスポンサーマネーでしたが,それよりも多くセナがウィリアムズに提示したため,ブラジリアンドライバーの後輩であるセナにシートを譲る形となっていました。今回契約したKVレーシングに対して,このBMCのスポンサーマネーを持ち込んでのシート獲得となっています。オーバルでのレースが問題となっていましたが,その点も解決できたようで,全てのレースに参戦することになっています。
2012/03/02(金)
☆2回連続(MotoGP)
◯今年2回目となるオフィシャルテスト最終日の走行が,マレーシアのセパン・サーキットで行われました。前日はホンダRC213Vを駆るライダー全員が走行を見合わせましたが,この日は全てのライダーが走行しています。そのような中トップタイムを刻んだのは,初日にトップタイムをマークしたレプソル・ホンダのC.ストーナーでした。彼のマークしたタイムは,今回のテストでの最速ラップでもあります。1ヶ月前に同じくセパンで行われた1回目のテストでも全体の最速でしたから,2回連続トップタイムということになり,2年連続チャンピオン獲得に向けていいスタートを切っていると言えるでしょう。2番手タイムをマークしたのが,チームメイトであるD.ペドロサでした。そして,3番手タイムをマークしたのが,今シーズンからヤマハのサテライトチームに移籍しているテック3のA.ドビツィオーゾでした。奇しくも,昨シーズンのレプソル・ホンダ勢がトップ3に立った形となっています。ヤマハのエースであるヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾは,午前中の走行で転倒を喫したものの,4番手タイムで最終日を終えています。今シーズンから始まるCRT勢では,これまでと同じくC.エドワーズが最速でした。
☆トップ返り咲き(F1)
◯今季最後となる合同テストが,スペインのカタルニア・サーキットで始まりました。初日の走行でトップタイムをマークしたのは,ロータス(旧ルノー)のR.グロージャンでした。前回のテストでは,シャーシトラブルによりテストを早めに切り上げたロータスでしたが,その点に改良を加えて今回のテストに臨んでいます。今季最初の合同テスト初日に,今シーズンからF1にロータスから復帰したK.ライコネンが最速タイムを刻みましたが,ロータス勢によるトップタイムはそれ以来となります。シーズン前のテストとはいえ,2回目の最速タイムをマークするわけですから,ロータスの今季型マシンであるE20は,ある程度の活躍が期待できるのかも知れません。2番手タイムをマークしたのは,午前中の中での最速タイムを刻んでいたマクラーレンのJ.バトンでした。そして,前回のテスト最終日に小林可夢偉が最速タイムを刻んだザウバーは,チームメイトのS.ペレスがステアリングを握って3番手タイムをマークしています。
2012/03/01(木)
☆独占(MotoGP)
◯マレーシアのセパン・サーキットで行われているオフィシャルテスト2日目の走行が行われました。前日にトップ2のタイムを刻んだのが,ホンダの今季型マシンであるRC213Vでした。ところが,その1日目にD.ペドロサのマシンのエンジンに異常を示すランプが表示されたため,安全のためそのペドロサ車のエンジンを日本に送ってチェックをするというトラブルが発生しました。そして,その結果が出るまでの間,ホンダ車全部の走行を見合わせていました。チェックした結果,安全に問題がなかったのですが,今度はセパンに雨が降り始めたため,ホンダ勢は2日目の走行を見合わせ,翌日の走行に備えるというという対応のみを行いました。RC213Vの走行がない中,トップタイムをマークしたのは,ヤマハ・ファクトリー・レーシングのB.スピースでした。スピースがトップタイムをマークしたのは,今季初となります。2番手タイムは,スピースのチームメイトであるJ.ロレンゾでした。そして,3番手タイムをマークしたのが,今シーズンからヤマハ陣営に加わったA.ドビツィオーゾでした。そのチームメイトであるC.クラッチローが4番手タイムで,ヤマハ勢がトップ4を独占しています。
     
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