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2005年2月19日(土)
日本映画史100年(四方田犬彦)

『チャンバラから北野武まで。映画史は名作だけでは語れない。クロサワやオズだけではなく、ゴジラも、裕ちゃんも、宮崎アニメもすべて取り込んだ、一世紀にわたる日本映画の物語が、ここにある』

最近のアニメブームなどで息を吹き返している日本映画だが、1960年前後の黄金時代を経て、徐々に衰退していた。筆者は後書で、映画の研究にはノスタルジックな衝動がつきまとう、と書いている。国民の娯楽として大人気だった頃の映画を知るからだろう。

普段、映画をあまり見ないし、この本に出てくる作品もほとんど見たことがなかった。でも“青春時代の映画”を見てみれば、何らかの感動が得られるのかもしれない。
(集英社新書、720円)