「中国そして日本に何が起こっているか 狂牛病・異常気象・年金・食料自給率のメカニズムを解明する 世界はアメリカを切り捨てアジア・ヨーロッパにシフトした! 地方の切り捨てと郵政民営化に強く反対する!」
広瀬隆さんはこれまでも「私物国家」などで政官財が癒着した日本の現実を指摘してきたが、この本ではもうこのままでは未来がないことを強く訴えている。
中国との関係、郵政民営化、莫大な国・地方の借金、労働力と失業・倒産問題など日本は多くの問題を抱えている。国・地方の借金ひとつ取り上げても、1000兆円に迫ろうかというとんでもない状況。1000兆円−まともに考えれば今のやり方を続けていけば、「日本国」が破綻するのは目に見えている。
では、どうすればいいのか? 広瀬さんはいろいろなアイデアを紹介。燃料電池など新たなエネルギーに可能性を見出そうとしている。信頼できない政治に任せきりにするのではなく、一人ひとりが考えなければならない時が来ているのだろう。
(日本実業出版社、1600円)
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