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最新ニュース

2021/02/28(日)
☆体制発表会の予定(F1)
○このところ2輪,4輪の体制発表についてお伝えしていますが,F1の発表会については,2輪よりもやや開催が遅くなりがちです。とはいえ,既に半数近くのチームが発表会を開いていますし,まだのところも開催日については明らかとなっています。ここでは,既に終えたチームも含めて,体制発表の開催日をお伝えします。なお,ホンダ製パワーユニットを使用しているレッドブル及びアルファタウリについては,既に発表会を終えています。また,フェラーリについては,体制発表は終了しているものの,今季型マシンであるSF21については,まだ公開されていません。そのマシン公開は,3月10日(水)に行なう予定になっています。
2021年 F1体制発表会実施日
チーム 実施日 マシン
マクラーレン 2月15日 MCL35M
アルファタウリ・ホンダ 2月19日 AT02
アルファロメオ 2月22日 C41
レッドブル・ホンダ 2月23日 RB16B
フェラーリ 2月26日 SF21(3月10日公開)
メルセデス 3月2日 W12
アルピーヌ A521
アストンマーティン 3月3日 AMR21
ハース 3月4日 VF-21
ウィリアムズ 3月5日 FW43B
2021/02/27(土)
☆総入替え(MotoGP)
○2輪,4輪問わず今シーズンの体制発表が行われていますが,昨日はドゥカティのサテライトチームの1つであるプラマック・レーシングがその発表会を開きました。ドゥカティのサテライトチームの1つとはいっても,同チームはドゥカティ陣営の中でワークスに次ぐ2番目に位置しています。実際,昨シーズン同チームに所属したJ.ミラーとF,バグナイアの2人は,今季総入替えとなったワークスであるドゥカティ・チームにそのまま移籍しました。しかも,その2人は,元々ドゥカティとの直接契約を結ぶ中でプラマックに所属していたのです。2人がワークスに昇格したことで新たな2人と契約する必要が生じていましたが,昨日の発表会で正式に新たなライダーが紹介されました。その2人ですが,まず1人目は一昨年KTMのワークスに所属していたものの,シーズン途中で契約を解除し,昨シーズンはドゥカティ陣営の1つであるレアーレ・アビンティア・レーシングに所属してフル参戦したJ.ザルコです。そのザルコの昨シーズンは,77ポイントを獲得してランク13位でシーズンを終えています。2人目は,昨シーズンはレッドブルKTMアジョに所属してMoto2クラスにフル参戦し,160ポイントを獲得してランク5位でシーズンを終えたJ.マルティンです。この2人も,昨シーズンのミラー&バグナイアと同じくドゥカティとの直接契約が結ばれていて,供給されるマシンもワークスと同じく今季型デスモセディチGP21となっています。
2021/02/26(金)
☆体制維持(JRR)
○2月23日(火)にJRRのST1000クラス及びST600クラスにフル参戦する日本郵便 Honda Dream TPが,スポンサーが日本郵便らしく『ふみの日』に今シーズンの体制発表を行いました。ライダーについては,昨シーズンと同じで体制を維持しています。まず昨シーズンからJ-GP2クラスに替わって始まったST1000クラスですが,その初年度となった昨シーズン同クラスでチャンピオンを獲得した高橋裕紀を継続して起用することになりました。既にこのページでもお伝えしていますが,高橋の今シーズンはEWCとの掛け持ちとなっていて,EWCではF.C.C. TSR Honda Franceに所属してフル参戦します。ST600クラスは,このクラスでチャンピオンの経験がある小山知良が継続して参戦します。今シーズンのこのクラスでは,ホンダが今年フルモデルチェンジして投入したST600クラスのマシンであるCBR600RRを駆ることになっています。小山としては,この新たなスタートを切ったCBRにデビューイヤーで見事タイトル獲得といきたいところでしょうね。
2021/02/25(木)
☆ご冥福を(MotoGP)
○元125ccクラスチャンピオンで,現在はチームオーナーを務めるF.グレシーニが,2月22日(月)新型コロナウイルス感染によりお亡くなりになりました。享年60歳で,まだまだこれからもオーナーとしてGPを引っ張っていく人だけに,とても残念でなりません。現役ライダーとしては一貫して125ccクラスに参戦し,1985年と1994年にタイトルを獲得しました。1986年から翌年にかけて11連勝を達成し,タイ記録ながら史上最多連勝記録を打ち立てています。1994年に引退し,1997年には自らのチームを創設し,グレシーニ・レーシングとして今に至っています。現在はアプリリアのワークスチームとして活動していますが,その前はホンダのサテライトチームとして活動していました。2001年には250ccクラスで故加藤大治郎選手がタイトルを獲得し,その後2010年にT.エリアスがMoto2クラスで,2018年にはMoto3クラスでJ.マルティンが,2019年にはMotoEでM.フェラーリがタイトルを獲得しています。タイトルを獲得したのは加藤選手だけですが,彼以外何人も日本人ライダーが同チームに所属しましたので,私たち日本人レースファンにとってとても馴染みのあるチームの1つといえます。その日本人ライダーの顔ぶれですが,現役ライダーとしてはJRRのJSB1000クラスで活躍中の清成龍一,昨シーズン初代ST1000クラスチャンピオンとなった高橋裕紀がそうです。現役以外では,現在ホンダ・チーム・アジアの監督を務めてGPの場で活躍中の青山博一,自らバイク用ファッションブランドを立ち上げると共に,若手育成のためのチームも編成している中野真矢も所属ライダー経験者です。今シーズンの同チームは,MotoGPクラスにアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ,Moto2クラスにフェデラルオイル・グレシーニ,Moto3クラスにはインドネシアン・レーシング・チーム・グレシーニとして全3クラスへの参戦が予定されています。まさにGPを支える重要な役割を果たしているなくてはならない人だといえます。グレシーニさんのご冥福を,心からお祈りいたします。
2021/02/24(水)
☆契約締結(F1)
○昨シーズンは不振に陥り,今季復活にかけるフェラーリが,新たなスポンサーと契約締結したことを発表しました。今回発表したのは,2つのスポンサー契約です。まず1つ目は,スイスを代表する時計メーカーの1つである『リシャール・ミル(Richard MIlle)』です。フェラーリと時計メーカーとの関係といえば,近年はずっと『ウブロ(HUBLOT)』との契約が結ばれてきました。それに対してリシャール・ミルはマクラーレンと長い間契約が結ばれてきていますし,この関係は今季も継続しています。どうやら同社はフェラーリとマクラーレンの2チームと契約するようです。今回のフェラーリとの契約は,単なるスポンサー契約だけでなく,テクニカルスポンサーとしての活動も含まれるようです。2つ目は,スペインのビールメーカーである『エストレージャ・ガリシア(Estrella Galicia)』です。今回の契約は,同社のノンアルコールビールブランドである『エストレージャ・ガリシア0,0』が採用されるようで,この商品のロゴがマシンやドライバーのスーツ等に飾られるようです。エストレージャ・ガリシア0,0といえば,昨シーズンまでMotoGPのマークVDSとコラボしていましたが,昨シーズンをもってこの関係は解消され,今季はマークVDSのみでのフル参戦となっています。もしかして,MotoGP撤退は,今回の契約と関係していたのでしょうか?ただ,同ブランドは,ずっとC.サインツJrを支援していましたから,今回のフェラーリとの締結は,サインツJrの移籍に伴うものと考えて良さそうです。
2021/02/23(火)
☆未定(MotoGP)
○タイトルスポンサーの違いから2日間に分けてホンダのサテライトチームであるLCRホンダが今季の体制発表会を行いましたが,昨日はホンダワークスチームであるレプソル・ホンダ・チームが今季の体制発表会をリモートで行いました。1995年シーズンからスペインの石油とガスの関連会社であるレプソル社とタッグを組み,レプソル・ホンダ・チームとしてMotoGPクラスを牽引してきました。2013年シーズンからM.マルケスが同チームに所属すると,2019年までは2015年を除いた全てのシーズンでタイトルを獲得しました。しかし,昨シーズンはマルケス兄弟の体制で臨みましたが,開幕戦のMotoGPクラスはキャンセルとなり,実質的な開幕戦である第2戦スペインGPで転倒を喫して右上腕骨を骨折したためその後の走行をキャンセル。その後欠場が続き,結局シーズンを通して一度もゴールすることなく2020年シーズンを終えてしまいました。今季からの復帰が期待されているマルケスですが,今回の発表会でも具体的な復帰時期については触れられておらず,いまだに復帰未定という状態に変わりありません。弟のA.マルケスがLCRホンダ・カストロールに移籍したため,その空いたシートには昨シーズンまでKTMのワークスライダーとして活躍していたP.エスパルガロが加わりました。KTMのワークスライダーとしては4年間でしたが,それ以前はヤマハのマシンを駆って3年間フル参戦していました。これは,彼が2014年にMotoGPクラスへステップアップを果たしてからの年数となります。ヤマハ時代では,何といってもMotoGPというより,私たち日本人レースファンにとっては鈴鹿8耐での活躍の方が印象深いかもしれません。セーフティカー先導の中でも燃費を稼ぐため体を伏せて走行を続けていき,見事勝利を収めています。そうしたエスパルガロが,ついにホンダのワークスライダーにたどり着いています。契約期間は来季までの2年間です。ちなみに,マルケスの方は昨シーズンからの5年間という長期契約を結んでいますから,2024年シーズンまではこのチームに留まることになります。
2021/02/22(月)
☆コラボで(SF)
○1月17日(日)付けのこのページでお伝えしたように,1月15日(金)にホンダが今季のモータースポーツ活動について発表していました。その段階のSFでは,TEAM MUGENの参戦体制について,16号車は昨シーズンと同じく野尻智紀を起用することが決定していましたが,15号車については未定となっていました。昨シーズン当初はJ.ビップスと契約していたものの,新型コロナウイルス感染拡大により海外勢の参戦が難しくなり,結局笹原右京を代役で参戦させるという結果となりました。通常であれば15号車は海外勢を起用するところなのでしょうが,相変わらずコロナ禍に衰えが見られず,国内からの選出が有望視されていました。そして,2月19日(金)に同チームから発表があり,今季の15号車のドライバーとして大津弘樹を起用することになりました。昨シーズンの大津は,NAKAJIMA RACINGに所属してSGTのGT500クラスにフル参戦しました。さらに,SFの第7戦にスポットで同チームから参戦した経験があります。とはいえ,SFのフル参戦は今季が初めてとなります。今回の15号車についてはもう1つ注目点があって,2004年のル・マン24時間でアウディR8を駆って優勝経験のあるチーム・ゴウとタッグを組み,『Red Bull MUGEN Team Goh』というチーム名でエントリーすることになりました。WECを始め,昨シーズンのインディ・カー(デイル・コイン・レーシングとのコラボ)シリーズという世界で活躍してきたチームとのコラボがどのような効果を見せるのか,SFに新たな注目点が出てきました。
2021/02/21(日)
☆2日連続で(MotoGP)
○ホンダで唯一のサテライトチームが,軽量級クラスで活躍した元GPライダーであるL.チェキネロが代表を務めるLCRホンダです。同チームは,1996年に創設し,当初は中・軽量級クラスにフル参戦していました。そして,2006年から最高峰クラスに進出を果たしてホンダのサテライトチームの一員となり,今シーズンでチーム創設25周年となります。今シーズンの同チームは,中上貴晶が残留し,レギュラーライダーとしては昨シーズン限りでC.クラッチローが引退し,そのシートにA.マルケスが座ることになりました。そのLCRホンダが,2月19日(金)にマルケスの,2月20日(土)には中上の参戦体制についてと,2日連続で発表会を開きました。まず,マルケスについてですが,昨シーズンのクラッチローと同じく,カストロールをメインスポンサーとした『LCRホンダ・カストロール』としてフル参戦することになりました。彼の駆るマシンは,昨シーズン彼がレプソル・ホンダ・チームに所属して駆ったのと同様,最新型のRC213Vとなります。クラッチローの時と基本的には同じカラーリングですが,大きな違いは,マルケスのイメージカラーである青がマシン上部に広く取り入れられているところです。次に昨日行われた中上の体制発表ですが,今シーズンも昨シーズンと同じく出光興産がメインスポンサーとなり,『LCRホンダ・イデミツ』としてフル参戦します。こちらも基本的には昨シーズンと同じようなカラーリングになっています。ただ,出光興産が今年から新しいアポロマークとロゴになりましたから,中上のカラーリングもそれに合わせて変化しています。さらに,上部が変わったマルケスに対し,中上は下部にゴールドが加わって昨シーズンとイメージが少し変わっています。中上のマシンが変化したのはカラーリングだけではありません。何と言っても彼が駆るマシンが昨シーズンまでとは大きく違っています。最高峰クラスにステップアップして以来,中上はずっと1年遅れのRC213Vが供給されていました。しかし,昨シーズンの中上は,ホンダのエースライダーであるM.マルケスが怪我で長期離脱したのに対し,ポールを獲得したり,惜しくも表彰台獲得まであと一歩という状態でしたが,ランキングでホンダ勢最上位につける活躍を見せました。こうした点が評価され,今季はチームメイトであるマルケスと同じく,今季型のRC213Vが供給されます。他にも大きく違っている点があり,これまでは1年契約を延長してきていましたが,中上としては初めて2年契約を締結していて,来季も同チームからフル参戦することが決まっています。最新型のマシンを手に入れた中上だけに,今シーズンは昨シーズン果たせなかった表彰台獲得はもちろん,何よりも勝利を獲得して欲しいですね。
2021/02/20(土)
☆1台体制(JRR)
○昨日ヤマハ発動機が,今シーズンのレース活動について発表を行いました。それによると,MotoGPやSBKなどについては,これまで発表されたとおりのものとなっています。まずMotoGPですが,チーム間の移籍はあったものの,昨シーズンと同じ4人のライダーがフル参戦します。今シーズンのヤマハの中で注目となるのは,やはりSBKでしょう。こちらも既に明らかになっていますが,昨シーズンJRRのJSB1000クラスでチャンピオンを獲得した野左根航汰が,今季はステップアップを果たし,GRT Yamaha WorldSBK Teamに所属してSBKにフル参戦します。そして,もう1つ注目となるのは,その野左根が抜けたJRRのJSB1000クラスでしょう。通常で考えると,野左根が抜けたシートに誰かが座ることになります。ところが,国内ヤマハ陣営の中で,そのシートに座ることになりそうな人材が私としては見当たりませんでした。果たしてどのような判断をヤマハが下すか気になっていたのですが,今回の発表で野左根の抜けたシートに誰も座ることがなく,これまでずっと国内ヤマハのエースとして君臨し続けてきている中須賀克行の1台体制でシーズンに臨むことになりました。もちろん所属チームは,これまで通りYAMAHA FACTORY RACING TEAMです。ただ,昨シーズンから始まったST1000クラスで5人のライダーに支援を行うことも発表されていますので,もしかしたら今シーズンの成績で来シーズン野左根の抜けたシートに座ることになるのかもしれません。もしそうなると,今季支援される5人のライダーにとっては,正念場のシーズンとなりそうです。なお,今回発表された具体的な体制は,以下の表のようになっています。ただ,全ての発表は多岐に渡りますので,このページではいくつかに絞らせていただきます。
2021年 ヤマハ参戦体制
カテゴリー ライダー チーム マシン
MotoGP 12 M.ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP YZR-M1
20 F.クアルタラロ
21 F.モルビデリ PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
46 V.ロッシ
SBK 54 T.ラズガットリオグル Pata Yamaha WorldSBK Official Team YZF-R1
55 A.ロカテッリ
31 G.ガーロフ GRT Yamaha WorldSBK Team
3 野左根 航汰
EWC 7 K.ハニカ YART Yamaha Official EWC Team YZF-R1
M.フリッツ
N.カネパ
JRR JSB1000 7 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1
JRR ST1000 4 藤田 拓也 JDS DOGFIGHT RACING YAMAHA YZF-R1
17 谷本 音虹郎 speedHeart DOGFIGHT RACING YAMAHA
38 前田 恵助 bLU cRU 伊藤レーシング BORG ヤマハ
39 岡本 裕生 bLU cRU ニトロレーシング51 YAMAHA
40 南本 宗一郎 AKENO SPEED・YAMAHA
2021/02/19(金)
☆全44台(SGT)
○昨日SGTをプロモートするGTアソシエーション(GTA)が,今季のエントリーリストを発表しました。それによると,GT500クラスが15台,GT300クラスが29台の全44台がそれぞれのクラスで争うことになりました。GT500クラスに関しては,昨シーズンFRマシンへと変化し,見事最終戦の最終周の最終コーナーでチャンピオンを決めるという劇的なフィナーレを演じたホンダNSX-GTが5台,昨シーズンから新たに投入され,最終コーナーで惜しくもタイトルを逃したトヨタGRスープラGTが6台,そして近年ずっと投入され続けているニッサンGT-Rニスモが4台となっています。タイヤに関しては,ブリヂストンが9台,ミシュランが2台,ヨコハマが2台,そしてダンロップが1台という体制になっています。ただ,笹原右京&大湯都史樹組が駆るRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GTについては,現段階で未定となっています。なお,今回発表されたエントリーリストでGT500クラスの具体的な内訳は,以下の表のようになっています。
2021年 SGTエントリーリスト(GT500クラス)
チーム マシン ドライバー タイヤ
1 TEAM KUNIMITSU STANLEY NSX-GT 山本尚貴,牧野任祐 ブリヂストン
3 NDDP RACING with B-MAX CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 平手晃平,千代勝正 ミシュラン
8 ARTA ARTA NSX-GT 野尻智紀,福住仁嶺 ブリヂストン
12 TEAM IMPUL カルソニック IMPUL GT-R 平峰一貴,松下信治
14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋和也,山下健太
16 TEAM Red Bull MUGEN Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT 笹原右京,大湯都史樹 未定
17 Astemo REAL RACING Astemo NSX-GT 塚越広大,B.バゲット ブリヂストン
19 TGR TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN GR Supra 国本雄資,宮田莉朋 ヨコハマ
23 NISMO MOTUL AUTECH GT-R 松田次生,L.クインタレッリ ミシュラン
24 KONDO RACING リアライズコーポレーション ADVAN GT-R 高星明誠,佐々木大樹 ヨコハマ
36 TGR TEAM au TOM’S au TOM’S GR Supra 関口雄飛,坪井翔 ブリヂストン
37 TGR TEAM KeePer TOM’S KeePer TOM’S GR Supra 平川亮,S.フェネストラズ
38 TGR TEAM ZENT CERUMO ZENT CERUMO GR Supra 立川祐路,石浦宏明
39 TGR TEAM SARD DENSO KOBELCO SARD GR Supra H.バライネン,中山雄一
64 Modulo Nakajima Racing Modulo NSX-GT 伊沢拓也,大津弘樹 ダンロップ
2021/02/18(木)
☆サテライトチーム(MotoGP)
○一昨日のこのページでお伝えしたように,ヤマハのワークスチームであるモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPが体制発表会が行われました。その発表会に付随して,ヤマハのサテライトチームに関する2つのことが明らかに,もしくは示唆されています。まず明らかにされたのは,現行でヤマハ唯一のサテライトチームであるペトロナス・ヤマハSRTに関してです。今シーズンからF.クアルタラロと入れ替わる形でワークスからV.ロッシが同チームに移籍しました。ただ,サテライトチームへの移籍とはいえ,ロッシに供給されるYZR-M1は,クアルタラロとM.ビニャーレスに供給されるのと同じワークス仕様のものとなります。昨年ヤマハで最もランキングが高かったF.モルビデリに対しては,Aスペックのマシンが供給されることになります。
次に,示唆されたのは,ロッシが主宰するVR46に関してです。今シーズンからエスポンソラマ・レーシングとタッグを組んでMotoGPクラスにフル参戦することになったVR46ですが,使用するマシンはドゥカティとなります。このままドゥカティとの関係を継続してもおかしくないのですが,ロッシとヤマハとの関係性から考えると,ドゥカティとの関係性を持つことに違和感が感じられることも確かです。そのVR46に関してですが,モンスター・エナジー・ヤマハMotoGPの体制を発表した際,サテライトチームに関しての話題も出されました。それによると,どうやら開幕戦が終了してからヤマハとVR46との間で話し合いがもたれるようです。その話し合いがどのような結論になるのかは当然分かりませんが,ロッシとヤマハとの長い間にわたる信頼感はかなり深いものがあり,かなり高い確率で交渉は成立するのではないかと思われます。もしそうだとすると,来季以降のヤマハは,ワークスを含め3チームでの参戦という形を採ることになります。
2021/02/17(水)
☆技術使用(F1)
○2月14日(日)付けのこのページでお伝えしたように,F1コミッション会議において2022年からのパワーユニット(PU)開発を凍結し,2025年から新たなレギュレーションによる新世代のエンジンを使用することが決定しました。もちろん,最終的には世界モータースポーツ評議会で最終決定となりますので,現段階では内定という形ではありますが,実際には決定といえる状況にあります。そのような中,ホンダとレッドブルとの間で2022年シーズンからホンダのF1PU技術を使用することで合意に達しました。そしてこのプロジェクトを運営するため,レッドブルは『レッドブル・パワートレインズ』という新会社をレッドブルの本拠地であるミルトン・キーンズにレッドブルのファクトリー内に立ち上げました。ホンダが今シーズン限りでF1から撤退するため,レッドブルとしては来季から使用するPUの確保が難しい状況になるところでした。しかし,今回の合意により,来季から2024年シーズンまでは,ホンダの技術を継続したレッドブル・パワートレインズが開発するPUをレッドブルとアルファタウリが使用することになります。レッドブルの発表によると,このPUはその2チームのみに供給で,他チームへの供給は考えられないということです。そのPUの名称については,レッドブルが2016年から2018年にルノー製PUを使用していた際,『タグ・ホイヤー』の名称で使用していたように,開発資金を捻出するためにネーミングライツ契約を結ぶことになるかもしれません。なお,2022年にレッドブルが使用するPUは,基本的には今季中にホンダが開発を担い,それをレッドブルに託すことになるようです。
2021/02/16(火)
☆メモリアルイヤー(MotoGP)
○今季のチーム体制発表会が次々に行われてきていますが,昨日はヤマハのワークスチームであるモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPが体制発表会をバーチャルで行いました。国内メーカーとしては,スズキに次ぐ2番目の体制発表となります。これまで発表したスズキをはじめ,ドゥカティもKTMもタイトルスポンサーに変更が加わっていることから,カラーリングに変更が加わっていますが,ヤマハに関しては,チーム名が示すように昨シーズンまでと同じくアメリカの飲料メーカーであるモンスター・エナジーが継続してタイトルスポンサーを務めていることから,カラーリングについてはこれまでと同じくブラックとブルーを基調としたものとなっています。ライダーについては,M.ビニャーレスが継続参戦し,昨シーズンまでのV.ロッシに替わって,今シーズンからF.クアルタラロがヤマハのサテライトであるペトロナス・ヤマハSRTから移籍しています。ロッシは,クアルタラロと入れ替わる形でペトロナス・ヤマハSRTに加わります。そうしたチームの入替えはありますが,F.モルビデリは残留ですから,ヤマハの4人のライダーは変更がないということになります。カラーリングもライダーの顔ぶれも変わらないヤマハですが,大きな違いはテストライダーで,昨年のJ.ロレンソに替わって,新たに昨シーズンまでLCRホンダ・カストロールでフル参戦し,昨シーズンをもって現役から引退したC.クラッチローが加わることになりました。ただ,クラッチローは以前ヤマハ勢のライダーの一人でしたから,マシンには比較的早く慣れるのではないかと思います。昨シーズンは,スズキ自身にとってメモリアルイヤーにタイトルを獲得していますが,今年はヤマハにとってグランプリ参戦60周年のメモリアルイヤーとなります。今季のヤマハは,去年のスズキの再来となるでしょうか。
なお,今回の発表に合わせるかのように,同日ヤマハ発動機から発表があり,MotoGPの商業権を有しているドルナスポーツとの間で2026年までの5年間の参戦について契約を締結し,2026年シーズン末までMotoGPクラスにフル参戦を継続することが決定しました。国内のメーカーとしては,ホンダに次ぐ2番目の契約延長成立となります。
2021/02/15(月)
☆継続使用(MotoGP)
○レースの世界では,通常チャンピオンを獲得すると翌年のゼッケン番号は栄光の「1」となります。ただ,近年は自身のオリジナル番号にするか「1」にするかはそのドライバーやライダーの意志に任せる場合も多くなっています。昨シーズンのMotoGPは,チーム・スズキ・エクスターのJ.ミルがシーズンが進むに連れて速く,そして安定したペースを刻んでいって見事チャンピオンを獲得し,スズキ創立100周年,そしてレース参戦60周年のメモリアルイヤーに華を添えました。2月12日(金)に今季もミルが所属するチーム・スズキ・エクスターから発表があり,そのミルの使用するゼッケン番号が明らかにされました。ミルによると悩みに悩んだようですが,今季も彼のオリジナル番号である「36」を使用する決断を下しました。この決断は,ここまで自分自身を高めてきたこの番号を大切にしたいというような気持ちがあったからのようです。20年前にK.ロバーツJrがチャンピオンを獲得して以来スズキにチャンピオンをもたらした訳ですが,もしミルが1を選択するとそれ以来のチャンピオン番号使用となるところでした。近年のMotoGPクラスは,どちらかというと1を使用することがほとんどなく,これは何度もタイトルを獲得しているV.ロッシとM.マルケスがそれぞれ「46」と「93」を使用し続けていることが大きく影響しています。MotoGPクラスで1を使用したのは,2012年にレプソル・ホンダ・チームのC.ストーナーが現段階で最後となります。なお,ミルによると,これまで彼はMoto3クラスとMotoGPクラスで1回ずつタイトルを獲得していますが,自身通算3度目のタイトルを獲得した場合は1を使用する決断を下すことになるようです。
2021/02/14(日)
☆大きく前進(F1)
○2月11日(木)にFIA(国際自動車連盟)から発表があり,同日開催されたF1コミッション会議において,来シーズンから2024年シーズンまで現行のF1エンジンを凍結し,2025年に新たな次世代F1エンジンを導入することでF1チームと全会一致で合意に至りました。これにより,今季使用されるエンジンが2024年まで継続することになりました。今回の決定は,今季限りでF1から撤退するホンダのパワーユニット(PU)を使用しているレッドブルとアルファタウリにとってまたとないものとなりました。というのも,ホンダが撤退することで,両チームは使用するPUを失うことになります。新たな提携先を見つければ済むことですが,メルセデスやフェラーリはレッドブルへのPU供給に難色を示していますし,ルノーについては,レッドブルと喧嘩別れ状態ですから,両者が再びタッグを組むことは現段階であり得ません。そこで出ている解決策が,今季限りで撤退するホンダ製PUの知的財産権を引き継ぎ,来季以降はレッドブルがそれを活用していくという方法でした。そのためには,何としても現行エンジンの凍結ということが必要だったのです。他のチーム及びメーカーは,コロナ禍でより一層財政的に厳しい状況に置かれていますから,凍結となるとその面でとても助かることになります。そうしたことから,今回の決定に至っていると考えていいでしょうし,レッドブルにとっては,自主開発という策に大きく前進する決定といえます。なお,今回の決定はあくまでもF1コミッション会議でのもので,最終的には世界モータースポーツ評議会での承認が必要となってきます。
2021/02/13(土)
☆2番目に(MotoGP)
○昨シーズンのMotoGPクラスは,絶対王者であるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが怪我によりシーズンを棒に振ったこともあって,まさに混沌としたシーズンとなりました。その中で安定した力を見せたのがスズキで,そのことがタイトル獲得へと繋がりました。昨シーズン躍進を遂げたのはスズキだけでなく,オーストリアのバイクメーカーであるKTMも同様でした。そのKTMが,昨日今シーズンの参戦体制を発表しました。先日ワークスの先陣を切ってドゥカティが参戦体制を発表していますので,ワークスとしては2番目の発表となります。今回の発表では,ワークスとサテライトであるテック3の両方が明らかにされました。まずワークスについてですが,今季も『レッドブルKTMファクトリーレーシング』としてフル参戦します。ライダーについてですが,昨年ルーキーながら1勝を挙げたB.ビンダーが残留しました。そして,そのチームメイトには,昨年テック3からフル参戦して2勝を挙げ,今季ワークスに昇格したM.オリベイラとなりました。カラーリングは,チーム名が示すように,昨シーズンと同じくレッドブルカラーとなります。
次に,サテライトであるテック3についてです。昨年は『レッドブルKTMテック3』としてフル参戦しましたが,今季は『KTMテック3・ファクトリー・レーシング』という名称でフル参戦することになりました。昨シーズンはレッドブルがタイトルスポンサーに就いていて,カラーリングはレッドブルの商品であるオーガニックス・バイ・レッドブルの一種『シンプリーコーラ』のロゴが入ったカラーリングで,紺,シルバー,そしてKTMのコーポレートカラーであるオレンジが配色されていました。しかし,今季は,チーム名が示すように『レッドブル』が外れていますので,KTMらしくオレンジを中心に黒が一部入るようなカラーリングとなっています。ライダーについてですが,昨シーズンがルーキーイヤーとなったI.レクオナは残留しています。そして,チームメイトだったオリベイラのワークス昇格でシートが空き,そこには昨年ドゥカティのワークスライダーだったD.ペトルッチが座ることになりました。
なお,テストライダーについてですが,こちらは昨シーズンと同じくD.ペドロサとM.カリオとなっています。昨年のKTM躍進にはテストライダーの貢献は大きかったでしょうから,残留するのは当然の結果なのかもしれません。
2021/02/12(金)
☆総入れ替え(MotoGP)
○8日(月)付けのこのページでは,ドゥカティのサテライトであるエスポンソラマ・レーシングの体制発表会についてお伝えしましたが,2月9日(火)に,今度はドゥカティのワークスであるドゥカティ・チームが今季の体制発表会を行いました。今季ワークスの体制発表会開催は,これが最初となります。昨シーズンはA.ドビツィオーゾ&D.ペトルッチの2人で臨んだ同チームでしたが,ペトルッチはテック3KTMファクトリーレーシングへ移籍,ドビツィオーゾに至っては今季の参戦を休止しました。そして,2人に替わってドゥカティのサテライトチームであるアビンティア・レーシングのJ.ミラーとエスポンソラマ・レーシングのF.バグナイアの2人を新たに起用することになり,ライダーは総入れ替えとなりました。大きな変更はライダーだけでなくタイトルスポンサーも変更となり,中国の香港に本拠を置くLenovo(レノボ)社が新たにつき,チーム名が『ドゥカティ・レノボ・チーム』に変更となりました。契約期間は3年間です。これによりカラーリングも変更となり,昨シーズンに比べると黒の部分が減って赤がさらに増え,レノボのロゴが大きく飾られています。テストライダーについては変更がなく,昨シーズンまでと同じくM.ピロが務めます。
2021/02/11(木)
☆国内のみで(SGT)
○SGTをプロモートするGTA(GTアソシエーション)から発表があり,2月に発表していた今季のレースカレンダーを変更することになりました。当初の予定では,第4戦をタイのチャン・インターナショナル・サーキットで,第5戦をマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催する予定にしていました。ただ,その時の発表では,コロナ禍の現状から,開催期間については未定となっていて,開催自体に疑問符がついていたのも事実です。そして,残念ながらコロナウイルス感染がいまだに衰えていない現状があり,やむなく海外での開催を見送らざるを得ず,全て国内のみでの開催となりました。今回の新たな発表によると,タイで開催予定だった第4戦の枠に新たにツインリンクもてぎでの開催が入り,マレーシアを開催する予定だったところに第6戦以降のレースがそれぞれズレ上がって行き,新たに第8戦として富士スピードウェイでのレースが加わっています。ということで,全8戦という点での変更はありませんでした。なお,今回発表された具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。
2021年 SGTレースカレンダー
決勝日 サーキット
第1戦 4月11日 岡山国際サーキット
第2戦 5月4日 富士スピードウェイ
第3戦 5月30日 鈴鹿サーキット
第4戦 7月18日 ツインリンクもてぎ
第5戦 9月12日 スポーツランドSUGO
第6戦 10月24日 オートポリス
第7戦 11月7日 ツインリンクもてぎ
第8戦 11月28日 富士スピードウェイ
2021/02/10(水)
☆ようやく(F1)
○契約延長は間違いないと言われながらもずっと正式発表がなかった昨年もチャンピオンに輝いたL.ハミルトンですが,2月8日(月)にメルセデスAMGペトロナス・モータースポーツから発表があり,ハミルトンとの契約が正式に成立しました。その契約期間ですが,チームメイトであるV.ボッタスと同じく1年でした。2012年にマクラーレンに所属していたハミルトンは,2013年に現在の所属チームであるメルセデスに移籍しました。その年はランク4位でしたが,2014年から2年連続でタイトルを獲得しました。2016年は,当時のチームメイトであるN.ロズベルグにタイトルを奪われたものの,その年でロズベルグが突如引退し,2017年から現在のチームメイトであるボッタスと組むようになりました。それ以後3年連続でチャンピオンを獲得しています。昨シーズンには,ポルトガルGPでM.シューマッハーが持つ最多勝記録を更新し,通算92勝目をマークしています。昨シーズンで4連覇を達成し,それをもってシューマッハーが持つ最多タイトル獲得数記録である7に並んでいます。タイトル獲得数ではタイ記録ですが,通算勝利数ではシューマッハを上回る歴代最多の92勝を挙げています。今回の発表はある意味来季の契約に色々な可能性を感じさせるものとなりました。ハミルトンの経歴から考えると,複数年という選択肢が当然考えられましたが,わずか1年でした。偉大な記録を塗り替えてきているハミルトンだけに,今後のモチベーションを高めるためにあえて1年という契約を結んだかもしれません。しかし,今季もレッドブルからフル参戦することになっているM.フェルスタッペンの獲得がずっと噂になっていますので,来季そうした流れに持っていくためにメルセデス側が1年契約にこだわったということも考えられます。その他,メルセデスの育成ドライバー起用の可能性も考えられます。タイトル数,勝利数記録の更新と合わせ,今季もハミルトンから目が離せないことは間違いないでしょう。
2021/02/09(火)
☆焼失(MotoGP)
○今シーズンのMotoGPは,当初の予定では第2戦にアメリカGP,第3戦にアルゼンチンGPが組まれていました。しかし,コロナ禍によりアメリカ大陸で早い時期に開催するのが難しい状況になっているため,そのどちらのGPも,具体的な期日は未定ながら,シーズン後半に開かれることになることまでは決まっています。そのアルゼンチンGPの会場となるテルマス・デ・リオ・オンドが,2月5日(金)の夜から大きな災害に見舞われてしまいました。その災害とは,同日午後11時頃から始まった大火災です。具体的な被害については情報を得ていませんが,パドックとピットビルの多くを焼失したようです。原因についても情報を得ておらず,ピット,プレスルーム,VIPエリアのほとんどを失ってしまったとのことです。ミュージアムなどの付属施設は,消防士等の努力により何とか被災するのは防ぐことができたようです。ただ,レース開催に必須の部分が激しく焼失してしまっていますから,果たして今季中に再建できるのかかなり厳しい状況にあることは間違いないでしょう。ということは,今季後半の開催も,現実的には厳しいと考えられます。このご時世ですので,再建のための資金も気になりますが,保険をかけていたため,この点についてはさほど心配はないようです。
2021/02/08(月)
☆新タイトルスポンサー(MotoGP)
○マークVDSといえば,2014年のT.ラバト,2017年のF.モルビデリ,2019年のA.マルケスと,Moto2クラスにおいてチャンピオンを誕生させた有力チームの1つです。そのマークVDSは,昨シーズンまでスペインのビールメーカーであるエストレージャ・ガルシア0,0をタイトルスポンサーとしていて,チーム名が『エストレージャ・ガルシア・マークVDS』としてエントリーしてきていました。しかし,そのエストレージャ・ガルシア0,0とのタッグは昨シーズンをもって終了し,それとともにMoto3クラスへの参戦も終了して,今季はMoto2クラスのみのフル参戦となっています。そのマークVDSから2月5日(金)に発表があり,今季新たにフランスの石油・ガス関連ブランドであるELF(エルフ)をタイトルスポンサーとすることになりました。昨シーズンまでの同チームは,ELFを傘下に収めているTOTALのロゴがマシンに飾られていました。ただ,以前はELFブランドのロゴが飾られていたこともあり,フランスの同メーカーとはMoto2クラスに参戦を開始した2010年からずっとテクニカルスポンサーとして協力関係がありました。今季の体制は,昨シーズン同チームに所属していたS.ロウズとA.フェルナンデスがそのまま残留して変更はないものの,マシンのカラーリングはエルフカラーに彩られることになるのかもしれませんね。
2021/02/07(日)
☆チーム体制発表(MotoGP)
○2月に入って,まだ開幕していないレースカテゴリーは,これから徐々に今季のチーム体制について発表会が開かれる予定になっています。ただ,今季は,コロナ禍によりリモートでの開催というのが主流となっているようです。そのチーム体制発表の先陣を切って,3つのクラスにフル参戦しているエスポンソラマ・レーシングが,スペインとフランスに挟まれた小国であるアンドラでチーム体制発表会を開催しました。今季のMotoGPクラスにおける同チームは,V.ロッシのチームであるスカイ・レーシング・チームVR46とタッグを組んでフル参戦することになっています。起用するライダーは総替えとなり,昨年Moto2クラスでランクトップだったE.バスティアニーニと,ランク2位でロッシの異父兄弟でもあるL.マリーニが起用されることになりました。2人が参戦するチームの名称は違っていて,バスティアニーニは『アビンティア・エスポンソラマ』,マリーニは『スカイ・VR46・アビンティア・チーム』となりました。ドゥカティ製のマシンのカラーリングも違っていて,バスティアニーはアビンティアのロゴが,マリーニはスカイのロゴが飾られています。
他のクラスについては,KTMのマシンを使用するMoto3クラスは,C.タタイが残留し,昨年SIC58スクアドラ・コルセで鈴木竜生のチームメイトだったN.アントネッリが新たに加わりました。電動バイクで争われているMotoEには,C.カルデルスとA.ピレスが参戦します。
2021/02/06(土)
☆契約延長(MotoGP)
○昨日,MotoGPを運営するドルナスポーツとホンダから発表があり,2022年から2026年までの5年間,ホンダがMotoGPクラスに継続参戦することに関する契約が成立しました。MotoGPにフル参戦しているチーム及びメーカーは,今シーズンまでの参戦契約が結ばれていて,来季以降参戦する契約更新時期になっています。ここまでの段階では,メーカーではKTMとドゥカティが,インディペンデントチームではアプリリア系のグレシーニ・レーシングとホンダ系のLCRホンダが既に5年契約に合意していました。そして,今回ホンダが日本メーカーとしては最初となる契約更新を果たしています。コロナ禍の厳しい状況ではあるものの,1959年からGPにフル参戦を開始し,昨シーズン中に通算800勝を挙げるという快挙を成し遂げたホンダが,5年間のさらなる参戦継続を決めています。まだホンダ以外の日系メーカーとイタリアのアプリリアが契約を結んでいませんが,いずれも近いうちに契約が成立するものと思われます。なお,今季のホンダは,ワークスであるレプソル・ホンダ・チームがM.マルケスとP.エスパルガロ,インディペンデントチームであるLCRホンダが中上貴晶とA.マルケスの体制でシーズンに臨むことになっています。
2021/02/05(金)
☆前半戦までで(MotoGP)
○今季ヤマハのサテライトチームであるペトロナス・ヤマハSRTに移籍したV.ロッシに関して,彼自身がオーナーを務めるスカイ・レーシング・チームVR46のディレクターであるA.サルッチがごく近い将来について明らかにしました。それによると,毎年のように引退が囁かれるようになってきているロッシですが,来季の去就をどうするかの判断を最初の6〜7戦で判断するのではないかということです。もし,戦闘力を発揮できていない状況であれば,毎年懸念されている「引退」という決断を下すことになりそうです。もう1つ気になるのは,VR46自体についてです。昨シーズンまでは中・軽量級クラスにフル参戦していた同チームですが,かねてからMotoGPクラスへの進出が噂されてきていました。そして,ついに今シーズンからMotoGPクラスにフル参戦することになっています。ただ,今季についてはチーム単独でというわけではなく,ドゥカティのサテライトチームの1つであるエスポンソラマ・レーシング(旧アビンティア・レーシング)とタッグを組んでのフル参戦となります。使用するマシンはドゥカティの2019年型プロトタイプマシンであるデスモセディチGP19で,ライダーはVR46アカデミーのライダーであるL.マリーニとE.バスティアニーニの2人です。今回のMotoGPクラス進出はあくまでもきっかけと考えてよく,サルッチによると,来季以降どのマシンを駆るかは未定で,ロッシとの関係性を考えてか,ヤマハを第一候補と考えているようです。
2021/02/04(木)
☆日本人初(MotoGP)
○ヨーロッパラウンドを中心に,MotoGPと併催で開催されているのが,エネルジカ製の電動二輪車『Ego Corsa(エゴ・コルサ)』を利用したワンメイクカップであるMotoEです。そのMotoEに今季もフル参戦しているアバント・アジョMotoEから2月2日(火)に発表があり,今季は大久保光を起用することになりました。日本人ライダーがこのクラスにフル参戦するのは,今回の大久保が初となります。これまでのアジョMotoEは,チームの母国であるフィンランド人ライダーのN.トゥーリを起用してきました。そのトゥーリは,一昨年から始まったこのクラスの開幕戦で優勝して記念すべき初代ウィナーとなり,昨シーズン最終戦のウィナーにもなりました。今季のトゥーリはMotoGPの舞台から去り,SBKと併催で行われているWSSにフル参戦することになっています。そのWSSにダイナボルト・ホンダに所属した昨シーズンを始めとして合計5年間フル参戦していた大久保が,トゥーリと入れ替わるかのような形でMotoEにフル参戦することになったわけです。アジョといえば,これまで何人もの日本人ライダーがMotoGPの中・軽量級クラスに所属した経緯のあるチームで,昨シーズンはMoto2クラスで長島哲太が所属していました。どうやら今回の大久保の契約成立は,その長島がチームに紹介したことが要因だったようです。日本人との関係が良好なだけに,大久保にとっては初めてのマシンとなりますが,比較的早くチームに馴染むことができるのではないでしょうか。
2021/02/03(水)
☆指定ゼッケン(JRR)
○昨日,参戦チームで組織している一般社団法人ART(Association of Road racing Teams)が,今季JRRにおける年間エントリーリストと指定ゼッケンを公開しました。それによると,まず最高峰のJSB1000クラスは,全部で17台のマシンが参戦することになるようです。内訳を見ると,まず昨年自身初となるチャンピオンに輝いた野左根航汰は,既にお伝えしるように今季は一旦JRRを離れ,SBKへとステップアップを果たしています。そのため,チャンピオンナンバーであるゼッケン1を付けるマシンはフル参戦しません。他のゼッケンについてですが,昨シーズンまではそれぞれのライダーがゼッケンの希望を事前に聞き,それらを元に1年間使用する番号が決まっていました。しかし,今シーズンからこのやり方をやめ,前年のランキングでゼッケンが決まることになり,昨年ランク2位だった清成龍一の「2」が今季最小の番号となります。さらに,今季新規参入もしくは復活するライダーのゼッケンは,昨年このクラスでポイントを獲得したライダーが合計24名だったことから,今季はゼッケン25から先が与えられることになります。そのゼッケン25は,昨シーズンからスタートしたST1000クラスからのステップアップとなる名越哲平がつけることになりました。その名越が卒業したST1000クラスについては,昨シーズン初代チャンピオンに輝いた高橋裕紀が今季も継続参戦するため,彼がチャンピオンナンバーである「1」をつけることになりました。ちなみに,このゼッケン1をつけるライダーですが,他のクラスのチャンピオンは継続参戦がいないため,高橋が唯一となります。その高橋を含め,このクラスには22名のライダーが参戦することになるようです。なお,既にお伝えしていますが,今季の高橋はEWCとのダブル参戦となります。また,このクラスには我が大分県の若手ライダーである清末直樹と和田留佳の名前も入っていて,継続参戦の清末は昨年のランキングである「8」が,ステップアップとなる和田は「41」が割り当てられています。他のクラスの参戦数ですが,ST600クラスは26名,J-GP3クラスは19名となっています。ただ,これらの数は割り当てられたゼッケンのものですので,人数に変更が加わる可能性がありますし,チーム名や使用するマシン等具体的なことは明記されていません。
2021/02/02(火)
☆史上最長(F1)
○コロナ禍により,残念ながら今季も色々なレースカテゴリーで当初のレースカレンダーからの変更を余儀なくされる状況となっています。F1もそのような状況になっていて,当初開幕戦に組まれていたオーストラリアGPがシーズン後半に移動し,新たに開幕戦には当初第2戦に組まれていたバーレーンGPが設定されました。また,第3戦に組まれていた中国GPについては,無期限延期となっています。そのような中,第2戦がイモラ・サーキットで開催されることは決まっていましたが,その大会に関してエミリア・ロマーニャ州から発表があり,この大会の名称を『Made in Italy and Emilia-Romagna Grand Prix(メイド・イン・イタリー・アンド・エミリア・ロマーニャGP)』とすることが決定しました。この大会名は,これまでのF1の歴史の中で最も長い名称となるようです。イモラといえば,かつてサンマリノGPの会場としてF1が開催されていました。昨年コロナ禍で再びイモラがF1の会場として復活し,今季も同様に開催となりました。昨年のこの大会は『エミリア・ロマーニャGP』としていましたが,今季は大会継続を祝したかのようにとても長い名称が与えられています。もちろん,このサイトでは,昨年と同じエミリア・ロマーニャGPと表記していきたいと思います。
2021/02/01(月)
☆1500kmオーバー(F1)
○先月のこのページで2度にわたってお伝えしたフェラーリのテストが,1月29日(金)に終了しました。今回のテストは,テストの制限により新型マシンを投入するわけにはいかず,2018年型のSF71Hを使用してのものでした。5日間にわたる今回のテストでは,昨シーズンをもってFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)から離脱することになったジュリアーノ・アレジ(ジャン・アレジ&後藤久美子の息子)を皮切りに,FDAドライバーであるミック・シューマッハ(ミハエル・シューマッハの息子),R.シュワルツマン,M.アームストロング,さらに今季テストドライバーを務めているK.アイロット,そしてもちろんレギュラードライバーであるC.ルクレールとC.サインツJrの合計7名のドライバーがステアリングを握りました。最終日は,午前中をシューマッハが,午後をアイロットが担当して締めくくっています。フェラーリの発表によると,5日間の走行を合計すると1500kmを超えたということです。もちろん,今回の走行で今季型のマシンの開発が進むわけではないでしょうが,ドライバーにとっては,シーズンオフの中でF1マシンのスピード感や操作感等を取り戻すいい機会になったのではないでしょうか。なお,今シーズンのF1におけるプレシーズンテストは3月12日(金)〜14日(日)に,開幕戦の地であるバーレーンで実施される予定になっています。
 

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