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2021/01/31(日)
☆2年連続(EWC)
○新型コロナウイルス感染拡大はいまだに衰えを知らず,我が国はもちろん,諸外国においてもその対応に追われている状況に変化はありません。そのため,他のイベントと同様,モータースポーツも通常の開催ができない状況が続いていて,場合によっては開催さえもできない状態です。そのような中,1月28日(木)にACOフランス西部自動車クラブから発表があり,4月17日(土)〜18日(日)に行われる予定のEWC(FIM世界耐久選手権)シリーズの開幕戦『ル・マン24時間耐久ロードレース』について,昨シーズンに続いて無観客で行うことになりました。開幕戦のル・マン24時間をはじめ,鈴鹿8耐など全5戦で今季は行われる予定のEWCシリーズですが,残念ながらやはり開幕戦からいきなり通常開催とはなりませんでした。第2戦は5月23日(日)にドイツで行なわれる予定の『オーシャスレーベン8時間』ですが,これ以降の大会がどうなるかはまだ未定です。一刻も早く通常開催ができるような状況になることを願いたいですね。なお,今季のEWCシリーズのレースカレンダーは,以下の表のようになっています。
2021年 EWCレースカレンダー
決勝日 大会 開催国
第1戦 4月17日(土)〜18日(日) ル・マン24時間 フランス
第2戦 5月23日(日) オーシャスレーベン8時間 ドイツ
第3戦 7月18日(日) 鈴鹿8耐 日本
第4戦 9月18日(土)〜19日(日) ボルドール24時間 フランス
第5戦 10月16日(土) エストリル12時間 ポルトガル
2021/01/30(土)
☆復活(SGT)
○本山哲といえば,SFで4度,SGTで3度チャンピオンを獲得したレジェンドドライバーの一人です。主にニッサンのマシンを駆って活躍してきた本山は,2018年にNDDP Racing with B-MAXに所属してGT500クラスにフル参戦したのを最後に,スポットでの参戦はあったものの,実質的に国内の主要選手権から参戦休止状態が続いていました。そのような中,1月28日(木)にGT300クラスにフル参戦しているチーム・ルマンから発表があり,その本山哲と,全日本F3選手権で活躍していた片山義章とがペアを組んで,『Team LeMans with MOTOYAMA Racing』としてGT300クラスにフル参戦することになりました。今回の復帰は,本山のモータースポーツに対する強い思いが要因のようです。昨シーズンのモータースポーツは,コロナ禍で大打撃を受けました。こうした状況から何とかモータースポーツを盛り上げようと本山は立ち上がり,色々なチームに声をかけていったようです。その中で,1998年にSFでタイトルを獲得した際に所属していたチーム・ルマンの太田雅文代表と話し合う中で,今回のプロジェクトが立ち上がることになったとのことです。この新たなプロジェクトでの本山は,もちろんエースドライバーとしてステアリングを握りますが,新チームのゼネラルマネージャーとしてもチームの運営に携わることになります。なお,使用するマシンはアウディR8 LMSで,カーナンバーは「6」となります。
2021/01/29(金)
☆初走行(F1)
○1月27日(水)に今季新たにチームに加わった2人のドライバーが,それぞれ初走行を行いました。まず1人目は,今シーズン7年ぶりに日本人F1ドライバーとなったアルファタウリ・ホンダの角田裕毅です。彼は既に昨年11月にイモラサーキットにおいて2018年型の同チームのマシンであるトロロッソSTR13を駆ってF1初走行を行っています。そして,12月には昨年型マシンを駆ってシーズンを締めくくりました。その時以来,そして今年初走行を行ったのは,F1初走行と同じイタリアのイモラ・サーキットで,2019年型のトロロッソSTR14を駆っています。
2人目は,今年からフェラーリドライバーとなったC.サインツJrです。フェラーリの走行については,27日(水)付けのこのページでお伝えしたようにホームコースであるフィオラノで5日間にわたって行われています。その初日には元F1ドライバーであるジャン・アレジの息子であるジュリアーノ・アレジが走行しました。そして,アレジと同じ2世ドライバーであるサインツJrがこの日の走行を行い,これが彼にとってフェラーリドライバーとしての初走行となります。今回の走行では,かつてWRCでタイトルを獲得し,近年ではダカール・ラリーで優勝したりして活躍しているC.サインツSrが見守る中での走行だったようです。
2021/01/28(木)
☆契約延長(MotoGP)
○昨日ホンダ唯一のインディペンデントチームとしてMotoGPクラスにフル参戦しているLCRホンダから発表があり,IRTA(国際ロードレーシングチーム連盟)とドルナスポーツとの間で2022年から2026年までMotoGPクラスに参戦継続することに関する契約が成立しました。LCRといえば,かつて軽量級クラスで活躍(上田昇のチームメイトとして日本人には当時お馴染みでもありました。)したL.チェッキネロが運営するチームで,1996年に設立し,125ccクラスにフル参戦を開始しました。2002年から250ccクラスにチームとしてステップアップし,さらに2006年からはホンダとタッグを組んでMotoGPクラスに進出を果たしています。MotoGPクラス昇格後は1台体制だったり2台体制だったりしましたが,中上貴晶が同チームに所属してMotoGPクラスにステップアップして以降は2台体制で臨んでいます。昨シーズンは中上貴晶&C.クラッチローの2台体制で臨み,クラッチローは怪我で苦しんだりしたものの,ご存知のように中上はホンダのエースライダーであるM.マルケスの怪我によるシーズン離脱以降,まさにホンダのエースともいえる活躍を見せました。今シーズンは,中上が継続参戦すると共に,昨シーズンはMotoGPクラスにステップアップしてレプソル・ホンダ・チームからフル参戦したA.マルケスが移籍してきて,この2人の2台体制で臨むことになっています。今回LCRホンダが結んだ契約の延長に関しては,グレシーニ,KTM,ドゥカティの合計4チームが既に締結済みです。恐らく今季フル参戦しているチームの全てが,近いうちに締結を完了するものと思われます。さらに,来季以降新たにMotoGPクラスへの参戦を開始するチームがあるのではないかという噂が出ているようです。
2021/01/27(水)
☆最後の走行(F1)
○フェラーリF1は,1月25日(月)から5日間にわたるテストを,ホームコースであるフィオラノで実施しています。正式なテストでしたら,当然のように今季型マシンを使って走行を行い,そこでマシン開発を行いますが,現在のF1はテストが厳格に制限されています。そのため,最新型のマシンは使用することができません。ただ,2年以上前のマシンであれば自由にテストを行えるようになっています。そして,今回フェラーリが使用しているマシンは,2018年型の『SF71H』です。初日の走行では,3人のフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)のドライバーがステアリングを握りました。その中の一人が,今回がF1マシンでの走行が初めてとなるジュリアーノ・アレジです。「アレジ」といえば,私たち日本人レースファンにとって馴染みのある名前の一人です。もちろん,かつてフェラーリ等に所属してF1にフル参戦した経歴があるジャン・アレジの息子です。ということは,もちろん『ゴクミ』の相性でお馴染みだった女優の後藤久美子の息子でもあります。そのジュリアーノですが,既に昨シーズンをもってFDAから外れることが決まっていて,今回の走行がFDAドライバーとして最後の走行ということになります。今回彼が使用したマシンのナンバーは「28」で,これは父親がフェラーリ時代につけていたナンバーで,しかもその父親はフィオラノに来ていて,アレジ親子にとっては感慨深いものがあったのではないかと思われます。なお,26日(火)の走行はフェラーリのレギュラードライバーの1人であるC.ルクレールが走行し,今季からS.ベッテルに代わってレギュラードライバーとなったC.サインツJrが1月27日(水),28日(木)に走行。最終日の29日(金)は,今季からフェラーリ製PUユーザーの1つであるハースF1のレギュラードライバーとなったミック.シューマッハが担当する予定となっているようです。
2021/01/26(火)
☆最多&自己最高位(WRC)
○ワールドタイトルがかかったシリーズ戦の最初といえば,例年WRCが挙げられますが,コロナ禍の中ではありますが,予定通りWRCの初戦が行われました。その初戦は,『ラリー・モンテカルロ』です。この大会で速さを見せたのは,昨年チャンピオンに輝いたS.オジエと彼が駆るトヨタ・ヤリスWRCでした。トップ3を独占した状態で最終日を迎えたトヨタ・ヤリスWRC勢ですが,その段階でトップを行くオジエは,最終日も順調に走行を続けていきました。SS13で2位を行くチームメイトのE.エバンスの後塵を拝することはありましたが,他のSSではトップタイムで走行を続け,最終的に2位でフィニッシュしたエバンスに30秒以上の差をつけてフィニッシュし,見事開幕戦を制しました。オジエにとっては,この大会最多となる通算8勝目となります。さらに,WRC通算50勝という節目の勝利にもなりました。エバンスが2位に入っていますので,彼らが駆るトヨタ・ヤリスWRCにとってのモンテ初勝利をワンツーで飾っています。最終日を3位に迎えたトヨタ・ヤリスWRCを駆るK.ロバンペラでしたが,途中でパンクに見舞われてしまってタイムをロスしてしまい,最終的に3位にはヒュンダイi20クーペWRCを駆るT.ヌーベルが入って惜しくも表彰台独占とはなりませんでした。今季自身初となるWRCフル参戦となっているトヨタ・ヤリスWRCを駆る勝田貴元は,見事完走を果たして6位でフィニッシュしました。これは,彼にとって自身最高位となります。トヨタ・ヤリスWRC勢はワンツーフィニッシュを達成しただけでなく,全車完走という開幕戦としては素晴らしい結果を残しています。
2021/01/25(月)
☆半数で(SGT)
○昨日はSFについてお伝えしましたが,今日はTOYOTA GAZOO Racingが1月22日(金)に発表した今シーズンのSGTにおける参戦体制についてお伝えします。今シーズンのトヨタは,これまでと同じく6チームにマシンを供給することに変更がありませんが,その6チーム中3チームに変更がありました。さらに,昨シーズンは『TGR TEAM WAKO'S ROOKIE』としてエントリーしていたROOKIEですが,今シーズンは『TGR TEAM ENEOS ROOKIE』とチーム名が変更となっています。ドライバーの変更ですが,まずそのチーム名が変更となったROOKIEは,大島和也は残留となっています。そして,チームメイトとして新たに山下健太が加わり,このペアは2019年シーズン以来となります。昨シーズン大島と組んでいた坪井翔は,関口雄飛が残留しているTGR TEAM au TOM’Sに移籍となりました。その関口と組んでいたS.フェネストラズは,平川亮が残留しているTGR TEAM KeePer TOM’Sへ移籍しています。昨シーズンのトヨタは,最終戦でトップを走行していてほぼチャンピオンを手中に収めていたものの,最終コーナーでガス欠となってマシンがストップし,最後の最後でチャンピオンを逃したという悔しいシーズンとなりました。新たに投入したスープラが,その初年度でタイトルを獲得するという快挙まであと一歩だっただけに,その悔しさはより一層だったと思います。その鬱憤を晴らすシーズンとなるのか,注目のシーズンとなりそうです。なお,今回発表された具体的な参戦体制は,以下の表のようになっています。また,タイヤについては,TGR TEAM WedsSport BANDOHがヨコハマを使用し,他のチームは全てブリヂストンとなっています。
2021年 トヨタのSGT参戦体制
チーム 車名 ドライバー
14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE ENEOS X PRIME GR Supra 大島 和也
山下 健太
19 TGR TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN GR Supra 国本 雄資
宮田 莉朋
36 TGR TEAM au TOM’S au TOM’S GR Supra 関口 雄飛
坪井 翔
37 TGR TEAM KeePer TOM’S KeePer TOM’S GR Supra 平川 亮
S.フェネストラズ
38 TGR TEAM ZENT CERUMO ZENT CERUMO GR Supra 立川 祐路
石浦 宏明
39 TGR TEAM SARD DENSO KOBELCO SARD GR Supra H.コバライネン
中山 雄一
2021/01/24(日)
☆新加入(SF)
○1月22日(金)に,TOYOTA GAZOO Racingが今シーズンのSF及びSGTの参戦体制について発表を行いました。このページでは,本日はSFについて,明日はSGTについてお伝えします。そのSFですが,全部で6チーム11台にマシンを供給します。その11名の内,2名が新規参入のドライバーとなっています。その内訳ですが,まず1人目は,昨シーズンWECとの関係で出場できず,代役参戦した宮田莉朋です。その宮田は,第2戦の岡山で最初の代役参戦し,その時に何と予選で2番手タイムをマークするという活躍を見せました。出場していきなりですので,今回の起用はそうした活躍が認められてのものかもしれません。彼が所属するのは,その代役を務めた中嶋一貴のチームメイトとしてVANTELIN TEAM TOM’Sとなります。2人目は,今回の発表ではチームが未定となっているものの,ほぼ間違いなくチームセルモからの参戦となる阪口晴南です。阪口といえば,ホンダのイメージが強い若手ドライバーの一人です。それも当然で,ずっとホンダのジュニアドライバーとしてSFや全日本F3等にフル参戦してきた経歴があります。そのホンダからのサポートは2018年をもって解除となり,その翌年からは,SFやSGTの中でトヨタとの関係を持つようになりました。昨シーズンは,SFに岡山での第2戦に代役参戦しています。ポテンシャルのある若手がどこまで活躍できるか,こうした点も今シーズンの注目点の1つかもしれません。なお,今回発表された具体的な参戦体制は,以下の表のようになっています。
2021年 トヨタのSF参戦体制
チーム ドライバー
3 KONDO RACING 山下 健太
4 S.フェネストラズ
7 KCMG 小林 可夢偉
14 ROOKIE Racing 山下 健太
18 KCMG 国本 雄資
19 TEAM IMPUL 関口 雄飛
20 平川 亮
36 VANTELIN TEAM TOM’S 中嶋 一貴
37 宮田 莉朋
38 未定 坪井 翔
39 阪口 晴南
2021/01/23(土)
☆連続開催に(MotoGP)
○昨日FIM(国際モーターサイクリズム連盟)から発表があり,今シーズンのレースカレンダーに変更が加わりました。既にF1は開幕戦オーストラリアGPが延期になり,第2戦に組み込まれていたバーレーンGPが開幕戦となるというように,新型コロナウイルス感染拡大により今季もレースカレンダーが影響受ける状況となっています。今季のMotoGPは,3月28日(日)に決勝レースが行われるカタールGPで開幕し,その後第2戦としてアルゼンチンGPが,そして第3戦としてアメリカGPが開催される予定になっていました。しかし,今回の発表によると,その両レースともシーズン終盤まで開催延期となり,新たに開幕戦から2週連続で第2戦を開幕戦カタールGPと同じくロサイル・インターナショナル・サーキットにおいてドーハGPとして開催することになりました。さらに,第3戦が4月16日(金)からポルトガルGPとしてアウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで開催されることになりました。ポルトガルでの開催が加わったことにより,当初未定ながら第11戦として開催される予定だった大会がキャンセルとなっています。その第11戦を除いた第4戦以降の大会については,当初予定されていた開催日と変更はありません。アルゼンチン,アメリカ両GPは,いつ開催になるのか具体的な日程は決まっていません。なお,今回発表された具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。
2021年 MotoGPレースカレンダー(改訂版)
決勝日 大会 サーキット
第1戦 3月28日 カタールGP ロサイル・インターナショナル・サーキット
第2戦 4月 4日 ドーハGP ロサイル・インターナショナル・サーキット
第3戦 4月18日 ポルトガルGP アウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ
第4戦 5月2日 スペインGP ヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト
第5戦 5月16日 フランスGP ル・マン-ブガッティ・サーキット
第6戦 5月30日 イタリアGP ムジェロ・サーキット
第7戦 6月6日 カタルニアGP カタルニア・サーキット
第8戦 6月20日 ドイツGP ザクセンリンク
第9戦 6月27日 オランダGP TTサーキット・アッセン
第10戦 7月11日 フィンランドGP キュミリング
第11戦 8月15日 オーストリアGP レッドブル・リンク
第12戦 8月29日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
第13戦 9月12日 アラゴンGP モーターランド・アラゴン
第14戦 9月19日 サンマリノGP ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
第15戦 10月3日 日本GP ツインリンクもてぎ
第16戦 10月10日 タイGP チャン・インターナショナル・サーキット
第17戦 10月24日 オーストラリアGP フィリップ・アイランド・サーキット
第18戦 10月31日 マレーシアGP セパン・インターナショナル・サーキット
第19戦 11月14日 バレンシアGP リカルド・トルモ・サーキット
2021/01/22(金)
☆テスト日程(F1)
○今シーズンのプレシーズンテストに関して,F1がその日程と会場の発表を行いました。今シーズンのF1は,当初の予定では例年通りオーストラリアGPを開幕戦としていました。しかし,新型コロナウイルス感染拡大により同大会の開催が11月に延期となってしまい,開幕戦は当初第2戦に組み込まれていた3月28日(日)に決勝レースを行う予定のバーレーンGPになりました。開幕戦がずれたことにより,マシン開発等を目的としたプレシーズンテストの予定も変更となり,今回の発表で開幕戦の地であるバーレーン・インターナショナル・サーキットで実施されることになりました。例年は6日間にわたって行われていますが,今シーズンのレギュレーションでマシンのシャーシは昨シーズンのものを引き継ぐことになっているため,3日間の開催に削減されました。この措置は,コスト削減という意味もあります。なお,プレシーズンテストの実施日は,3月12日(金)〜3月14日(日)となっています。コスト削減等で致し方ない措置ではあったものの,今季は7年ぶりにフル参戦日本人F1ドライバーが誕生し,そのドライバーであるアルファタウリ・ホンダの角田裕毅にとっては,マシンに習熟するため,できれば6日間あった方がよかったのかもしれませんね。
2021/01/21(木)
☆新タッグ&新加入(EWC)
○2輪の世界耐久選手権(EWC)におけるスズキは,これまで『Suzuki Endurance Racing Team』(SERT)を中心にして臨んできました。その中で,同チームは昨シーズンを含めて16回ものタイトルを獲得してきました。EWCシリーズにおける今季のスズキは,SERT単独でなく,日本を代表するコンストラクターで,スズキのワークス的立場にあるヨシムラとタッグを組み,『ヨシムラSERT Motul』としてフル参戦することが決まっていました。そして,その新チームの参戦体制について,昨日スズキから発表がありました。それによると,ライダーは4人体制となっていて,その内訳は,まずG.ブラックとC.シメオンが昨シーズンからの継続参戦となります。そして,この新たなチームに,MotoGPも含めてスズキの開発ライダーを務め,元SBKチャンピオンでもあるS.ギュントーリが加わることになりました。ギュントーリにとっては,2010年にSERTに所属してEWCにフル参戦した経歴もありますので,11年ぶりのチーム復帰となります。さらに,ヨシムラに所属して開発に携わったりスポットでJRRに参戦したりした渡辺一樹がEWCシリーズに新たに加わることになりました。もちろん彼らが駆るのは,GSX-R1000となります。レースを通してマシンに慣れ親しんだ継続参戦の二人と,GSX-R1000の開発にずっと携わってきたライダー二人の加入ですので,新たな体制のチームとはいえ,その初年度からタイトル防衛に確かな手応えを感じているのではないでしょうか。
2021/01/20(水)
☆新カラーリング(SGT)
○既にこのページでお伝えしたように,1月15日(金)にホンダが今季のモータースポーツ活動計画を発表しました。その中にはSGTについてもありましたが,昨シーズンと同じく5チームに対してホンダのSGT用マシンであるNSX-GTが供給されます。当然その中には,昨シーズンファイナルラップの最終コーナーで逆転してタイトルを獲得するという劇的な結果を収め,高橋国光が総監督を務めるTEAM KUNIMITSUも含まれています。そのTEAM KUNIMITSUが,1月18日(月)に同チームの公式サイトにおいて,今季の参戦体制について発表を行いました。それによると,既にホンダの発表があったように,ドライバーは昨シーズンと同じく山本尚貴&福住仁嶺のコンビでディフェンディングチャンピオンとして臨みます。タイヤはブリヂストンとこれまでと変わりはありません。ところが,マシンのカラーリングについては,イメージを一新するものとなっています。昨シーズンまでは,スタンレー電気株式会社の自動車ライト用ブランドである『RAYBRIG』がタイトルスポンサーだったため,同ブランドのイメージカラーである青いカラーリングでずっと臨んでいました。しかし,今年3月をもってRAYBRIGブランドの商品の販売を終了することになっていました。そのため,これまでのRAYBRIGブランドが使えなくなり,新たなブランドがどうなるのか注目されていました。そして,今回の発表の中で新たに『STANLEY』ブランドでチームを支援することになり,車名がこれまでの『RAYBRIG NSX-GT』から『STANLEY NSX-GT』に替わることになりました。カラーリングについては,黒とグレーを中心にしたもので,スタンレーのロゴはオレンジとなっています。青のカラーリングに見慣れたものとしては,しばらくの間パッと目ではTEAM KUNIMITSUがイメージできにくいとは思いますが,活躍と比例して見慣れていくようになることは間違いないでしょう。ホンダがSGTで連覇を果たしたことは,これまで一度もありません。早く見慣れるようになるような活躍を期待したいですね。
2021/01/19(火)
☆新加入(SGT)
○日産自動車とNISMOは,昨日今シーズンのSGTにおけるGT500クラスの参戦体制について発表しました。それによると,まず大きな目玉の1つといえるのが,昨シーズンまでホンダの育成ドライバーとしてFIA-F3などにフル参戦していた松下信治が,新たにニッサン陣営のドライバーとして新加入したことでしょう。F1ドライバーを目指して活動してきた松下ですが,残念ながらF1参戦に必要なスーパーライセンス獲得の権利を得ることができずにFIA-F3のシートをシーズン途中で失うこととなり,昨シーズンはそれ以後日本に復帰してSFやSGTにホンダ陣営からスポット参戦しました。恐らくホンダのレギュラーシートを目指していたと思いますが,ホンダ陣営に思うような空きはなく,そこに手を伸ばしてきたのがトヨタとニッサンでした。コロナ禍で外国人ドライバーが思うようにフル参戦できない状況がありますので,即戦力として期待できる松下の存在は大きなものがあります。その松下が最終的に選んだのがニッサンで,星野一義が代表を務めるTEAM IMPULからフル参戦することになっています。彼がニッサンを選択したのは,SFを視野に入れたものかもしれませんが,こちらはまだシート獲得状況が分かりませんので,推測の域を出ません。4チーム中2チームは変更がなく,変更のあるもう1つはマッチこと近藤真彦が代表を務めるKONDO RACINGで,同チーム復帰となる佐々木大樹が加わることになりました。なお,今回発表された具体的な体制は,以下の表のようになっています。
2021年 ニッサン SGT体制(GT500)
チーム ドライバー
3 NDDP RACING with B-MAX 平手 晃平
千代 勝正
12 TEAM IMPUL 平峰 一貴
松下 信治
23 NISMO 松田 次生
L.クインタレッリ
24 KONDO RACING 高星 明誠
佐々木 大樹
2021/01/18(月)
☆12&8連覇(ダカール・ラリー)
○毎年年明け早々に行われる『ダカール・ラリー2021』が,途中の休息日を含め今年はサウジアラビア国内で13日間にわたって行われ,1月15日(金)に最終日の走行が行われました。2輪部門では,昨年タイトルを獲得したホンダが2連覇を目指していき,KTMとの激しいタイトル争いを制してMonster Energy Honda TeamのK.ベナバイズが優勝し,ホンダは見事目標である2連覇を飾りました。優勝したベナバイズはアルゼンチンライダーで,今回のタイトル獲得は,南米出身者で最初のタイトルホルダーとなります。ベナバイズのチームメイトで,昨年の勝者であるR.ブラベックが最終日に逆転して2位に入り,ホンダとしては1987年以来となるワンツーフィニッシュを達成しています。
4輪部門では,2日目から総合トップに立ったXレイド・ミニ・JCWチームのS.ペテランセルが,その後一度も総合トップの座を譲ることなく最終日も走り抜け,見事今年のチャンピオンに輝きました。これまで2,4輪の両方で活躍してきているペテランセルですが,今回の優勝で通算13度目のタイトル獲得となります。市販車部門8連覇を目指して今年も参戦したチームランドクルーザー・トヨタオートボデーの三浦昂が,次々に市販車部門のライバルたちが脱落していく中最後まで走り抜け,見事自身2度目となる市販車部門でのタイトルを獲得し,チームに8連覇の栄冠をもたらしました。チームメイトのR.バソが2位に入り,ワンツーフィニッシュを達成して8連覇に華を添えています。トラック部門では,総合でカマズ勢が表彰台を独占しています。そして,10リットルクラスで12連覇を目指して今年も参戦した日野チームスガワラは,途中で大転倒を喫するアクシデントを乗り越え,菅原照仁が優勝を果たして12連覇を達成しています。
2021/01/17(日)
☆移籍(SF&SGT)
○昨日は1月15日(金)にホンダが発表したモータースポーツ活動計画のうち,国内2輪に関する点についてお伝えしました。今日は,国内という点では変わりないものの,4輪についてお伝えします。まずSFについてですが,昨シーズンのチャンピオンに輝いた山本尚貴がタイトルを引っさげてチームを移籍することになりました。昨シーズンはDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに自身3度目となるタイトルを獲得した山本ですが,今シーズンは日本最初のフル参戦F1ドライバーである中嶋悟が代表を務めるTCS NAKAJIMA RACINGに移籍することになりました。山本とNAKAJIMA RACINGとは,彼がルーキーの時に所属していますので,10年ぶりのチーム復帰となります。山本の移籍に伴い,それと入れ替わる形で昨シーズンTCS NAKAJIMA RACINGに所属していた牧野任祐がDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに移籍することになっています。女性として初めてSFにフル参戦したT.カルデロンは,ThreeBond Drago CORSEから継続して参戦します。
次に,SGTについてですが,こちらは5チーム中4チームが体制継続となっています。その中には,昨シーズン最終ラップの最終コーナーで逆転タイトルを決めたTEAM KUNIMITSUの山本尚貴&牧野任祐組も含まれています。また,塚越広大&B.バゲット組も継続となりますが,チーム名及びマシンのカラーリングが大幅に変わります。彼らが所属するREAL RACINGは,ずっとKEIHINがタイトルスポンサーを務めていて,そのコーポレートカラーである青が基調となっていました。ところが,そのKEIHINは,今年1月1日から日立オートモティブシステムズ,ショーワ,日信工業とホンダとの関わりが深い全4社が統合となり,新たに『日立Astemo』としてスタートを切ることになりました。そして,そのコーポレートカラーは赤となっています。そのため,チーム名が『Astemo REAL RACING』に,カラーリングがAstemoのレッドに変更されることになっています。ちなみに,昨日お伝えしたJRRのJSB1000クラスについてですが,REAL RACINGと同様KEIHINがタイトルスポンサーを,そしてホンダとずっと関係を持ってきた伊藤真一が代表を務めるHonda Dream SI Racingも,チーム名が変更するとともに,使用するマシンであるCBR1000RR-R FIREBLADE SPのカラーリングも青から赤に変更となります。5チーム中唯一体制変更となるTEAM Red Bull MUGENは,笹原右京が残留し,新たに昨シーズンSFで初優勝を飾った大湯都史樹が所属することになっています。なお,今回発表された具体的な体制は,以下の表のようになっています。
2021年 国内4輪のホンダモータースポーツ活動計画
チーム ドライバー
SF TCS NAKAJIMA RACING 1 山本 尚貴
64 大湯 都史樹
DOCOMO TEAM DANDELION RACING 5 福住 仁嶺
6 牧野 任祐
Threebond Drago CORSE 12 T.カルデロン
TEAM MUGEN 15 未定
16 野尻 智紀
B-Max Racing 50 未定
51 未定
SGT TEAM KUNIMITSU 1 山本 尚貴
牧野 任祐
ARTA 8 野尻 智紀
福住 仁嶺
TEAM Red Bull MUGEN 16 笹原 右京
大湯 都史樹
Astemo REAL RACING 17 塚越 広大
B.バゲット
Modulo Nakajima Racing 64 伊沢 拓也
大津 弘樹
2021/01/16(土)
☆2輪の参戦体制(JRR)
○1月15日(金)にホンダが,今シーズンの2,4輪,そして国内外のモータースポーツ活動計画を発表しました。例年のこの発表は,1月初旬に行われている東京オートサロンの会場で行われていますが,新型コロナウイルス感染拡大により今年は同社の公式ホームページ内にある『バーチャルモータースポーツランド』の中で行われました。今回の発表は多岐に渡っていますので,このサイトでは,国内ロードレースの中心に,そして今日は2輪のJRR,明日が4輪の計画についてお伝えします。
まず海外についてですが,既にお伝えしているように,MotoGPはレプソル・ホンダ・チームがM.マルケスとP.エスパルガロ,LCRホンダが中上貴晶とA.マルケスとなっています。SBKについても既報通りで,Team HRCとしてA.バウティスタとL.ハスラムの体制となっています。気になるのが,昨シーズンMIEレーシングからSBKに出場し,ようやく世界戦にフル参戦した高橋巧についての発表がなく,今季の去就が気になるところです。世界戦といえば,昨シーズンMuSASHi RT HARC-PRO.Hondaに所属してJRRのJSB1000クラスにフル参戦すると共に,CBRやMotoGPマシンであるRC213Vの開発も担った水野涼が,かつて清成龍一がチャンピオンを獲得したりして注目を浴びたBSB(ブリティッシュ・スーパーバイク・選手権)にHonda Racingからフル参戦することになりました。チームメイトは,継続参戦となるG.アーウィンです
国内に関してですが,まずJSB1000クラスは,水野に替わってホンダのエース的役割には名越哲平がST1000クラスからステップアップしてフル参戦することになりました。後は,清成を始め,濱原などが継続参戦となっています。ただ,清成については,チームこそ変わらないものの,そのチーム名が変更になっていて,タイトルスポンサーであったKEIHINが会社の変革したため,Astemo Honda Dream SI Racingとなっています。昨シーズン開催初年度となったST1000クラスで初代チャンピオンに輝いた高橋裕紀は,昨シーズンからの継続参戦となっています。ただ,これも既にお伝えしているように,タイトル防衛を図るとともに,F.C.C. TSR Honda Franceに所属してEWCにフル参戦することにもなっています。なお,具体的な体制については,以下の表のようになっています。
2021年 国内2輪のホンダモータースポーツ活動計画(JRR)
クラス チーム マシン ライダー
JSB1000 Astemo Honda Dream SI Racing CBR1000RR-R FIREBLADE SP 2 清成 龍一
Honda Dream RT 桜井ホンダ 3 濱原 颯道
Team ATJ 6 岩田 悟
MuSASHi RT HARC-PRO.Honda 未定 名越 哲平
ST1000 日本郵便 Honda Dream TP CBR1000RR-R FIREBLADE SP 36 高橋 裕紀
Astemo Honda Dream SI Racing CBR1000RR-R FIREBLADE 未定 渡辺 一馬
3 作本 輝介
SDG Motor Sports RT HARC-PRO. 5 榎戸 育寛
ST600 日本郵便 Honda Dream TP CBR600RR 3 小山 知良
MOTO BUM HONDA 5 荒川 晃大
15 鈴木 光来
TOHO Racing 10 國峰 琢磨
MuSASHi RT HARC-PRO. 14 埜口 遥希
2021/01/15(金)
☆テスト中止&代替開催(MotoGP)
○昨年11月に,今シーズンのレースカレンダーとともにプレシーズンテストの予定についても発表されていました。その予定ですが,MotoGPクラスとMoto2&Moto3クラスそれぞれのテストになっています。まず,MotoGPクラスは,はじめはマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおいて行われる予定で,シェイクダウンテストが2月14日(日)〜16日(火)に,2月19日(金)〜21日(日)にオフィシャルテストが行われることになっていました。さらに,開幕直前の3月10日(水)〜12日(金)には,その会場となるロサイル・インターナショナル・サーキットにおいてオフィシャルテストが行われる予定になっていました。また,Moto2・Moto3クラスについては,3月16日(火)〜3月18日(木)にスペインのヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトでテストが実施される予定になっていました。ところが,カタールとヘレスについては今のところ変更がないものの,1月12日(火)にFIM(国際モーターサイクリズム連盟),IRTA(国際ロードレーシングチーム連盟),そしてドルナスポーツから発表があり,セパンでのテストに関しては,どちらも中止することになりました。その原因は,もちろん新型コロナウイルス感染拡大です。世界的に再び感染が拡大していて,他の国々と同様マレーシアも非常事態宣言が出されています。そのため,自由に出入国できませんし,仮に入国できたとしても2週間の隔離が待っています。今回の発表だけとなると,今季型マシンの開発やライダーのマシンへの習熟に必要なプレシーズンテストが開幕直前までないということになります。そして,その点に関して昨日ドルナスポーツから発表があり,中止となったセパンでの2回のテストの代替として,開幕戦の会場であり,その直前には今季2回目のオフィシャルテストが実施されることになっているロサイル・インターナショナル・サーキットで行われることになりました。その内訳ですが,シェイクダウンテストが3月5日(金)に,オフィシャルテストが3月6日(土)〜7日(日)となっています。
2021/01/14(木)
☆3レース(JRR)
○コロナ禍の影響等により,いずれのレースカテゴリーもスムーズに今季のレースカレンダーづくりが進んでいない状況にあります。そのような中,JRRを統括するMFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)が,今季のレースカレンダーの修正版を発表しました。それによると,岡山国際サーキットで開催予定の第5戦が,当初の予定より1週間遅い9月4日(土)からの開催になりました。また,MFJ-GPとして開催される今季最終戦において,最高峰のJSB1000クラスが,当初の2レースから新たに3レースで開催されることになりました。他の大会は2レースとなっていて,開催初日の土曜日と最終日の日曜日にそれぞれ1レースずつ決勝レースが行われています。今回決まった3レースは,土曜日に公式予選と決勝レース1が,日曜日にレース2とレース3を行うことになるようです。なお,今回発表された具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。今回の発表は暫定版ですので,今後再び変更が加わることもあり得ます。
決勝日 サ ー キ ッ ト 開催クラス
第1戦 4月 4日 ツインリンクもてぎ 全クラス(JSB1000クラスは2レース)
第2戦 4月25日 鈴鹿サーキット JSB1000クラスのみ開催(2レース),2&4
第3戦 5月23日 スポーツランドSUGO 全クラス(JSB1000クラスは2レース)
第4戦 6月20日 筑波サーキット ST1000,ST600,J-GP3クラス(各2レース)
第5戦 9月 5日 岡山国際サーキット 全クラス
第6戦 9月19日 オートポリス 全クラス(JSB1000クラスは2レース)
第7戦 11月 7日 鈴鹿サーキット 全クラス(JSB1000クラスは3レース),MFJ-GP
2021/01/13(水)
☆変更(F1)
○1月9日(土)付けのこのページで懸念材料としてお伝えしていましたが,開幕戦オーストラリアGPはやはり予定通りの開催とはなりませんでした。さらに,新型コロナウイルス感染拡大により,他のいくつかの大会も当初発表されていたレースカレンダー通りとは行かなくなりました。というのも,1月12日(火)にF1が今シーズンのレースカレンダーの改訂版を発表し,開幕戦は3月28日(日)に決勝レースが行われるバーレーンGPに変更となりました。当初開幕戦として予定されていたオーストラリアGPは,第21戦とし11月に開催される予定に変更となっています。さらに,当初第3戦として4月に開催される予定だった上海での中国GPについても,感染拡大が原因で主催者から変更の要請が出ていて,F1側もこれを受けて第3戦は未定ということになり,今回の段階では中国GPがカレンダーから外れています。ただ,全く予定から外されているわけではないようで,今後カレンダーに組み込まれる可能性も残されているようです。第18戦として組み込まれていた鈴鹿での日本GPは,開催日に変更はないものの,第17戦として開催される予定となっています。なお,今回発表された具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。
2021年 F1レースカレンダー(暫定)
大会 決勝日 サーキット
第1戦 3月28日 バーレーンGP サクヒール
第2戦 4月18日 イタリアGP イモラ
第3戦 5月 2日 未定 未定
第4戦 5月 9日 スペインGP バルセロナ
第5戦 5月23日 モナコGP モナコ
第6戦 6月 6日 アゼルバイジャンGP バクー
第7戦 6月13日 カナダGP モントリオール
第8戦 6月27日 フランスGP ル・キャステレ
第9戦 4月 4日 オーストリアGP シュピールベルク
第10戦 7月18日 イギリスGP シルバーストーン
第11戦 8月 1日 ハンガリーGP ブダペスト
第12戦 8月29日 ベルギーGP スパ・フランコルシャン
第13戦 9月 5日 オランダGP ザントフォールト
第14戦 9月12日 イタリアGP モンツァ
第15戦 9月26日 ロシアGP ソチ
第16戦 10月 3日 シンガポールGP シンガポール
第17戦 10月10日 日本GP 鈴鹿
第18戦 10月24日 アメリカGP オースティン
第19戦 10月31日 メキシコGP メキシコシティ
第20戦 11月 7日 ブラジルGP サンパウロ
第21戦 11月21日 オーストラリアGP メルボルン
第22戦 12月 5日 サウジアラビアGP ジェッダ
第23戦 12月12日 アブダビGP アブダビ
2021/01/12(火)
☆カーナンバー(F1)
○MotoGPもそうですが,F1はそれぞれのドライバーが固定したカーナンバーを使っています。これは2014年シーズンから導入されたもので,一人のドライバーは,F1キャリアを通じて2〜99の数字のどれかを固定番号として選択して使用し,もしF1から一旦去るようなことがあっても,2年間はその数字が保持されることになっています。数字の1は当然前年のチャンピオンが使用することになりますが,メルセデスAMGのL.ハミルトンについては,ずっとチャンピオン番号ではなく,自身の固定番号である44を使用してきています。正式にはまだハミルトンの契約について発表がなされていませんが,契約延長になることはほぼ間違いなく,ここでは参戦するものとしていきたいと思いますし,その場合は44を使用することになることも間違いないでしょう。今季から7年ぶりのフル参戦日本人ライダーに決まったアルファタウリ・ホンダの角田裕毅は,22を選択しているようです。彼自身は11を希望していたようなのですが,今季からレッドブル・ホンダに所属するS.ペレスが既に使用している固定番号ですので,11の倍の22としたようです。F1に5年ぶりの復帰となるアルピーヌF1のF.アロンソは,14番をつけて以前はフル参戦していました。既に保持される2年が過ぎていますので,普通であればあらためて数字を考えないといけなかったのですが,彼にとって幸いなことに14は誰も選択しておらず,以前と同じ数字で走ることになります。なお,具体的なカーナンバーは以下の表のようになっています。また,昨シーズンをもってフル参戦シートを失ったR.グロージャン,K.マグヌッセン,A.アルボン,D.クビアトが使用していた番号については,当然保持されていますので,今季は誰も使えません。
2021年 F1ドライバーのカーナンバー
ドライバー チーム
3 D.リカルド マクラーレン
4 L.ノリス   〃
5 S.ベッテル アストンマーティン(旧レーシングポイントF1)
6 N.ラティフィ ウィリアムズ
7 K.ライコネン アルファロメオ
9 N.マゼピン ハースF1
10 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
11 S.ペレス レッドブル・ホンダ
14 F.アロンソ アルピーヌ(旧ルノー)
16 C.ルクレール フェラーリ
18 R.ストロール アストンマーティン(旧レーシングポイントF1)
22 角田 裕毅 アルファタウリ・ホンダ
31 E.オコン アルピーヌ(旧ルノー)
33 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
44 L.ハミルトン メルセデスAMG
47 M.シューマッハ ハースF1
55 C.サインツ フェラーリ
63 G.ラッセル ウィリアムズ
77 V.ボッタス メルセデスAMG
99 A.ジョビナッツィ アルファロメオ
2021/01/11(月)
☆カレンダー変更(WRC)
○昨シーズンは,新型コロナウイルス感染拡大によりどのレースカテゴリーも当初予定されていたレース開催予定を変更せざるを得ない状況になりました。今シーズンこそは予定通りと願いたいところですが,変異型のウイルスが発生したりしていて,残念ながら思うように開催できないような状況にあります。そのような中,世界ラリー選手権(WRC)は今月下旬に開幕しますが,どうやら当初のレースカレンダー通りにはいかないようです。今季のWRCは,1月21日(木)からモンテカルロで開幕し,11月11日(木)から始まるラリージャパンが最終戦となる全12戦でのシーズンとなる予定でした。しかし,既にスウェーデンで開催が予定されている第2戦の開催中止が先月発表されていて,今度は1月8日(金)に新たな発表がありました。その発表によると,まだだいぶ先の話ですが,8月19日(木)から第9戦としてイギリスで開催される予定だった伝統の『ラリーGB』の開催が中止となりました。ご存知のようにイギリスは変異型のウイルスが猛威を振るっていて,日によっては一日に6万人という感染者が出るような状況になっていて,残念ながら世界でも有数の感染蔓延国になっています。こうした状況を受け,まだ7ヶ月先の開催にもかかわらず,早くも開催中止がアナウンスされました。ただ,今回はその代替開催についても発表があり,ベルギーで開催される『イーブル・ラリー』が代わりに追加されることになりました。今回の発表では,具体的な開催日には触れられていませんが,どうやら開催中止となったラリーGBと同じ8月の開催となるようです。
2021/01/10(日)
☆参戦休止(MotoGP)
○昨シーズンまでMoto2クラスにフル参戦していて,昨シーズン所属していたRed Bull KTM Ajoのシートを失い,今季の去就が注目されていた長島哲太が,大みそかに自身のSNSで発表を行い,今シーズンはレースに参戦しないことになりました。昨シーズンRed Bull KTM Ajoに移籍した長島は,その初戦となる開幕戦のカタールGPで自身初となる優勝を飾り,幸先のいいスタートを切りました。新型コロナウイルス感染拡大により一旦シーズンはストップとなったものの,7月に再開された最初のレースである第2戦スペインGPでも2位表彰台を獲得し,休止に載るリズムの乱れが心配されましたが,その心配を払拭する再スタートとなりました。ところが,シーズンが進むに連れて成績が低迷していき,ランキング8位でシーズンを終えました。ランキングでトップ10に入った訳ですから,決して悪い成績ではないのですが,スタートがあまりによかっただけに,その後の尻すぼみ状態はチームはもちろん,他チームにもいい印象を与えるものではありませんでした。特に,彼のようなある程度ベテランの域に入っているライダーは,なおさらその印象を強くします。もちろん,私たちに見えないところでは何らかのオファーがあったのかもしれませんが,一度MotoGPでのシートを失い,その後復帰して再び返り咲いたライダーだけに,再び他のカテゴリーへの転身や,戦闘力の低いチームへの移籍は選択肢として考えられなかったということがあったのかもしれません。キャリアのあるライダーの1年間の休止という事態は,よほどチャンピオンを獲得した経歴があるという事がない限りかなりハンディになることは間違いありません。もし完全に休止となると,来季以降世界戦での復帰はかなり厳しいといえるでしょう。
なお,一昨年まで2年間にわたってMoto3クラスにフル参戦し,昨シーズンは再びFIM CEV Repsol Moto3ジュニア世界選手権にフル参戦(最終的にランク9位でシーズン終了)した真崎一輝選手が,昨シーズン終了をもってレーシングライダーから引退することを先月上旬に発表しています。まだ20歳という若さですが,これもある意味懸命な選択といえるのかもしれませんね。
2021/01/09(土)
☆開幕戦は・・・(F1)
○新年を迎えました。本年もよろしくお願いします。
今年最初のニュースは,ホンダにとって今季が最終年となるF1に関してです。昨シーズンは新型コロナウイルス感染拡大により,元々予定されていたレースカレンダーが大幅に変更となり,鈴鹿サーキットでの日本GPをはじめ,ヨーロッパ以外でのレースがことごとく開催中止になったりしました。今シーズンこそは予定通りの開催を期待したいのですが,日本国内では首都圏に緊急事態宣言が出されているように,残念ながら現段階で収束の気配が見られません。こうした事態は我が国だけでなく,イギリスをはじめとしたいくつかの国には変異種の感染が広がっている状況にあります。今季の開幕戦は3月21日(日)に決勝レースが行われる予定のオーストラリアGPなのですが,オーストラリアが現在かなり厳しい入国制限を行っていて,入国者は2週間の隔離となっています。現在の状態がずっと続くとなると,F1関係者も例外とはなりません。となると,現実的にオーストラリアGPの開催が不可能となります。現状では,今季の開幕戦は,3月28日(日)に決勝が予定されている第2戦バーレーンGPとなる可能性が高いといえるのかもしれません。今季は7年ぶりに日本人F1ドライバー(アルファタウリ・ホンダの角田裕毅)が誕生するシーズンだけに,一日も早くその勇姿を見たいものですね。
 

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