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最新ニュース

ここでは,レースに関する情報をできるだけいち早くお伝えします。

2002・10・31
○レーススケジュール(R2−1)

・来年のレースカレンダーが,以前発表されたものと比べると若干の修正を受けています。気がかりなのは,7月に予定されていたMINEでの開催が消えていること。ご存知のように,親会社の倒産によってMINEサーキットもその影響を受けています。来年以降の運営が心配されているだけに,このまま全日本クラスの開催が行われなくなるということがないといいのですが…。しかし,まだこれも暫定ですので,これから先変更が出てくる可能性があります。何とかMINEでも開催できるといいですね。

2003年全日本ロードレース選手権シリーズ(新暫定)
 3月23日 2&4(SBのみ) 鈴鹿サーキット
 5月11日 筑波 筑波サーキット
 5月25日 200km 鈴鹿サーキット
 7月20日 もてぎ ツインリンクもてぎ
 8月24日 オートポリス オートポリス
 9月14日 SUGO スポーツランドSUGO
10月19日 TI TIサーキット英田


2002・10・30
○初ライド(WGP)
・2ストマシンながら,4ストマシンと激しいレースを展開しているL.カピロッシですが,すでにお伝えしているように,来年は新たにMotoGPクラスへ参戦を開始するドゥカティへの移籍が決まっています。そのドゥカティのマシンは,「デスモセディッチ」という名が付いています。この新型マシンについては,すでにもう一人のドゥカティライダーとなるT.ベイリスの手によってテストが始まっています。そして,いよいよカピロッシもこのマシンのテストをすることが決まりました。WGP最終戦バレンシアGPの終了後,6日と7日に同サーキットで行われるプライベートテストが,彼にとっての初ライドとなります。全くの新型マシンだけにまだまだ開発途上ですが,二人の手によって日本車を脅かすレベルまで開発がすすめられるか興味のあるところです。

2002・10・29
○決定(F1)
・昨日のニュースでお伝えしていたベルギーGPについて,F1を統括するFIAから発表があり,当初の予想通り2003年のレースカレンダーから除外されることが決定しました。なお,全17戦で予定(10月3日付けのこのページを参照してください。)していた来年のF1ですが,ベルギーGPの代替開催は行わず,全16戦で開催することもあわせて発表されました。その他,これまでは6位入賞までポイントを与えていましたが,来年からは8位までポイントを与えることも決定しています。ポイントは,1位から順に10,8,6,5,4,3,2,1という配点になります。また,これまで土曜のみに行われていた予選が,金曜と土曜の2回行われることも決まりました。しかも,コースに1台ずつ出るような形をとることで,予選開始間もない頃にマシンが1台も走ってないという,ある意味観客を無視したような状況をつくらないような決定もなされています。なお,M.モズレーなどが提唱していた,ポイントによってウェイトを積むというハンディキャップ制は否決されています。

○体調は悪くても(WGP)
・先日行われたオーストラリアGPのフリー走行で転倒し,決勝をキャンセルせざるを得なくなった阿部典史が,スペインのアルメニアでYZR−M1のテストを行いました。このテストは,ノリックだけのためにチームが行ったもの。このテストには,チームはもちろん,ヤマハやミシュランからもスタッフが駆けつけ,プライベートテストとは言え結構大掛かりなものとなりました。肝心のノリックは,前回の怪我がまだ治っておらず,満身創痍の状態で走行しました。タイムは,以前2ストマシンYZR500で走った時の2秒落ちでした。もちろんタイムだけで考えると十分なものとは言えませんが,まだアイシングしているような体調を考慮に入れると,かなり健闘したといえるかもしれません。最終戦のバレンシアGPまであと数日しかありません。その間にどれだけ体調が回復するか心配ですが,ランキング6位の座を守る(ちなみに7位のL.カピロッシとの差が14ポイント,8位の加藤大治郎とは19ポイントです。)ためにも,少しでもいい体調に戻るといいですね。

2002・10・28
○さらばオールージュ?(F1)
・F1ドライバーから絶大な人気を誇っているサーキットが,ベルギーにあるスパフランコルシャン。ここでのレースが,どうやら来年からなくなりそうです。問題となっているのは,ベルギー政府が取ったタバコ広告禁止措置。今年の開催の時にも一悶着あったのですが,何とか開催にこぎつけたものの,結局それ以後も禁止措置の解除に進展が見られませんでした。相変わらずタバコマネーに頼っているF1の世界ですから,広告禁止の措置を受け入れる訳にはいかないでしょうから,かなりの高い確率でレースカレンダーから消え去ることになるという観測が強まっています。あのチャレンジングなコーナーであるオールージュの飛び込みが見られなくなるのは,何とも残念な感じがします。

○もうすぐ決断(F1)
・来年のトヨタのドライバーは,いまだにO.パニスしかアナウンスされていません。もう一人が誰になるのかが気になるところですが,今のところ以前から噂になっていたCARTでトヨタ車を駆っているC.ダ.マッタが最有力候補のようです。チームマネージャーが明かしたところでは,11月4日を期限として彼の返事を待っているということです。トヨタは,来年CARTからIRLへとアメリカでの戦いの場を変えますが,ダ.マッタ自身はIRLへの転向をあまり望んでいないという情報もありますので,おそらくF1へ参戦してくるのではないかと思います。

2002・10・27
○初優勝(GT)
・全国的に初冬を思わせるような冷たい風が吹き付ける中,GTの第7戦がMINEサーキットで行われました。そうした気候でしたから,当然路面温度も低く,タイヤグリップが厳しかったのではないかと思います。そのためか,オープニングラップからスピンや接触など荒れたスタートとなりました。結局,道上龍&伊藤大輔の無限NSXが,2位に11秒あまりの差をつけてトップでチェッカーを受けました。この勝利は,二人にとって今季初となるリザルトでした。怪我から見事に立ち直ってきた道上に対する,神様からのプレゼントなのかもしれませんね。

○来年のドゥカティ(SBK)
・あと一歩のところで今年のチャンピオンを逃したドゥカティ陣営。来年こそ奪還を目指そうと芳賀や今年のチャンピオンC.エドワーズと交渉をもちましたが,どちらもアプリリアのMotoGPに取られてしまいました。結局来年は,今年のR.シャウスに加え,サテライトでドゥカティを駆ったN.ホジソンが新たに加わった陣容で戦うことが正式に発表されました。さて,来年こそは奪還となるでしょうか。やや物足りなさが無きにしも非ずですけど…。

2002・10・20
○白紙(WGP)
・今季マシンがなかなか決まらず苦戦しているデルビの宇井陽一に関して,残念なニュースが入りました。このHPでもお伝えしていましたが,デルビの名チューナーH.エックルがKTMに移籍するのに伴い,宇井も移籍することがほぼ決まりかけていました。ところが,125ccの年齢制限のことなどが原因となり,その移籍話が白紙となった模様です。本人もそのことを認めていますし,来年の体制が全く決まっていないことも明らかにしました。私自身もこの年齢制限には反対ですし,現実にその影響を受けているライダーも少なくありません。ライダーやメーカー側からの何らかのアクションがない限りは,この制限によって涙を流すひとが,これからも出てくるのではないかと思います。

2002・10・19
○JSB(R2−1)
・第8戦の予選が,TIサーキット英田で雨の中行われました。来年のR2−1の最高峰がJSBクラスになるということはすでに発表済みです。そのJSBクラスのマシンが,今日の予選でフロントローを獲得しました。もちろん,雨が影響していたことは明らかです。フロントローを獲得したのは,ST600クラスとのダブルエントリーとなる清成龍一と山口辰也です。どちらも排気量のあるクラスだけに,結構疲れるのではないかと思いますが,若い二人のことですから体力的には問題ないのかもしれません。明日の岡山県地方の天気予報は雨マークが入っていますので,もしかしたらレースでもそれなりの結果が出るかもしれませんね。なお,SBクラスを除く他のクラスは,今回が最終戦となります。SBクラスだけは,11月3日に鈴鹿サーキットでFポンと併催で行われる2&4が最終戦です。

○レコード更新(Fポン)
・第9戦の予選がツインリンクもてぎで行われました。午前中に行われた予選1回目では,黄旗追い越しのペナルティーを本山が受け,トップタイムを削除されるといった波乱がありました。本山以外にも,3人のドライバーがペナルティーを受けています。こうしたことはちょっとした珍事かもしれません。午後の予選2回目では,脇坂寿一がコースレコードを更新し,ポールポジションを獲得しました。なお,2位のファーマン,3位の土屋もコースレコードをたたき出しています。

○様相一転(WGP)
・第15戦オーストラリアGPの予選が行われ,MotoGPクラスは,これまでと全く違う結果が出ました。ポールポジションは2スト3気筒マシンのプロトンKR3を駆るJ.マックウィリアムスが獲得。僚友の青木宣篤は3位に入っています。2位には地元オーストラリア出身のG.マッコイ,4位にはJ.V.グールベルフが入っています。フロントローの4台は,すべて2ストマシン。さらに,4台中3台はブリヂストンタイヤ,残りの1台はダンロップと,MotoGPクラスとしては珍しく,ミシュランが1台もフロントローに入りませんでした。こうした結果は,当然今季初のことになります。果たして明日の決勝はどのようになるのでしょう?全く見当がつかなくなりましたね。ところで,今回からようやく4ストマシンYZR−M1を手に入れた阿部典史ですが,午前中のフリー走行で転倒を喫し,午後の予選も走行を見合わせました。明日の決勝については,明日の体調次第のようです。無事出走できることを祈っています。

○MotoGPへ(SBK)
・今年のスーパーバイク世界選手権(SBK)のチャンピオン,ホンダのC.エドワーズの去就が注目されています。当初は,ホンダ陣営を離れ,ドゥカティからSBKに参戦するものとみられていました。ところが,MotoGPに参戦しているメーカーからの有力なオファーが3つ寄せられ,SBKからMotoGPへ闘いの場所を変えることは間違いありません。気になるメーカーですが,ホンダ,ヤマハ,アプリリアの3つです。ヤマハへの移籍の可能性が高いのではという情報もあったのですが,アプリリアからの参戦という線が強くなったという情報が出ています。もしそうなると,芳賀紀行がアプリリアから参戦することは既に決定済みですから,SBKで争ってきた二人が,チームメイトとなることになります。今年のアプリリアのマシンは,4スト勢にあって,走りの面では今一歩といった状態でシーズンを終わろうとしています。4スト使いの二人を乗せるとなると,今年のような状態では許されるものではありません。来年のアプリリアは,背水の陣で来年は望まなければならないといえるでしょう。

2002・10・18
○支援継続(F1)
・欧州での知名度を上げることを目的の一つにしてジョーダンのスポンサーを行っているブラザー工業から,来年も支援を引き続いて行っていくことが発表されました。98年から行っていますので,これで6年目に入ることになります。先日の鈴鹿で大活躍した佐藤琢磨ですが,未だにシートが決まっていません。チーム代表のE.ジョーダンは,琢磨がシートを獲得するためには,スポンサーマネーを持ち込むことをその条件としています。ですから,ジャパンマネーの一つであるブラザーの継続は,琢磨のシート獲得のための後押しになりうるかもしれません。長年ジョーダンの支援をしているベンソン&ヘッジスは,その継続の条件としてE.アーバイン獲得をあげているという情報もあります。ブラザー以外の日本企業の支援がもっと必要なのかもしれません。

○あと2戦(WGP)
・4輪の最高峰F1は,すでにシーズン終了。2輪の最高峰WGPは,後残り2戦となりました。今日から始まるのは,海を望みながら大変いい景色の中で例年素晴らしいバトルが見られる(暇とお金があれば私も行ってみたい!!)オーストラリアGPです。今回の見所の一つは,250ccのチャンピオン争いです。1位のM.メランドリと2位のF.ニエトとの差は27点。このGPが終われば残り1戦。ということは,25ポイント差がついていればチャンピオン決定となりますので,メランドリからすればニエトに負けなければいいことになります。前回電気系のトラブルでリタイアを余儀なくされたメランドリだけに,「今回こそは」という気持ちが強いはずです。それが吉と出るか凶と出るかといったところです。他の見所の一つは,MotoGPクラスでようやくノリックにM1が供給されることです。ヤマハ2スト勢の中で孤軍奮闘という感じで頑張ってきた彼ですから,その頑張りが報われるような結果が出るといいですね。なお,今回のレースには,開幕戦の日本GPで,久々のGPにもかかわらず予選,決勝共に素晴らしい走りをみせた伊藤真一が参戦します。ただし,前回と大きな違いがあります。鈴鹿では,RCV開発の観点からの参戦でしたが,今回はブリヂストンタイヤ開発のための参戦ですので,NSRを駆ることになります。4スト勢圧倒的有利の中での参戦ですから,前回のような好結果が出せる可能性は低くなりますが,1台でも多くの4スト車を食うことを期待しましょう。

2002・10・17
○アジア進出(F1)
・自動車産業の進出,タバコ広告が緩やか,新たな市場等の理由から,F1のアジア進出が目立ち始めています。これまで開催されてきた日本とマレーシアに加えて,バーレーンでの開催がほぼ本決まりになっているのに加え,今回新たに中国の上海での開催が決まりかけているようです。開催地となる上海サーキットはこれから建設に入り,2004年からの7年間開催の契約が近々結ばれます。2輪のWGPも中国開催が決まってますので,これから中国でのモータースポーツが盛り上がってくることでしょう。なお,上海サーキットでGT選手権のオールスター戦が行われる見通しであることも明らかになってきています。

○暫定カレンダー(WGP)
・来年の暫定カレンダーの改訂版が発表されました。すでに7月に暫定カレンダーが発表されて(こちら)いますが,今回少し変更された形で新たに発表されました。前回では第2戦となっていた日本GPが,今回は例年通り開幕戦となっています。

2003年WGPレースカレンダー(暫定
4/6 日本 鈴鹿
4/27 南アフリカ ウェルコム
5/11 スペイン ヘレス
5/25 フランス ル・マン
6/8 イタリア ムジェロ
6/15 カタルーニャ カタルーニャ
6/28 オランダ アッセン
7/13 イギリス ドニントン・パーク
7/27 ドイツ ザクセンリンク
8/17 チェコ ブルノ
9/7 ポルトガル エストリル
9/20 リオ ハカレパグア
10/5 パシフィック もてぎ
10/12 マレーシア セパン
10/19 オーストラリア フィリップアイランド
11/2 バレンシア バレンシア


2002・10・16
○どうなるアジアテック(F1)
・エンジンサプライヤーとして2001年はアロウズに,そして今年はミナルディにエンジンを供給してきたアジアテックが,存亡の危機に瀕しているようです。もともとこのエンジンは,今は無きプロストGPと組んでF1に参戦していたプジョーエンジンをそのまま買い取ったもの。当時ほとんどいい成績を残せなかったエンジンなのに,それを全くの新興のプロジェクトが引き続いて開発していった訳ですから,うまくいかないのが当たり前ともいえるでしょう。さらにこのアジアテックは,シャシーまで開発するプロジェクトをぶち上げましたので,素人の私でも懐疑的になってしまいます。で,実際にこの計画は,資金調達がうまくいかず断念することになったようです。今年供給したミナルディは,(もしチームが存続できれば)フォードエンジンを手に入れるようです。そうなると,アジアテックの供給先を失うことになります。しかも,そのエンジンを欲するチームは現れないでしょう。アロウズやミナルディの存続が怪しいですが,むしろそれ以上にアジアテックの存続の方が危ないかもしれませんね。

2002・10・15
○お帰りなさい
・あと頂上まで150m弱というところで惜しくもエベレスト登頂を断念した元F1ドライバーの片山右京が,昨日無事帰国しました。真っ黒に日焼けした顔を見ると,エベレスト登頂の過酷さの一端を見ることができるような気がします。その片山ですが,27日に行われるMINEサーキットでのGT選手権で自チームの監督を務めたあと,12月のホノルルマラソン,そして今年も参戦するパリダカとハードな予定が目白押しです。本当にすべてをこなすことができるのか信じられない気がするほどタフなことに挑戦し続けますね。ちなみに,エベレスト登頂の再度挑戦をにおわす発言もあったそうです。

○二者択一(WGP)
・「生きるべきか 死ぬべきか」という二者択一に迫られたのは,ご存知ハムレット。有力なライダーでまだ来年の去就が決まってない中の一人が,RC211Vを手にしてからというもの,優勝&3位と好成績をあげているブラジリアンライダーA.バロスです。そのバロスが,ハムレットのように二者択一を迫られているようです。2つの選択肢は,ホンダポンス残留かカワサキ移籍かです。ホンダに残留すれば,来年もチャンピオンマシンであるRC211Vを手にすることができます。しかし,ホンダポンスは,ホンダ陣営の中で有力なチームではありますが,それでもプライベーターであることに変わりはありません。やはり,ワークス直系のチームよりは,チームの力は落ちますし,パーツの供給も最新型とはいえない可能性もあります。さらに,今年までメインスポンサーについているウェストタバコが,来年はスポンサーを降りることはほぼ間違いありませんので,資金的な不安も生じてきます。カワサキに移れば,体制面でも資金面でも心配する必要はありませんが,何せマシンが新規開発だけに,1年目からいきなりいい結果を残せるという可能性がかなり低くなります。悪くすると,トップ争いに絡めないばかりか,完走さえままならないということも全くないとは言えません。果たしてバロスの落ち着く先はどちらになるのでしょうか。

2002・10・14
○記録(WGP&F1)
・気温36℃,路面温度45℃というハードな環境,そしてレース内容もハードだった昨日のMotoGPクラス決勝でしたが,優勝したのはイタリア人ライダーのM.ビアッジ。彼の優勝は,イタリア人ライダーの通算600勝というメモリアルレコードとなりました。実は,前回のもてぎですでにリーチがかかっていたのですが,不思議にどのイタリア人ライダーも勝つことができず,今回に持ち越しとなっていたのです。大方の予想では,今シーズンの様子から考えると250ccのM.メランドリかMotoGPのV.ロッシが獲得するといった感じだったのですが,イタリアの皇帝ビアッジがその栄誉を手にしました。イタリアと言えば,F1のフェラーリ。フェラーリと言えばM.シューマッハ。今シーズンの彼は記録尽くめだったわけですが,その中の一つが全戦表彰台獲得。全戦完走だけでも難しいですし,全戦ポイント獲得も至難の業。ましてや全戦表彰台何ていうのは,誰も実現するなんて思ってなかったことでしょう。記録というのはいつかは破られるものですが,これを破るとなるのは「全戦優勝」ぐらいなもの。正に「神がかり」的な記録といえるでしょう。

2002・10・13
○やったぜ琢磨(F1)
・F1最終戦日本GP決勝が行われました。優勝はいつものようにM.シューマッハで,今季11勝目をあげました。17戦中11勝ですから,あらためてその凄さが分かります。2位には,これまたいつものようにR.バリチェロが入り,いつものようにフェラーリのワンツーとなり,今季を象徴するような結果で終わりました。こうした話題は,単なる前菜に過ぎません。何と言っても,我らが佐藤琢磨が5位(!)に入り,今季初ポイントを獲得しました。母国でのいい結果だけに,本人の喜びといったらこの上ないものとなりました。彼ばかりでなく,その場にいた15万人を超える観客の歓声も,ピークを迎えたのは言うまでもありません。佐藤琢磨選手,本当におめでとう!!

○チャンピオン争い(WGP)
・第14戦の決勝が行われました。MotoGPクラスでは,M.ビアッジが今季2勝目をあげ,ランキング2位を争う宇川が4位となりましたので,再びビアッジが2位の座に戻りました。今回から4ストマシンYZR−M1を手にした中野真矢が6位に入りました。まだチャンピオンが決まっていない他のクラスは正反対の結果が出ました。250ccでは,ランキングトップのM.メランドリがノーポイントに終わり,2位との差が縮まりました。それに対して125ccの方は,ランキングトップのA.バンサンがポールトゥーウィンをゲットし,2位との差を広げました。果たして,この2クラスの争いは,この先どうなっていくのでしょうか。

○乗り方の違い?(WGP)
・同じチームでありながら,セパンでの予選終了後のコメントが全く正反対。これは,ホンダワークスであるレプソルホンダのライダーのお話。予選8番手に沈んだV.ロッシは,クラッチシステムに問題があり,ブレーキングでも大変苦労したとのこと。タイヤもあまりお気に召さなかった様子。それに対して,2日目はタイム更新ならなかったものの,初日に暫定ポールを獲得した宇川徹は,クラッチ,ブレーキ,タイヤすべてがうまくいったとコメントしてます。ここに来て仕様の違うマシンに乗ってるとは思えませんので,この両極端のコメントは乗り方の違いというか好みの違いからなんでしょうが,あまりに両極端なので「?」といった感じです。まあ,最終的には決勝でどんな結果が出せるかで評価されるんですけどね…。

2002・10・12
○好調(WGP)
・マレーシアGPの予選が行われました。MotoGPクラスでは,4ストマシンを獲得したレースでいきなり勝利を手にしたA.バロスが,その勢いを保ったままポールを獲得しました。チャンピオンを既に決めているV.ロッシは,前回のレースでもそうでしたが,何やらしっくりいってない部分があるのか,予選8番手となり,セカンドローからのスタートとなります。初日にコースレコードをマークして暫定ポールについていた宇川徹は,2日目は結局その記録を更新することができず,6番グリッドからのスタートとなります。予選上位はタイム差がそれほどありませんので,明日の決勝も白熱したレースが期待できるのではないかと思います。

○やはり(F1)
・F1最終戦日本GPの予選が行われました。途中トヨタのA.マクニッシュがクラッシュし赤旗が出る一幕もありましたが,最終的には,やはりというべきか,王者M.シューマッハが圧倒的速さでポールポジションを獲得。2位にR.バリチェロが入り,これまたやはりフェラーリのフロントロー独占となりました。我らが佐藤琢磨は,ホンダ勢最高位の7番手に入り,明日の決勝で今季初ポイント獲得も夢ではない位置につけました。他のホンダ勢も好調で,8番手にG.フィジケラ,9番手にJ.ビルヌーブがつけました。F1最終レースとなるトヨタのM.サロは,13番手とやや振るいませんでしたが,明日は粘りの走りを見せてくれることを期待しています。

○メインスポンサー喪失(F1)
・資金難から日本GPも欠場となったアロウズに,追い討ちをかけるような出来事が起こりました。3年間アロウズのメインスポンサーを務めたオレンジが,日本GP限りでスポンサーを降りることが決定しました。今後オレンジがどこかのスポンサーとなるかについての発表は一切ありません。このままF1の世界から足を洗うのかもしれません。メインスポンサーを失ったことで,さらにアロウズの存続が怪しくなってきました。果たして03年のスターティンググリッドにアロウズのマシンが並んでいるのでしょうか?

2002・10・11
○新たなジョイント(WGP)
・元500ccチャンピオン,キングケニーことK.ロバーツシニアが運営するプロトンKRから,マシン面での来年の体制発表がありました。その発表によると,これまでのチームロバーツとプロトンとのジョイントに,新たにロータスが加わることになりました。ロータスはホンダと同じV型5気筒のエンジン開発を,プロトンはマシン製作を担当します。タイヤについては,今年と同じようにブリジストンがサポートを継続します。ライダーについての正式発表はありませんでしたが,今年と同じJ.マックウィリアムズ&青木宣篤のペアでいくようです。

○代役(WGP)
・このHPでも既にお伝えしていますが,先日のもてぎでのレースにおいて,カワサキからスポット参戦した柳川明が転倒によって足の付け根を骨折してしまいました。そこで,その代役として,SBKのスーパースポーツにカワサキのマシンで参戦していたA.ビットが走ることになりました。なお,残り3戦すべて彼が代役で出ることもすでに決定しています。

2002・10・10
○初ライド(WGP)
・来年からMotoGPクラスに参戦するドゥカティが,そのマシンである「デスモセディッチ」のテストをムジェロサーキットで7,8日の2日間にわたって行いました。マシンを走らせたのが,来年MotoGPクラスにドゥカティから参戦することが既に決まっているオージーライダーのT.ベイリスです。昨年のスーパーバイクチャンピオンなので4ストマシンには乗り慣れているとは言え,やはり大きな違いがあってかなり戸惑いを感じたようです。特に,車重の軽さとパワーの強大さの違いに,来年に向け改めて学習する必要感じたというコメントを発していました。これから来年に向け,様々なテストプログラムが予定されていると思いますが,どのような進化を遂げるか楽しみですね。

2002・10・9
○ブーイング?(F1)
・フェラーリ&M.シューマッハのワンサイドゲームという今年のF1。視聴率の減少など,1強状態への弊害が出てきています。そこで,実質上F1を統括しているB.エクレストンやM.モズレーが,新たな改革案を提言しました。その中で一番話題になっているのが,国内ではGT選手権で取り入れられているウェイトハンディ制。ただし,運用の仕方はGTなどと若干違い,ある特定のドライバーが,一定以上のポイントをリードしたら,1ポイントリードするごとに1kgずつ増やすというものです。この提案に対して,フェラーリはもちろん,ウィリアムズやマクラーレンから早くも不満が表明されました。ということは,こうした技術規則の改正に対しては,参加全チームの賛成を得る必要がありますから,今のままでは否決されることは明らかです。ただし,チーム側も何らかの対策が必要なことは感じているでしょうから,どのような妥協点を見つけていくのでしょうか。

○チーム郷参戦(Fポン)
・ここ数年ルマン24で活躍しているチーム郷が,来季Fポンに参戦することが明らかになりました。来季全チームが新しいシャーシに変わるFポンだと,これまでのデータの有無があまり関係なくなってきます。国内選手権への参加を模索していた郷監督からすると,そうした意味からも新たに参戦するカテゴリーとしてFポンが最適だったようです。どちらかいうとGTやルマンなどの「箱型」のレースというイメージが強いチーム郷ですが,フォーミュラの世界でもいい結果を出すことができるのかとても楽しみな感じがしますね。

2002・10・8
○M1供給(WGP)
・2ストながらランキング6位と大健闘しているノリックこと阿部典史に,オーストラリアGPから4ストマシンのYZR−M1が供給されることが明らかとなりました。ヤマハ2スト勢トップの成績を上げているにもかかわらず,テック3チームに4ストを供給というニュースが流れた時には,ノリック自身不満を露にしていましたが,この決定によって少しは怒りが収まったかもしれません。それはそうとして,来年の契約についての話は,未だに出ていません。今回の供給によって,現体制を維持という結論になるのでしょうか。

○実現できる?(F1)
・ザウバーペトロナスのチームオーナーであるP.ザウバーが,ドイツのフォルクスワーゲンに対して接触していることを明らかにしました。ご存知のように,ザウバーはフェラーリエンジンを使っていますが,フェラーリの最新型ではなく1年落ちのエンジン。時として上位に食い込む活躍をみせますが,やはりフェラーリ,ウィリアムズ,マクラーレンの3強と比べると一段階落ちる成績しかあげてないのが事実です。そうした点を打破し,3強の一角に食い込もうとする意欲の表れが今回の動きです。これまでにも,フォルクスワーゲンの参戦は噂として上がっていたものの,常にその噂を否定していました。果たしてザウバーの思惑が,フォルクスワーゲンを動かすことができるでしょうか。

○ローラを使用(Fポン)
・事実上レイナードシャーシのワンメイクで始まった今年のFポンでしたが,肝心のレイナードが倒産。今シーズン一杯は何とか乗り切れたものの,
来年のシャーシがどうなるのか注目されていましたが,Fポンを統括するJRP(日本レースプロモーション)から,来年度のシャーシについての発表がありました。その決定事項は,ほぼ確実な線として見られてはいましたが,噂どおりローラシャーシのワンメイクとなることが決定しました。ローラは1999年までシャーシを投入していましたから,4年ぶりの復帰となります。

2002・10・7
○残念(WGP)
・昨日のニュースで柳川明の転倒についてお伝えしました。ハイサイドでの転倒で,しかも見ていて「嫌な予感」をさせる転び方でしたから,「たいしたことなければいいのですが…」という表現を使いました。しかし,その予想が当たってしまい,左足を骨折していることが判明しました。しかも,まだ他にも骨折箇所があるのではないかということも伝えられています。残り3レースもワイルドカードで参戦する予定だったのですが,これから先毎週開催での3連戦。当然,骨折した柳川が走ることは不可能。ワイルドカードとは言え,WGP参戦の機会を得たのに,わずか1戦のみしか走ることのできなかった柳川の気持ちを思うと,とても残念な気がしてなりません。ぜひ来年のフル参戦の時は,柳川をライダーの一人に加えて欲しいものです。カワサキさんよろしく!ところで代役は誰になるのでしょう?私の予想では,すでにSBKは最終戦が終わってますので,それにカワサキから参戦していた元R2−1スーパーバイクチャンピオン井筒仁康となるのではないかと思うのですが,果たしてどうなるのでしょう。

○モリワキ参戦へ(WGP)
・すでにほぼ確実な噂として出ていたことですが,ホンダ系の名コンストラクターであるモリワキが,MotoGPクラスへオリジナルシャーシを製作して参戦することが明らかにされました。シャーシの名前はMD211VF。先日ホンダから明らかにされていましたが,エンジンはRC211V用のV型5気筒を搭載します。全くの新型を投入する訳ですし,しかもヨシムラと並び称されるモリワキとは言え,そこはやはりプライベーター。来年からすぐにフル参戦というのは,事実上かなり難しい話。来年はスポット参戦という形を取り,再来年の04年からフル参戦する予定のようです。モリワキが直接参戦するのか,噂されているようにWCM(レッドブルヤマハ)と組んでやるのかは明らかにされていません。

2002・10・6
○初マシンで(WGP)
・ツインリンクもてぎで第13戦の決勝が行われました。このレースの中で初マシンにもかかわらずいい成績を収めたライダーが出ました。まずは250ccの高橋裕紀。チーム,マシン,タイヤと初物づくしの状態で出場したにもかかわらず,世界のトップライダーと互角に渡り合い,見事3位表彰台を獲得しました。マシン的には,アプリリアのワークスマシンと比べてスピードが遅かったにもかかわらず,外国人に負けない深いブレーキングで差を詰めるような走りをみせていました。将来が楽しみなライダーが,再び誕生したような印象です。もう一つの話題が,MotoGPクラスでのA.バロス。前回までは2ストNSRで参戦していましたが,今回から4ストRCVで走行することになりました。初マシンにもかかわらず,チャンピオンのV.ロッシと最後までトップ争いをし,最終的にトップでチェッカーを受けました。8耐でみせた走りは,やはり伊達ではありませんね。さて,クラス初のポールからスタートした加藤大治郎ですが,トップグループで走行中。スロットルトラブルにより残念ながらリタイアとなりました。また,メーカーとしては20年ぶり,ライダーとしてはWGP初参戦となったカワサキの柳川明ですが,レース序盤にハイサイドで転倒しリタイアとなりました。転倒する際,腰を強打していてかなり痛がっていました。残り3レースにも参戦する予定なのですが,毎週レースがあるタイトスケジュール。たいしたことなければいいのですが…。ついでに,今回リタイアとなったM.ビアッジのですが,フロントタイヤのバーストが原因のようです。私もいろいろ2輪のレースを見てきましたが,リアタイヤのバーストはあっても,トラクションのかからないフロントタイヤがバーストというのは初めて見ました。

○残念
・エベレスト登頂を目指していた元F1レーサー片山右京ですが,YAHOOなどでも報じているように,残念ながら頂上まであと150m弱というところまで行ったものの,積雪などにより登頂を断念せざるを得ませんでした。季節的にこれがラストチャンスでしたから,今回は再度のアタックができません。下りに2日間ほどかけ,予定では7日(月)にはベースキャンプに戻るようです。場所が場所だけに,帰路も十分気をつけなければなりません。無事下山できることをみんなで祈りましょう!

2002・10・5
○初ポール(WGP)
・第13戦の予選が行われ,MotoGPクラスのポールポジションは,このコースを得意とする加藤大治郎が獲得。自身初ポールであると同時に,日本人がこのクラスでポールを獲得するのも初めてになります。予選の中盤で転倒し,タイムアタックをTカーでせざるを得ない状況となりましたので,昨日のタイムを破ることができませんでしたが,それでも他のライダーが追いつくことができず,昨日のタイムでポール獲得となったわけです。2番手にはヤマハのM.ビアッジがつけました。彼も,マシントラブルのために昨日のタイムを破ることができませんでしたが,2位の座を守ることができました。前回のレースでチャンピオンを決めたロッシが6位に入り,セカンドローからのスタートとなりました。今回初登場のカワサキのマシンを駆る柳川明は,転倒したこともあって,18番手と後方からのスタートとなりました。
250ccでは,ワイルドカードで出場した高橋裕紀が大健闘で4位に入り,フロントローからスタートすることになりました。今回は自身初となるワークスチーム(HRC)からの出場ですから,マシンも当然いつも乗ってるものと違うはずですが,それでもフロントローですから,やはり彼のポテンシャルはかなり高いものがあると思います。そのまま来シーズンはHRCから参戦というようなことになりはしないのかな?

○正式発表(パリダカ)
・このHPですでにお伝えしていましたが,日本を代表するラリースト篠塚健次郎の日産への移籍が正式に発表されました。篠塚と言えば「パリダカ」そして「三菱」でした。しかし,三菱からの引退勧告と,本人の現役へのこだわりから,今回の移籍話へと発展しました。契約は日産本社とではなく,ヨーロッパ日産との間で結ばれたもので,来年1年間となります。1年間と言っても,実際には来年のお正月から開かれるパリダカへの参戦ということになります。

○ロッシ(WGP&ラリー&F1)
・前回のリオGPでチャンピオンを決めたV.ロッシの話題を2つ。昨日からツインリンクもてぎで開幕したパシフィックGPですが,ロッシは腹痛から点滴を打っての走行となりました。その腹痛の原因は,何と食あたり!?「味覚の秋」の日本で,いったい彼は何を食べたのでしょう??次に,今シーズンオフに,自ら所有に参画しているチームからWRC(最終戦のRACラリー)へスポット参戦することは,このHPでもお伝え済みです。それに加えて先日正式に明かされたのが,F1のBARホンダマシンのテスト走行に参加すること。これは,当然ホンダつながりでそういう話になっていったことは明らかですが,それだけではなく,周囲及び本人には「マジ」な部分もあるようです。若くして頂点を極めたロッシですから,新たな道を模索するのも一つの生き方。4輪のドライブテクニックにも定評があることから,2輪から4輪への転向も選択肢として当然あり得る話。過去にもWGPからF1に転向した人はいますので,全く奇想天外な話というわけではありません。さて,F1ドライバー候補としての走りはどうでしょうか?2輪ファンにとっては,楽しみなような不安なような感じかもしれませんね?ところで,イタリア人であるロッシの好きなF1ドライバーは,フェラーリのM.シューマッハではなく,BARのJ.ビルヌーブだと最近明かしています。ですから,今回のことは,レーサーとしても一個人としてもとてもいい話なのでしょうね。

2002・10・4
○契約更改(WGP)
・2000年の500ccチャンピオンK.ロバーツが,スズキとの契約を更改。2004年までの2年契約を結びました。現在フル参戦している日本メーカーでは,ホンダのV.ロッシ,ヤマハのC.チェカが既に契約済みで,スズキだけ契約ライダーの発表がありませんでしたから,ようやく中心となるライダーが各日本メーカーとも決まったことになります。ロバーツについては,父親であるK.ロバーツシニアの新たな挑戦(5気筒の新型マシン)に参加するのではないかという憶測もあったのですが,1999年以来続いているスズキとのつながりを継続したことになります。昨年及び今年と,優勝から遠ざかっているロバーツですが,果たしてGSV−R2年目になる来年は,チャンピオン争いに割って入ることができるでしょうか。

○どうなるアプリリア(WGP)
・今シーズンMotoGPクラスに参戦しているアプリリアですが,R.ラコーニが駆るRS3は,エキゾーストサウンドはbPなのですが,速さの点では他のマシンに大きく差をつけられている状態です。来シーズンになると同じイタリアメーカーのドゥカティが参戦しますから,穏やかな気分ではいられないはず。SBKではドゥカティに完全にやられている状態ですから,MotoGPの先輩としては負けるわけにはいきません。そこで,来年はSBKと250ccでのワークス活動を一時撤退し,MotoGPに力を入れる方針をとるようです。そこで浮上したのが,今季SBKにワークスアプリリアから参戦している芳賀紀行をMotoGPに復帰(昨年はレッドブルヤマハからWGPに参戦)させること。当初,芳賀はあまり乗り気でなかったようですが,ここに来て復帰を了承したという情報が入ってきています。昨季2ストマシンであまりいい成績をあげることのできなかった芳賀ですが,乗り慣れた4ストマシンでどのような成績をあげることができるか楽しみではあります。しかし,RS3のコンセプトで本当にいい結果が出るのか不安であることは間違いありません。
ところで,250ccのワークス活動一時撤退となって困る立場に追い込まれるのが,現在ランキングトップのM.メランドリ。そこで浮上してきた話が,メランドリがヤマハ陣営に移ること。ワークスヤマハのライダーは,まだC.チェカしか決まっていません。MotoGPクラスへステップアップしたいメランドリと,速さをもった若いライダーが欲しいヤマハとの思惑がちょうど合致しますから,案外すんなり話がまとまるかもしれません。

2002・10・3
○暫定カレンダー(F1)
・国際自動車連盟(FIA)より来年の暫定カレンダーが発表されました。それによると,開催数は今年と同じ17戦。鈴鹿の日本GPは,これまでどおり最終戦となっています。気になるのは,ドライバーから「チャレンジングなコース」として大変好評のスパフランコルシャンでの開催が,暫定扱いになっていること。これは,ベルギーが行うようになったタバコ広告禁止措置が影響しています。開催するためには,参加全チームの賛成が必要なのですが,まだタバコブランドをメインスポンサーとしているチームはたくさんありますので,果たして全チームからの賛成を得られるでしょうか。

2003年   暫  定  カ  レ  ン  ダ  ー
開催日 名 称 サーキット 開催日 名 称 サーキット
第1戦 3・9 オーストラリア メルボルン 第10戦 7・6 フランス マニクール
第2戦 3・23 マレーシア セパン 第11戦 7・20 イギリス シルバーストン
第3戦 4・6 ブラジル サンパウロ 第12戦 8・3 ドイツ ホッケンハイム
第4戦 4・20 サンマリノ イモラ 第13戦 8・24 ハンガリー ブダペスト
第5戦 5・4 スペイン バルセロナ 第14戦 8・31 ベルギー スパフランコルシャン
第6戦 5・18 オーストリア スピルバーグ 第15戦 9・14 イタリア モンツァ
第7戦 6・1 モナコ モナコ 第16戦 9・28 アメリカ インディアナポリス
第8戦 6・15 カナダ モントリオール 第17戦 10・12 日本 鈴鹿
第9戦 6・29 ヨーロッパ ニュルブルクリンク ※第14戦は暫定

○前代未聞(国際F3000)
・このHPで初めて取り上げるレースカテゴリーですが,最初にもかかわらず前代未聞の恥ずべき行為をお伝えすることになってしまいました。今年のチャンピオンに決定したT.エンゲが,ドーピング検査で大麻の使用が明らかとなりました。本人もそれを認めているようです。そのため,第10戦の勝利を剥奪。12ヶ月の出場停止処分が出されました。この処分により,ポイントが減った訳ですから,自動的にランキングトップの座から滑り落ちました。そんなことよりも,こうした行為により,彼のレーサーとしての命を失ったことになるでしょうから,こちらの方が痛手となるのではないかと思います。こうした人として全く許されない行為が,二度と起きないようにしてほしいですね。もちろんこれは,世間一般の人にも言えることですけど。

2002・10・2
○再アタック開始
・元F1レーサー片山右京が,エベレスト登頂に挑戦していることはすでに(8月10日)このHPでもお伝えしています。先日1回目の登頂アタックを開始したものの,天候不順のため先月の27日にベースキャンプに戻っていました。ようやく天候が回復したので,昨日より再アタックを開始したようです。何せ山が山だけに,天候が急変することもたびたびありますし,数日間天候がよくないとアタックできないということもあります。それだけに,アタックの日を決めるのは,結構難しい作業ではなかったかと思います。現地の季節が,登頂には厳しい時季に入ったようなので,今回のアタックがラストチャンスとなるようです。もちろん登頂が成功してほしいですけど,何よりも無事帰還できることが第一です。みんなで無事を祈りましょう!(なお,順調にいったとして,登頂は4日になる予定だそうです。)

2002・10・1
○予想通り(WGP)
・ウェストホンダポンスに次のもてぎから今年のチャンピオンマシンRC211Vが供給されることは既に発表済みでしたが,そのマシンを誰が駆るのかはまだ発表されていませんでした。しかし,L.カピロッシは,来季ドゥカティ移籍が既に発表済み。A.バロスは,ポンス残留の可能性大。しかも,8耐での活躍=ホンダへの貢献ということから考えて,バロスの手に渡るのではないかという大方の予想でした。そして,今回発表があり,予想通りバロスがRCVを駆ることが決定しました。ライダーにとって,それからチームにとって全く新しいマシンだけに,もてぎでは苦労することが予想されます。しかし,8耐でのバロスを考えると,普段2ストを使ってはいても,4ストへの乗り換えは,他のライダーに比べるとスムーズにいくかもしれません。しかも,これまでのバロスの経歴から考えると,ホンダはもちろん,ヤマハ,スズキ,そして昔参戦していたカジバと様々なチームを渡り歩いてきているだけに,マシンへの順応性も高いものがあるのではないかと思います。加藤大治郎が,RCVを手に入れたとたんポールポジション争いに割って入れたのと同じように,もしかするとバロスがもてぎで今季初優勝なんてことになるかもしれませんね。

○オールアメリカン(F1)
・昨日のニュースでお伝えしたように,アメリカGPがフェラーリのワンツーで無事終了。アメリカでのF1の認知度は,ヨーロッパほどではありませんが,それでも15万人もの観衆を集めるわけですから,着々と浸透している(テレビ画面を見ると,インディー500の時に40万人もの人が集まるほどサーキット自体が巨大ですので,空席が目立つのが気になりますね。)のかもしれません。だからというわけではないでしょうが,往年の元アメリカンF1ドライバーであるD.ガーニーとF.ヒルが,オーナーもエンジンもドライバーもオールアメリカンとなるチームを来年から参加させようと,様々な活動を行っていることを発表しました。ただし,新規のチームが参戦することは,コンコルド協定でできないようになっていますので,ことはそう簡単に進みません。確かにアメリカは自動車産業にとって最大の市場ですから,F1のエンジンを供給する自動車会社からすると,F1がアメリカに浸透する可能性のあるこの計画を歓迎するでしょう。かといって,規約がある限りはそれに従わざるを得ません。そこで考えられるのが,ここ4戦資金難から参戦できていないアロウズの存在。以前「アメリカの投資家が買収する話が進んでいる」という内容のアナウンスが出されたことがあります。この話と今回の計画がリンクすれば,参戦の可能性が高まってきます。果たしてこの先どうなっていくのでしょう?