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| 日本国内を中心にして行われているレースの中で，最も観客が集まるのがこのスーパーＧＴ（このサイトでは，ＳＧＴと表記します。）です。実際には中身は別物ですが，普段の街中で見られる車が，モンスターマシンに変貌を遂げ，毎回激しい争いが展開されていくのがその魅力となっています。 イコールコンディションにするため，成績に応じてウェイトハンディを課すのがこのシリーズの大きな特徴となっていました。ところが，ウェイトを降ろすためにあえて順位を落としたりする行為が当たり前のように行われるようになり，観客にとっては興味のそがれる部分があったのも事実です。こうしたことから，昨シーズンからスポーティング・レギュレーションの改定が行われ，ウェイトハンディ制度や得点基準が全面的に見直されました。大まかに言うと，ウェイトハンディは，得点に比例して付加することとなっています。また，チームやメーカーオーダーと疑われるような行為に対して，調査や罰則が厳しくなっています。このレギュレーション変更もあって，昨シーズンは最終戦まで白熱したレースが展開されて，ＧＴ５００，ＧＴ３００の両クラスとも最終戦でチャンピオンが決まりました。 今シーズンのＧＴ５００クラスで大きな注目点と言えるのは，何と言ってもホンダでしょう。ＳＧＴの前身であるＪＧＴＣ時代からホンダのマシンとして投入されてきたＮＳＸが，昨シーズン終了をもってその役割を終えました。ＮＳＸは，既に市販されていない車ですから，この措置はある意味当然だと言えます。そして，それに替わるマシンとして投入されることになったのは，かつてＮＳＸの後継マシンではないかと言われていた車の進化形である『ＨＳＶ０１０−ＧＴ』です。このブランニューマシンと，トヨタのＳＣ４３０，日産のＧＴ−Ｒとのバトルがどうなるのか注目です。なお，トヨタのＳＣ４３０については，今年の途中で市販が終了する予定になっています。もしかしたら，今シーズン中に来シーズンに向けての何らかの進展が発表されることになるのかもしれません。 ＧＴ３００クラスは，昨シーズンのチャンピオン争いがＧＴ５００に勝るとも劣らないくらい白熱し，チャンピオン決定が４年連続して最終戦までもつれ込むという展開となりました。今シーズンも，様々なマシンが彩りを添えながら激しいチャンピオン争いとなりそうな予感がします。 なお，これまでオートポリスで開催されてきたこのシリーズですが，残念ながら今シーズンは開催がなくなってしまいました。レースファンの多い九州だけに，何とも悲しい出来事です。ただ，昨年のオートポリスでのレース終了後には，主催者であるＧＴＡ側も，そしてドライバー側も復活に向けて努力するというコメントを発してくれていました。その言葉を信じて，私たちも各種レースに足を運んで側面から復活の支援をしていきましょう！ |
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