はじめに
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釣り人は言い訳が好きである
そして釣りには言い訳にこと欠かない材料がたんとある
「潮が悪かった」「風が吹いてね」なんてのは序の口で
時には「魚がいなかった」とまで言う
自然が相手であるから何とでも言える
それが自らを慰め、次への活力になる
釣り人は思う
海の底を覗いてみたいものだと
自分の餌の周りにはどんな魚が寄っていて
何を考えているのだろうかと
早くぱくりとやってくれよと
釣り人は考える
釣れると聞いて来たのに一向に釣れないじゃないか
ちょっとばかり場所が違うのかな
浮き下は合っているのだろうか
いやいや餌はやっぱりアレがよかったのだ
それにしても
釣れる日と釣れない日が前もって分かればなあ
そうやって
短い一日が海の前で終る
ああー、気持ちよかったなあ
釣れなくてもこうやって一日を過ごすことができて
ホント、よかった
帰路
釣り人はまた考える
釣れる日と釣れない日が前もって
分かればなあ、と
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