筆のお手入れ方法
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大筆のお手入れ |
学校書写では「穂」の3分の2程ほぐし、その部分にだけ墨を付け使用する場合が多いようです。その際のお手入れ方法は、墨の付いている部分だけよく拭き取る・洗うなどし、筆の穂先を整えておきましょう。
本塾では、大筆は根元までほぐして使用しています。
そのため、お手入れをシッカリしていないと根元が固まり穂が傷んでしまします。
使用後は、根元を重点的に、優しく穂をほぐしながら墨が出なくなる程度にまで洗って下さい。
その後、穂を軽く絞り、穂先を整え、なるべく吊るし陰干しして下さい。 |
小筆のお手入れ |
名前書きをする場合の小筆は洗いません。
小筆は、穂の3分の1程ほぐして使用します。
その為、大筆のように洗ってしまうとノリで固めている筆の腰の部分が弱くなり、制作する際、書き辛くなってしまいます。
使用後は、筆を寝かせるように持ち、紙や布を使って穂先を揃えながら墨をとるようにしましょう。
この時、筆を立て、左右にガシャガシャと擦らないで下さい。
穂先がスリ切れて書けなくなってしまいます。
加えて、墨を拭き取らず、そのままの状態で放置すれば、おろしている部分に墨がたまり固まってしまうので、必ずお手入れをするよう心がけましょう。
書体に応じては「穂」を全てほぐして使用する場合もあります。 |
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・筆はデリケートな物なので大切に扱うようにしましょう。
・お手入れをシッカリしていても、筆には限界があります。
・筆は消耗品ですので、半年〜1年を目処に新しいものと取
替えましょう。 |