最近お問い合わせの多い質問*インプラントについて

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最近お問い合わせの多い質問について
歯科インプラントについて
 最近、世界中で注目を浴びている歯科インプラントですが、かずの歯科では現在お取り扱いしておりません。
 歯が無くなり、それを補うために骨にネジ釘を打ちます。このネジ釘は細菌だらけのお口の中に突き出ていてそこに歯に似たかぶせ物をする。これが歯科インプラントです。

 『どんなに楽観的に考えても、身体にトゲが刺さったままになっている状態と考えるべきでしょう。
インプラントを研究しているある病理学者は、次のように言っています。
「インプラントは、上皮、結合組織及び骨組織を積極的に断裂させる治療法で、いかなる場合もその回復はありえない」「インプラントの終末像は皮膚のトゲと同じ範疇であることを忘れてはならない」
 身体に異物が突き刺さっていて、どんな問題も生じないということはあり得ません。』                       歯科受診の常識 歯科に行くまえに読む本より (愛育社)

 また、人工股関節など体内・骨に金属を埋め込む場合がありますが、その場合は無菌室にて手術を行ない、更に埋めたものは組織におおわれ、外の世界にさらされることはありません。その為、感染など心配は少ないのです。
 インプラントをお口の中に入れるときには、「歯科受診の常識」位はお読みになられることをお薦めします。後悔しないようにしましょう。
こういう問題点も納得の上で患者さまが『それでもいい」ということであるならいいのですが。

 このようにインプラントに対し警笛を鳴らす先生が増えてきています。 
人工股関節等の手術風景です。

歯界展望1)という雑誌の中で横浜市の石川基先生が、『インプラントが世に出て約30年になるが、それにより抜歯の基準が低くなり、(歯科医院の経済的観点からも)インプラントが日常の治療に多く取り入れられるようになってきた。〜中略〜インプラント周囲炎(インプラントに対する歯周病)の治療法が確立されていない現時点では、極力天然歯を科学的根拠に基づく治療法で残したほうが安全であり確実であると思われる。』と書いてあります。
 また、埼玉県の飯塚哲夫2)先生は『インプラントは歯科医療を滅ぼす』との題で講演をされるようです。その内容は、「歯科医はなぜインプラントをするのか」「インプラントが抱える問題点」といった内容です。低医療費、患者減のなか、手軽な収入源として行っている場合もあるといっています。

  かずの歯科でも、同様に考え、インプラントにはまだまだ解決しなくてはいけない問題点がある間は、患者さまには積極的なご提案をしないこととしております。しかし、交通事故や先天性(生れつき)の歯牙の欠損などでインプラントが次善の策であると考えられる場合は、インプラントを行っている先生に、ご紹介をさせていただいております。

 前述のように、お口の中は過酷な環境です。そのため、お口のお手入れができなくなるような状態(例えば入院や介護施設への入所、痴呆症など)になることが多くなる年配の方などは、さらに注意が必要です。しっかりとした手入れができなくなると予想されるときには、取りはずことも考えなくてはならないでしょう。しっかりと、生涯にわたり手入れができる自信があるようでしたら、選択肢の一つとなりうるでしょう。
 また、トラブルが起こり、インプラントを外すための手術は、入れる手術よりも苛酷になる可能性があります。場合によっては、骨を大きく削らなければならないこともあります。年をとられてからの手術は体に大きな負担となりますので、その手術もできなくなる恐れがあります。ご注意ください。

さらに、詳しくお知りになりたい方は、かずの歯科までご相談ください。

1)歯界展望 vol. 112 No. 1 2008-7 p8-9
2)近代口腔科学研究会:埼玉県上尾市愛宕
3)飯塚哲夫:歯科受診の常識, 愛育社
インプラント周囲炎について
 インプラントの歯周病のようなものです。インプラントを支えている骨が溶け、インプラントがぐらついていき最終的には抜けてしまいます。インプラントを入れて5〜6年以内に起こることが多いそうです。またインプラント周囲炎は、歯周炎と比べると、いったんおこるとその拡大のスピードは著しく速くなります。
筆者の独り言
自分が学生時代、「これからはどんな歯医者でもインプラントができなければやっていけない」「どこの歯医者でもインプラントができる世界になる」と講師の先生に教えられた記憶があります。しかし、それは本当に患者さまにとって利益があることなのか疑問でした。結局、その疑問に答えてくれる先生とお会いすることができないまま卒業となりました。このように学生の時代からインプラントは素晴らしいものだという良い面を教えられた歯科医師にとっては、インプラントは手放せないものなのでしょうね。
豆知識:現在のインプラント(チタン製)の最長の経過を見たものは、42年問題なかったとのことです。 この方は、世界で初めてチタン製のインプラントを入れた方だそうです。 歯科インプラントに使われているチタンですが、今までは生体に安全であると言われてきました。しかし、それもどうやら問題が出てきているのです。詳しくは、こちらをご覧ください。

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