指示代名詞にも主格、所有格、目的格がある。
分類 |
意味 |
主格(〜は) |
所有格(〜の) |
目的格(〜を、に) |
近称、単数 |
これ |
共通:this |
遠称、単数 |
あれ、それ |
共通:that |
近称、複数 |
これら |
共通:these |
遠称、複数 |
あれら、それら |
共通:those |
小学校で習った日本語の「こそあど」ことば=「これ」、「それ」、「あれ」、「どれ」に当たる。 「どれ」は疑問代名詞に分類されるので、ここでは触れない。
非常に良く使う詞で、所有格は限定詞(形容詞)にも分類されている(ややこしい)。
指示代名詞には格の変化が無く、意味だけ変わるので、要注意。
1) 主格
主語「〜は、が」になる。
@ This is a pen.
「これはペンです。」
2) 所有格
名詞の前に置いて、「〜の」意味となる。
@ These pictures are drown by his father,
「これらの絵は彼の父親によって描かれた。」
3) 目的格
動詞、前置詞の後に置いて、その対象になり、「〜を、に」の意味となる。
@ I'd like to have this in red.
「これを赤で欲しいのですが。」 → 「これの赤が欲しいのですが。」
ここで、「それ、それら」と訳す代名詞が4つ(it、they、that、those)がある事に気付きますよね。 この内、
it と that は使い分けが難しい。 that は前に出て来た名詞を漠然と繰り返すのに対して、it は前に出て
来た名詞そのものを受ける時に使う。
A A: I saw a big dog there. B: It's my dog.
「私はそこで大きな犬を見た。」 「それは私の犬です。
B The population of China is much larger than that of USA.
「中国の人口はアメリカのそれ(人口)よりずっと多い。」