be動詞を助動詞として使う文は、進行形と受動態の2つがある。

　　進行形　＝　be助動詞　+　現在分詞
　　受動態　＝　be助動詞　+　過去分詞　

１） 進行形　
　a） ing の付け方　
　　ing の付け方は、動詞・助動詞の節で説明しているので、ここでは省く。

　b） 意味「〜しています、していました、いるでしょう」　
　　進行形と言っても、現在進行形、過去進行形、未来進行形、現在完了進行形、過去完了進行形、未来完了
　　進行形、計6つある。　完了進行形は、完了の所で、説明するので、最初の3つの例を挙げる。
　　　

	肯定文	否定文	疑問文
現在	Kayo is cooking dinner.	Kayo isn't cooking dinner.	Is Kayo cooking dinner ?
	カヨは夕食を料理しています。	〜していません。	〜していますか？
過去	You were sleeping.	You weren't sleeping.	Were you sleeping ?
	貴方は寝ていました。	〜いませんでした。	〜いましたか？
未来	He will be going fishing.	He won't be going fishing.	Will he be going fishing ?
	彼は釣りに行っているでしょう。	〜いないでしょう。	〜いるでしょうか？

　　＜手順とルール＞
　　�@) 現在、過去進行形は
　　　　肯定文:　主語と時制に合わせたbe動詞を選び、現在分詞の前に置く。
　　　　否定文:　be動詞に not を付ける。
　　　　疑問文:　be動詞を主語の前に移動させる。
　　�A) 未来進行形では、更に will を使い、
　　　　肯定文:　will をbe動詞の前に置き、原型の be に戻し、現在分詞を続ける。
　　　　否定文:　will に not を付ける。　will not = won't
　　　　疑問文:　will を主語の前に移動させる。

　　�A）は助動詞を2つ使う事になる。　will → be の順です。　因みに、未来完了進行形と言う長ったらしいの
　　があるが、この場合、3つの助動詞が必要で、will → have → been の順です。　意味が強い順ですかね？　

　　　　　　本助動詞　→　一般動詞兼助動詞　→　be動詞兼助動詞

　　　　Takuya will have been playing DS for 3 hours if her mother doesn't tells him to stop.
　　　　「卓也は、もし彼の母が止めろと言わなければ、３時間ずっとDSをやり続けていたことになる。」

　　まぁ、be助動詞は進行形を形成する為に現在分詞の直前なので、最後に置き、have は完了形を形成する
　　為に （beの）過去分詞 been の直前に置くので、２番目で、willはその前になる。

　　現在進行形の now、過去進行形の then は、よく使われる副詞です。 「現在進行形を過去進行形にしな
　　さい」と言う問題では、be動詞を過去形にするだけでなく、now を then にする事も忘れない様に！

　　　　Tonny is walking along the river now.　　→　　Tonny was walking along the river then.

　c） 近接未来　
　　進行形が今進行中の出来事を言うのでなく、近々起きる事を述べる場合がある。
　　助動詞 will の所で説明する be going to にも置き換えられて、紹介されている。　ほぼ同じ意味だが、
　　若干違い、近接未来の方が行なわれる可能性が高い。

　　　　He is leaving here for Tokyo tomorrow.
　　　　「彼は明日東京に向けてここを出発する。」
　　　　≒ He is going to leave here for Tokyo tomorrow.　
　　　　＝ He's gonna leave here for Tokyo tomorrow.

　　進行形なのに、tomorrow があるので、変ですね。　まぁ、言ってみれば、「明日に向けて、出発の準備を
　　やっている最中です。」位の意味です。　結構、会話の中でも、よく使うので、覚えていて下さい。　
　　tomorrow の様なはっきりした副詞が無くても、会話中では、前後の意味で近接未来と判る使い方をする。
　　gonna は、be going to のくだけた（口語）表現です。　

　d） 進行形に出来ない動詞　
　　状態を表す動詞は、基本的に進行形には出来ない。　理由は、これらの動詞には、進行中の意味が含まれ
　　ているので、進行形にすると、変な意味になるからです。

　　　　like, love, hate, know, believe, want, see, hear, have, belong,,,,,

　　但し、近接未来の意味で使う場合は、別の話である。　「Loving you」と言う歌があるが、「愛しそうになる」
　　の意味です。

２） 受動態　
　受動態は受身形とも言います、が、よく判りませんよね！　簡単に言えば、主語と目的語を入れ替えて同じ
　意味になる様にしたもの。　未だ、判りませんね。　英語で説明する前に日本語で書いてみると、

　　　　能動文　「彼は彼女を愛している」　→　受動文　「彼女は彼から愛されている」
　　　　　
　表現は違うが言っている事は同じでしょう。　目的語が主語になるので、能動文は、目的語がある第三文型、
　第四文型、第五文型の3つとなる。

　＜手順とルール＞
　　1．目的語は主格に変更して主語の位置へ移動する。
　　2．動詞は過去分詞に変更する。
　　3．主語と時制に合わせたbe動詞を過去分詞の前に置く。　
　　4．但し、能動文が疑問文の場合は、be動詞は文頭に置いて疑問文に、否定文の場合は、「be動詞+not」と
　　　　して否定文にする。
　　5．主語は目的格に変更し、by を前に伴って、過去分詞の後に置く。

　a） 第三文型から　
　　上の日本語文を英語にすると、

　　　　受動文：　She is loved by him.
　　　　　　　　　　「彼女は彼から愛されている。」　

　b） 第四文型から　から　
　　目的語が2つあるので、受動文も2つ出来る。

　　　　例文：　「私の先生は私に沢山の本を与えた。」

　　　　能動文：　My teacher gave me many books.

�@	My teacher	gave	me	many books.
	↓	↓	↓
	my teacher	given	I			me の主格は I
	+	+	↓
	by	was				I が主語で過去形なので、was
	↓
	文末		文頭

　　　　受動文：　I was given many books by my teacher.　
　　　　　　　　　　「私は私の先生から多くの本を与えられた。」　　　　　　　　　　

�A	My teacher	gave	me	many books.
	↓	↓	↓	↓
	my teacher	given	me	many books		many books が主語に
	+	+	+ to ↓	↓
	by	were				主語が複数形で過去形なので、were
	↓					間接目的語の前に前置詞 to を置く
	文末			文頭

　　　　受動文：　Many books were given to me by my teacher.　
　　　　　　　　　　「多くの本は私の先生から私に与えられた。」

　　直接目的語が主語になる場合は、間接目的語の前に前置詞（to、for）を置かなければならない。　
　　置くべき前置詞は五文型の第四文型の章で、「第四文型を第三文型にする」の説明と同じものを用いる。　

　c） 第五文型から　
　　b）-�@要領と同じである。
　　　　例文：　「皆は彼をケンと呼びますか？」

能動文：	Does	everyone	call	him　 Ken ?
	↓	↓	↓	↓
	消滅	everyone	called	he 　 Ken ?		him の主格は he
		+	+ is	↓
		by				三単現なので、is
		↓
		文末	文頭	主語の位置へ		疑問文なので、is のみ文頭へ

　　　　受動文：　Is he called Ken by everyone ?　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　「彼は皆からケンと呼ばれていますか？」

　　能動文が疑問文なので、受動文も疑問文にする。

　　　　例文：　「私達は彼女がバレーボールをするのを見た」

能動文：	We	saw	her	play vallyball.
	↓	↓	↓	↓
	us	seen	she	to play vallyball.		her の主格は she、原形不定詞はto付き不定詞に
	+	+	↓
	by	was				三人称単数、過去なので、was
	↓
	文末		文頭

　　　　受動文：　She was seen to play valleyball by us.　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　「彼女は私達にバレーボールをするのを見られた。」

　　知覚動詞、使役動詞での目的格補語の原形不定詞は、受動態では、to付き不定詞となるので、要注意！

　d） 慣用句になった受動態　
　　本来、受動態であるが、慣用句化して、形容詞的に扱われるものが多くあり、前置詞は by でなく、他の
　　ものが使われる。　テストの要注意項目ですね。　暗記しましょう！ 但し、ここに書かれている前置詞は
　　主に使われるものであり、後に来る B：名詞（句、節）で変わるので、各自、調べて下さい。

・	A be born.		Aは生まれた。
・	A be surprised at B.		AはBに驚いている。
・	A be pleased with B.		AはBが気に入る。
・	A be satisfied with B.		AはBに満足している。
・	A be interested in B.		AはBに興味を持っている。
・	A be disappointed in B.		A はBに失望している。.
・	A be made from B.		AばB（原料）から出来ている。	例）チーズと牛乳の関係
・	A be made of B.		AばB（材料）から出来ている。	例）机と材木の関係
・	A be known to B.		AはBに知られている。
・	A be covered with B.		AはBに覆われている。

　　surprise は 「驚かす」 なので、surprised は 「驚かされた」 となり、回りくどい表現を避け、「驚いた」 と
　　なった。　bear 「産ませる」、satisfy 「満足させる」、please 「喜ばせる」、interest 「興味を持たせる」、
　　disappoint 「失望させる」 も同様です。

　　じゃ、何故、by でないんでしょうか？　ここで、能動文→受動文の書き換えに戻ってみると、

　　　　She pleased me with a present.　 →　I was pleased with a present by her.
　　　　「彼女は贈り物で私を喜ばせた。」　　　　「私は彼女に（よって）贈り物で喜ばされた。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 by her を省いて： 「私は贈り物に喜んだ。」

　　　　They make cheese from milk.　　　→　Cheese is made from milk by them.
　　　　「彼等は牛乳からチーズを作る。」　　 　　「チーズは彼等に（よって）牛乳から作られる。」　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 by them を省いて： 「チーズは牛乳から出来ている。」

　　分りましたか？　本来は、by 〜 があって、省かれただけです。　特に、by them は一般的な人で、e）に示
　　す様に、よく省かれる。　考えてみれば、贈り物が直接、人を喜ばす行為をする訳でなく、擬人的にそう表現
　　するだけです。　　「主語 + 動詞 + 目的語 + 前置詞 + 目的語」の文の前置詞が残り、by 〜 が消えたの
　　で、入れ替わった様に見えただけですね。　　　
　　逆に、by them を省いた受動文から能動文に戻す時、
　　　　Milk makes cheese. 「牛乳はチーズを作る。」
　　となったら、変だと判りますよね。

　　筆者は、中学時代に、「byの代わりに、at、with、from等を使う」と習ったが、後で嘘だったと判って、「何故
　　キチンと説明してくれなかったのか！」と、若干怒りを感じました。　丸覚えが嫌いだったので、余計にそう思
　　いましたね。　　色々言うと、生徒が混乱し、英語が嫌いになるとでも、文部省が思ったのでしょうか？

　　本来、過去分詞であるので、強調＝「非常に」する場合、much を使うのであるが、これらの場合、最早、
　　形容詞化している為、very を使う事が多い。

　　　　I was very surprised at the news. 　　　
　　　　「私はそのニュースに非常に驚いた。」

　e） 前置詞句を省く場合　
　　「by 目的格」が一般的人や物を表す場合、省かれることがある。

　　　　They speaks English in Australlia. 　　　　　　　
　　　　「オーストラリアでは英語を話す。」
　　　　　　　　　　　↓
　　　　English is spoken in Australlia (by them).　　
　　　　「オーストラリアでは英語が話される。」

　　この場合、they はオーストラリア人の意味で、能動文でも訳さない位なので、受動文でも省略される事が
　　多い。