副詞的用法と言う位ですから、品詞の形容詞・副詞の章での説明と同様に、動詞、形容詞を修飾する。 意味は、不定詞の副詞的用法は、「〜する為に」、「〜して」、「〜するには」、「〜するなんて」となる。
現在分詞の副詞的用法は、「〜しながら」となり、形容詞的用法での関係より、意味が近くありません。 また、現在分詞の副詞的用法は、「〜されて」となり、受身の意味が含まれる。
1)動詞を修飾する不定詞
@ Taro goes to school to eat lunch.
S V ←------- 修飾
「太郎は昼飯を食べに学校に行きます。」
A She grew up to be a teacher.
S V ←--- 修飾
「彼女は成長して先生になった。」
@は一番使われる表現で目的を表す。 Aは結果を表す不定詞です。
次に示す文は、副詞的用法から派生したもので、意味をよりはっきり表現した慣用句です。
B My mother prayed in order for me to win the 1st prize.
S V ←--------- 修飾
「私の母は私が1等賞を獲る様に祈った。」
C Yuji went skiing only to injure his leg.
S V ←------- 修飾
「ユージはただ足を怪我しにスキーに行った様なものだった。」
D Jane ran out of the classroom crying, never to return.
S V ←--------------------- 修飾
「ジェインは泣きながら教室を走り出た、そして二度と戻る事は無かった。」
Bの様に、不定詞の主語が文の主語と違う場合、不定詞の主語を for 〜 として挿入出来る。
C、Dは面白い表現で、Aと同じ様に結果を表している。 never の前のカンマ「,」を忘れない様に!
2)形容詞、副詞、過去分詞を修飾する不定詞
a) 一般的な修飾
@ I'm glad to see you.
S V C ← 修飾
「私はあなたに会えて嬉しい。」
A My mother was surprised to see the news.
S V C ←-- 修飾
「私の母はそのニュースを見て驚いた。」
B Ken must be very hungry to eat so much.
S V C ←-- 修飾
「ケンが、そんなに沢山食べるなんて、非常に空腹に違いない。」
C You should study hard in order to [so as to] pass the next exam.
S V 副詞 ←------- 修飾
「あなたは次の試験に合格する様に一所懸命勉強すべきだ。」
D Drive carefully so as not to cause an accident.
V 副詞 ←----- 修飾
「事故を起こさない様に注意して運転しなさい。」
@、Aは形容詞、過去分詞の対象となる行為を示す不定詞で、Bは理由を示している。
C、Dは、1)で説明する様に、副詞的用法から派生した表現で、副詞を修飾し、副詞の意を細かく説明して
いる。
Dの様に、不定詞の前に not を置いて、否定の意で使うことも出来る。
b) 慣用的表現
形容詞、過去分詞 + to不定詞 で慣用句的に使われるものがある。
@ This book is too difficult to understand.
S V C ←-- 修飾
「この本は理解するには難し過ぎる。」=「この本は難し過ぎて理解出来ない。」
A He practiced hard enough to win the victory of the final game.
S V 副詞 ←---------- 修飾
「彼は、決勝戦で勝利出来る程十分に一所懸命練習した。
B Kimiko is anxious [eager] to visit Europe.
S V C ←-------- 修飾
「君子はヨーロッパに行くのを切望して(行きたがって)いる。」
C Everyone is apt [likely] to find others' fault.
S V C ←-------- 修飾
「誰もが他人の欠点を見つけ易いものだ。」
D He is entitled to take the examination for Tokyo universiry.
S V C ←--------- 修飾
「彼は東大を受験する資格(権利)がある。」
E It's sure to rain this afternoon.
S V C ←--- 修飾
「きっと、今日の午後雨が降る。」
F Yumi is willing to recieve criticism.
S V C ←--- 修飾
「ユミは批判を受けるのをいとわない。」
@、Aは、不定詞構文に分類されるが、too、enough が無くても文は成立する(意味は若干変わるが)。
その他、be liable to 「〜する法的義務がある」、be ready to 「する準備が出来ている」等がある。
3)動詞を修飾する現在分詞
Hana came home singing.
S V ←-- 修飾
「ハナは歌いながら帰宅した。」
singing の前にカンマ「,」があると、現在分詞構文の付帯状況を表す表現に分類されるが、訳し方は同じ
です。
4)形容詞を修飾する過去分詞
My grandmother looks happy surrounded by her grand children.
S V C ←------ 修飾
「私の祖母は孫達に囲まれて幸せそうに見える。」
この過去分詞は、補語である形容詞 happy の理由を説明している。
5)条件を表す不定詞
Tp see Ken play baseball, you will think that he is a professional baseball player.
= If you see Ken play baseball、you will think that he is a professional baseball player.
「ケンが野球をしているのを見たら、あなたは彼がプロ野球選手と思うだろう。」
文頭で用いられる事が多いが、意味から見て、条件を表す事が分る。
6)慣用句
5)の様に条件を表す不定詞や、現在分詞が慣用句になったものが多くあるので紹介する。 当然、文頭に
置かれる。
To tell the truth、 「本当のことを言えば、」
To be frank with you、 「素直に言えば、」
Generally speaking、 「概して言えば、」
Frankly speaking、 「素直に言えば、」
これ以外に、沢山有ります。 厳密に言えば、不定詞構文・現在分詞構文に分類されるので、その節で確認
してまとめて覚えて下さい。

