


接続詞とは、英語で conjunction と訳し、読んで字の通り、2つ以上の語、句、節を接続する詞である。 大きく分けて、2種類ある。
1) 等位接続詞
2つ以上の語、句、節を対等に接続する。
a) and 「〜と〜。そしてから、そうすれば〜」
@ Junko, Saya and Maki must go there.
「順子と沙耶と真紀はそこに行かなければならない。」
A She can read and write.
「彼女は読む事と書く事が出来る。」
B Run fast, and you can catch the train.
「速く走れ、そうすれば列車に間に合います。」
3つ以上を繋げる場合は、最後の繋ぎのみに and を使い、それまでは、カンマ「,」を使う。
b) but 「〜が、しかし〜、〜以外」
@ Ken can swim, but Hana can't.
「ケンは泳げるが、ハナは泳げない。」
= Though Ken can swim, Hana can't. though は従位接続詞
A That signal is not blue but green.
「あの信号は青でなく、緑だ。」
B He can plays not only baseball but also basketball.
「彼は野球だけでなく、バスケットボールも出来る。」
C All but he can't swim.
「彼以外皆泳げない。」
D My father cannot but sleep on the sofa soon after dinner. sleep は原形不定詞
「私の父は夕食後直ぐにソファで寝ずには居られない。」
= My father cannot help sleeping on the sofa soon after dinner. sleeping は動名詞
E I could do nothing but neglect him. neglect は原型不定詞
「彼を無視するしか他(以外)に手が無かった。」
F You can but try.
「兎に角、やってみろ!」
G Excuse me, but can you lend me it ?
「済みませんが、私にそれを貸してくれますか?」
C、D、E、Fの but は前置詞的な使い方で、A、B、D、E、F、Gは慣用的な表現で、よく使われる。
Dは、直訳すると、「私の父は夕食後直ぐにソファで寝る以外の事を出来ない。」で、「〜せずに居られない」と
なる訳です。 また、同じ意味の動名詞構文もあるので、試験頻出項目である。
Fは、Eの do nothing が省かれたと考えられます。 「あなたはやる以外何も出来ない」=「兎に角やれ!」と
なる訳です。 この場合、「ただ、ともかく」の意味で、副詞と分類される。
c) or 「〜または〜。さもなければ〜」
@ You or I must go there.
「貴方か私がそこに行かなければならない。」
A Taro will be here in an hour or so.
「太郎は一時間かそこらでここの来るでしょう。」
B She cannot read or write.
「彼女は読む事も書く事も出来きない。」
= She can neither read nor write.
C Wake up early, or you'll miss the bus.
「速く起きなさい、さもなければバスに間に合わないぞ。」
Bは、a)and のAの例文の否定形で、not 〜 or 〜 となる。
d) so 「〜だから」
@ He woke up late, so he couldn't catch the train,
「彼は寝坊したので、列車に間に合わなかった。」
= As he woke up late, he couldn't catch the train,
等位接続詞 so の文は、従位接続詞 as で置き換えられる。 この場合、従位接続詞節が先になる。
2) 従位接続詞
主節に対して従属する句、節の最初に置く。 従属節を先に訳し、主語は「〜が」として、主節の主語は「〜は」
と訳すと、訳し易い。
a) 名詞句、節
@) that 「〜だと言う事」
@ I think (that) he is sick.
「私は彼が病気であると思います。」
A It is difficult that she pass the exam.
「彼女がその試験に合格する事は難しい。」
B The reason could be that we neglected him.
「私達が彼を無視した事が理由かも知れない。」
@の that節は think の目的語で、that が省略される事がある。 これ以外の述語動詞には、know
「知っている」、believe 「信じる」、hope 「希望する」、conclude 「結論する」、、、等多くある。
2番目の文は 「it 〜 that 構文」と言い、it が仮の主語で that節は実質上の主語である。 また同じ型式
で強調構文としても使われるので、重要な構文です。
Bでは、that節は補語となっている。
A) whether、if 「〜かどうか」
@ The problem is whether it will be fine tomorrow.
「問題は、明日晴れるかどうかだ。」
A I don't know whether [if] he will go (or not).
「私は彼が行くかどうかは判らない。」
B He can't decide whether to walk or to go by bus.
「彼は歩いていくかバスで行くか決めかねている。」
that節と同様に、主語、補語、目的語になれます。
B) 間接疑問文
また、聞き慣れない日本語が出て来て、いきなり拒否反応になった方も居られると思いますが、簡単に言え
ば、疑問詞を接続詞的に使う用法です。 @)、A)と似ていますが、疑問詞が有るか無いかの違いだけ
です。
@ It is unclear. + Which way should we go ?
→ It is unclear which way we should go.
「我々がどちらの方向に行くべきかははっきりしていない。」
A I don't know. + Whom does Jane love ?
→ I don't know whom Jane loves.
「私は判らない。」+「ジェインは誰を好きですか?」
→ 「私はジェインは誰を好きかは判らない。」
B Do you think ? + What do they request ?
→ What do you think they request ?
「あなたは思いますか?」+「彼らは何を要求していますか?」
→ 「あなたは彼等が何を要求しているかと思いますか?」
@の it は代主語で、主語は間接疑問文です。 補語にも、目的語にもなれる。 間接疑問文の中では、
先頭の疑問詞の後は普通文の形にする。
Aでは、doesが消えて、代わりに love に三単現の「s」を付ける事に注意!
Bの Do you think + 間接疑問文の場合、Do you think what they request ? は間違いで、ややこしい
事に疑問詞が文頭に移動する。
b) 副詞句、節
@) 時: when 「〜時に」、while 「〜間に」、before 「〜前に」、after 「〜後に」、、、
@ I slept when he visited me.
「彼が私を訪ねて来た時、私は寝てきました。」
= When he visited me, I slept.
A She studied while he was playing tennis.
「彼がテニスをしていた間、彼女は勉強していた。」
= While he was playing tennis, she studied.
B Yuki will not be able to cook before a new cookstove comes.
「新しいレンジが来る前(来ない内)は、ユキは料理が出来ないだろう。」
C You will be informed as soon as a last judgement is decided.
「最終判断が決まり次第、あなたは知らせを受けるだろう。」
B、Cは、主節と従属節の時制が一致していないので、間違いと思いますか? 答えは「正解」です。
A)-Aの if と同じ様に、条件を表す場合、仮定法と同じ扱いになり、一つ時制が古くなる(主節が未来形
なので、従属節は現在形)のです。
as soon as は慣用句ですが、接続詞的に使われるので、ここで紹介する。
従属節を先に置く場合は、主節の前にカンマ「,」を入れる。
これ以外に、時を表す接続詞として、since 「〜以来」、till 「〜までに」、untill 「〜までに」、as 「〜時に」等
がある。
A) 条件: if 「もし〜ならば」、unless 「〜しなければ」
@ Let me know if you have a question.
「もし質問が有ったら、私に教えて。」
= If you have a question, let me know.
A If it snow(s) tomorrow, we will go snowboarding.
「もし明日雪が降ったら、私達はスノーボードに行くつもりだ。」
B Stay here unless I tell you to come.
「来いと言わない限り、ここに居ろ!」
Aは、@)で説明した通りに、仮定法であるので、主節が未来形なので、従属節は現在形になる。
B) 理由、原因: because、as、since、now (taht) 「〜なので」
@ Taro failed because he was ill.
「太郎は病気だったので、しくじった。」
= Because Taro was ill, he failed.
= Taro failed because of illness.
A Taro failed, because he was ill. 非制限用法
「太郎はしくじった、なぜなら彼は病気だったからだ。」
becauseの前に、カンマ「、」を入れると、関係代名詞の非制限用法と同様に訳し方が変わり、まず、主節を
訳して、その後に従属節を訳す順になる。 他の接続詞でも同じで、特に命令文の 「, or」や「, and」も同じ
考えです。
B As (Since)Taro lies, I don't trust him.
「太郎は嘘を付くので、私は彼を信じない。」
C Now (that) he got a divorce, he is free.
「(今や)彼は離婚したので、自由だ。」
As の場合、文頭に来るので、注意。
because、as、since の使い方の違いは、理由、原因を強調する時や聞き手が知らない事象の場合には
becauseを使い、as、since は既知の事象の場合に使うが、since の方が少し堅い表現となる。
また、@)の時を表す接続詞でもある since には理由・原因の意味に時の意味も若干含むので、Bには裏の
意味として「太郎が嘘を付いた時位から、私は彼を信じていない」がある。
C) 譲歩、逆接: though 「〜だけれども」、whether 「〜であろうが〜であろうが」
@ He went there though he was tired.
「彼は疲れていたけれども、そこに行った。」
= Though he was tired, he went there.
A We don't care whether we win or lose.
「我々が勝とうが負けろうが気にしない。」
これ以外に、although 「〜だけれども」、even if[though] 「たとえ〜でも」等がある。 although はthough と
ほぼ同じ意味であるが、though より文語調で堅い表現となる。
また、複合詞も「〜しようとも」の意味で接続詞的に使われる。
B Whoever comes, don't open the door.
「誰が来ようとも、ドアを開けない様に。」
C You will be welcome whenever you go.
「あなたはいつ行こうとも、歓迎されるでしょう。」
B、Cの従属節は、未来でも現在形で表す。 意味的に仮定法になるので、一つ時制を古くする。
この他に、whichever 「どの〜であろうとも」、whatever 「どれ〜であろうとも」、wherever
「どこに〜であろうとも」、however 「どれ程の〜であろうとも」がある。
また、関係詞としても使われるので、混乱しない様に!
D My sister hasn't finished home work, however, she must leave home soon.
「私の姉は宿題が終わってない、しかしながら、直ぐに出かけなければならない。」
Dの however は、副詞として使われている。 覚えておいて下さい。
D) 状態: as 「〜様に」、as if[whether] 「あたかも〜の様に」
@ You can do as you like.
「貴方が好きな様にしても構わない。」
A Leave it as it is.
「そのままにしなさい。」
B She loves him as if [whether] he were her own son.
「彼女は彼があたかも自分の息子の様に愛している。」
Bの as if [whether] 節の文は仮定法なので、主節より1つ時制が古くなる。
E) 比較: as 「〜同時に」、than 「〜よりも」
同級・比較級・最上級の節でも述べた様に、時折、前置詞的に使われますが、本来、as、than は接続詞
です。
@ Jim is as tall as Simon.
「ジムはシモンと同じ位の身長だ。」
A Taro runs faster than Ken.
「太郎はケンよりも速く走れる。」
Simon の後には is、Ken の後には does が省かれているので、接続詞であり、前置詞と間違わない様に。
tall の前の as は副詞である。
F) 比例: as 「〜に従って、つれて」
@ As we get older. time passes more quickly.
「年を取るにつれて、時はより速く過ぎ去る」
主節も従属節も比較級を使う慣用句的表現であるので、覚えましょう。
ここまでで、as が頻繁に出て来ている事に気付きますね。 接続詞だけでも、時、理由、状態、比較、比例
の5つで、これ以外にもよく使われる。
副詞でもあるので、他の接続詞が使える場合は、積極的には使わない方がいいでしょう。
G) 形容詞、副詞を修飾: that 「〜するから、する程」
@ I'm glad that you passed the exam.
「私は、あなたが試験に合格して嬉しい。」
that節は、形容詞 glad を修飾(どういう風に嬉しいか)しているので、副詞節である。
A I'm afraid that he is ill.
「私は、彼が病気であるのが心配だ。」
≒ I'm afraid of his illness.
B I'm afraid that I can't leave you alone.
「心配であなたを独りに出来ない。」
= I'm afraid to leave you alone.
afraid の後の that節 は、前置詞 of, about や 不定詞に置き換える事が出来る。
これら以外の形容詞には、happy 「幸せだ」、sure 「確かだ」、confident 「自信がある」,,, 等があるが、
surprised 「驚く」、pleased 「嬉しい」,,,,,の過去分詞も使う。
H) 目的、意図: so that 〜 can 「〜出来る様に」
@ Run faster so that you can win the 1st prize.
「一等賞が獲れる様にもっと速く走れ!」
I) 結果: so 形容詞 that 〜 (not) 「〜なので、〜でない」、such 名詞 that 〜 「〜なので、〜だ」
, so that 「〜の結果〜だ」
@ He is so tired that he can not run.
「彼は非常に疲れているので、走れない。」
A It's such a nice bed that everyone like it.
「それは非常にいいベッドなので、皆好きだ。」
B He is hungry, so that he can't sleep well.
「彼は空腹だったので、(その結果)よく眠れない。」
@、Aは本来はF)に分類され、that節は tired、nice を修飾していて、直訳すると、「彼は走れない程
非常に疲れている」、「それは皆が好きな位非常にいいベッドである」であるが、so 〜 that 〜 not、
such 〜 名詞 that 〜 not が慣用句になって、結果として訳す。
Bの so の前の「,」 (カンマ)]を忘れない様に! 意味が変わってしまうので、注意して下さい。
これらの文は、不定詞構文で置き換えることが出来るので、試験によく出ます。
最後に、これら接続詞の一部は条件を満たせば、現在分詞構文では、省略されるが、省略された文から、本来存在した接続詞を推定しなければ、訳せないので、しっかり、把握して下さい。




