
代名詞とは、英語で pronoun と訳し、読んで字の如し、名詞の代わりをするもので、6種類ある。
人称代名詞、再帰代名詞、指示代名詞、不定代名詞、疑問代名詞、関係代名詞
こんなに並べると、「わぁーっ、何これ、面倒臭ぇー」となりますが、心配しないで、皆さん、知ってますよ。 言語学者が夫々に名称を付けただけ。 4つに分類すると判り易い。
更に、所有格は、限定詞(形容詞の一部)としても分類され、明確に分ける事が難しい。
1) 人称代名詞、再帰代名詞
人称と言う位ですから、基本的に「人」の対する代名詞です。
「私」、「あなた」、「彼」、「彼女」、「それ」、「私達」、「あなた達」、「彼等」、「彼女達」、「それら」
「それ、それら」って人間じゃないでしょう!と言われるかも知れませんが、時折、対象が人間になるので、人称
代名詞に分類される。
英長文では、一度使った固有名詞は二度目からは、出来るだけ代名詞で表す。 逆に言えば、いきなり、
三人称の代名詞は出て来ません。
そう言う訳で、英語長文の問題で、「he は誰を指すのですか? 答えなさい」と言う設問をよく見かけますよね。
また使われる位置=「格」によって、変化するので、ややこしい。 何故かと言うと、英語には助詞が無いから。
逆に言えば、助詞がある日本語から英語に変換する場合には、この「格」による変化が重要になるのです。
三単現 = 三人称(彼、彼女、それ)単数現在の場合、動詞に「s」を付けるのは基本中の基本なので、覚えて
おく様に!
2) 指示代名詞
指示する代名詞なので、物、人、両方に使われる。
「これ」、「それ」、「あれ」、「これら」、「それら」、「あれら」
小学生の時に習った「こそあど言葉」です。 「ど」は下の不定代名詞、疑問代名詞に含まれる。
指示代名詞の「それ」は that で、「あれ、それ」も同じ単語で表現し、状況に応じて、訳し方を変えるので、
注意して下さい。
単数は、三人称なので、三単現の「s」を忘れない様に。
3) 不定代名詞
不特定の人や物に使われる。
「ひとつ」、「いくつか」、「どれか」、「別のもの」、「各々」、「全て」、「両方」、「どちらか」、、、
不定なので、三人称ですが、単数、複数と扱いが一定しておらず、三単現の「s」を忘れがちになるので、
注意が必要です。
4) 疑問代名詞(疑問形容詞)、関係代名詞
前者は疑問文に、後者は文を繋ぐ時に使われる。
「だれ」、「どれ」、「何」、「のところの」
疑問代名詞も、三人称ですが、単数、複数の区別が出来ないので、基本、単数扱いです。 故に、三単現の
「s」を忘れない様に。
疑問副詞、関係副詞と共に、扱い方は非常に近いので、関連付けて覚える事をお勧めします。
