
助詞を知らない人は居ないと思いますが、居たら、いけないので、とりあえず簡単に説明しときます。
例文: 私は、学校で、毎日、英語を勉強します。
「は」、「で」、「を」が助詞です。 小学校で「てにをは」って聞いた事があるでしょう、これです。
単語に付く事で、それぞれが文章で単語が何の役割かを意味させる品詞です。
「は」は「私」に主語、「を」は「英語」に目的語としての役割を持たせる為に付けます。 英語には有りません。
「で」は「学校」に「勉強する」場所を表す連用修飾語の意味を持たせる為に付けます。 この場合、英語文では前置詞 at に当たります。
日本語には助詞がある為、単語が色んな所に移動出来、表現が多種多様になってしまいます。
でも、英語はある程度順序が決まっている(文型)。 と言うより、位置によって役割が変わる。
この違いが、日本語から英語への変換を難しくしている大きな要因です。
英語を日本語にするのは簡単に出来るが、逆は苦手な人が多いですからね。
筆者も非常に稀に英語をしゃべる機会がありますが、英語スウィッチをいれないと、ちゃんと会話にならないので、非常に疲れます。
前の節で英語 → 日本語を説明しましたが、ここで、もっと難しい、日本語を英語にする場合を考えましょうか?
「彼女は、1年前、家で、お母さんに、大きなケーキを作った。」 を英語に出来ますか?
「彼女は」は主語っぽいので、きっと「she」、普通文なので、文頭か? 「1年前」は、「a year ago」だが、どこに置こうか、最後か? 「家で」は「at
home」だが、「a year ago」の前か後か、どっちだっけ? 「お母さんに」は、「に」があるので、「to her mother」、否、「for
her mother」かな、でも、どこに置けばいいか? 「大きなケーキを」はどこ??? もう判らん。。。 となる訳です。
これを克服するには、まず、この日本語が英語の第何文型に当たるかを考えなければなりません。
判りますか? ちょっとお勉強した生徒は、第四文型かなーと。
She cocked her mother a big cake at home a year ago.
S V O O 副詞句 副詞句
第三文型でも表現出来ますけど、省略します。
そう、日本語から英語に変換する時に、文型を読み取る力量が必要になるのです! 更に、副詞句の位置はどこ?となる訳です。 因みに、場所を表す「at home」は時を表す「a year ago」の前に置きます。 日本語には無い決まり事です。
英語 → 日本語より、日本語 → 英語の時の方が、より「助詞」が妨げになるのが、判りましたか?