かくしてワタシはマルボーズになった。
終わってみるととてもイイ気分である。
ついつい自分の頭を撫で回している自分に気がつく。
床にはつい先ほどまで、“私の体の一部”だったものが散乱している。
思っていたよりも多くのその髪の毛を眺めながら、 まだ自分にこうやってマルボーズになれるほどの覇気が あったことを少しだけ嬉しく思った。
私の傍らに居るバリカン兄も、一仕事終えた 安息感からかしばし放心しているように見えた。
私はバリカン兄に促され、シャワーを浴びることにした。
身体中に短い毛がまとわりついていたからである。
私は床に散らばった髪の毛を片付けることもせずにシャワールームへと向かった。
この時、私は本当にゆったりとした気持ちに包まれていたのである…。

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