小学校4年生への実践
ねらい ハンセン病について知る。
     回復者の方たちや支援の方たちの思いを知る。
     人は、誰もが幸せに生きる権利があることを知る。など・・・
     
1.「ありんちゃんと森のどうぶつたち」の紙芝居を読み聞かせる。
  16話の絵を黒板に貼り、質問を受ける。(4月20日 1時間)


子どもたちからの質問の一部です。

・先生は、どうして紙芝居をつくったのですか?

・ゾウは、どうしてあらら病になったありを病院に閉じ込める決まりをつくったのですか?
・あらら病はうつりにくいのにどうしてゾウはあんなに真剣に注意をするんですか?

・ありんちゃんは、どうしてあらら病になったのですか?
・あらら病はどんな病気ですか?あらら病はほかの動物にもうつるんですか?
・あらら病になったありは何匹くらいですか?

・ありんちゃんは病院で仲間のありとどんな生活をしていたのですか?
・食べ物は何種類くらいあったのですか?何を食べていたのですか?
・病院はどれくらいおおきいのですか?部屋の大きさはどれくらいですか?
・ありたちはゾウのためにどんなふうに働いていたのですか?
・ありんちゃんは、どんな遊びをしていたのですか?

・ありんちゃんは歌を歌ったあとどうしたのですか?

・どうして病院の先生は、ドクぐもがありんちゃんをさらおうとしているのにやめさせないのですか?
・ありんちゃんは、お母さんやお父さんにあえたのですか?

・なぜ生き直しコンサートなのですか?

2.なぜ紙芝居を作ったのか話す。(4月21日 1時間)


・宮里さんや阿部智子さんとの出会いを話しビデオを見せる。(宮里さんの2003年8月28日のコンサートビデオ・阿部さんの「うばわれた絆」)
・宮里さんの生き直しの姿勢に感銘したこと。阿部さんがふるさとへ帰れるようにしたいこと。

3.「故郷へ帰りたい、〜ハンセン病回復者の人権〜」の番組を見る。(4月27日 1時間)
NHK総合テレビ「生活ほっとモーニング」の番組「故郷へ帰りたい、〜ハンセン病回復者の人権〜」で菊池恵楓園の阿部智子さんとひつじさんが出演されました。テレビを見ながら解説する。

4.調べ学習をする(4月27日 2時間)
紙芝居後の感想や質問の中から課題を確認する

課題 ・ハンセン病はどんな病気なのですか?
    ・療養所の中での生活は?どんな仕事をさせられていたのですか?遊びは?
    ・今はどんな生活をしているのですか?宮里さんや回復者の方は今どうしているのですか?
    ・国はどうして隔離をしたのですか?保健所や警察はどうして隔離をとめなかったのですか?
    ・なぜ生き直しコンサートなのですか?


まず、ハンセン病について調べた。
6人のグループごとに何種類かのパンフレットを配布した。(菊池恵楓園、熊本県発行のものなど)
質問と答えの形式でハンセン病について調べたことを発表させることを知らせた。
その後、パソコン室で「もりのどうぶつたち」や、ひつじさんのHP「かえで共和国」の紹介をした。
興味のある子どもにはひつじさんの掲示板への書き込みをさせた。(人とのつながりを大事にしたい)

5.ハンセン病についてQ&Aをつくり、発表する。(5月7日2時間)
グループの中で2人組みをつくり、質問と答えを考え、画用紙に大きく書いたものを見せながら発表する。
例 ハンセン病は治るのですか? 治ります。
   ハンセン病はいでんしますか? しません。
  どのようなさべつがあったのですか? 別府の的が浜海岸に住んでいた人の家がやかれました。
  発表に使った画用紙は、教室や廊下に掲示した。

6.世界人権宣言について知る。(5月10日1時間)
憲法記念日(5月3日)ということで、「かえるのそうだん」という紙芝居を読み、世界のきまり「世界人権宣言)について紹介した。すべての人は自由で平等でなければならない・・・ということから、戦争中の捕虜も病気の人もハンセン病の人も、誰もが人権を守られなければならないという確認をする。

7.宮里新一さんの陳述書を読み聞かせる。(5月18日1時間)
子ども向けにかみくだいて読み聞かせたあと、2月に本校に交流にきたときのビデオを見せた。
「ありんちゃんのうた」をみんなで歌う。

8.「ありたちのさいばん」「ふるさとへ帰れないありさん」の紙芝居を読み聞かせる。(5月18日1時間)
5月30日のコンサートの話をする。コンサートへの参加、ステージで歌おうと呼びかける。案内のプリントと通信を配布する。

9.「ドクとトリッピー」「大きいふくろうと小さいふくろう」の紙芝居を読み聞かせる。(5月19日1時間)
「もりのどうぶつたち」で調べ学習をしたときに見ていたようで、紙芝居がみたいということでしました。
ドクぐもやとりなど、どうぶつのキャラに興味をもって見たいといったようです。

10.新ちゃんinべっぷ「お帰りなさい」コンサートの宣伝ビデオを見せる(5月26日1時間)

11.新ちゃんinべっぷ「お帰りなさい」コンサートの様子をHPで見せる
   「もりのどうぶつたち」の「びーばー写真館」と星塚敬愛園のページを見せ、療養所の様子を知らせる(5月31日1時間)


12.阿部智子さんの話を紙芝居の形で読み聞かせる。感想と質問を書く。びーばー写真館で見た文化祭のページのビーズのことで智子さんに電話で尋ねる。(6月3日1時間)


13.阿部智子さんへ送る自己紹介カードを作る。写真と名前を入れる。(6月4日2時間)

14.菊池恵楓園のビーズを作っているYさん(青いふくろうさん)に、手紙を送る準備をする。(6月4日)
青いふくろうという名前は、私にYさんが青い色のビーズでふくろうを作ってくださったから、ネット上での名前にしました。

15.智子さんへ、メールで子どもたちからの質問を送る。(6月10日)

16. 青いふくろうさんから、ふくろう(2つ)を受け取り教室に飾る。(6月11日)

17.青いふくろうさんにお礼の手紙とプレゼント(ビーズや組みひも、折り紙)を送る。
   阿部智子さんに子どもたちの写真入りの自己紹介カードや智子さんへの質問、感想を送る(6月12日)

18 青いふくろうさんから、七夕の手作りの飾りが届き、お礼の電話をしたり、手紙を書く。(6月29日)

19 智子さんから、子どもたちが出した質問の答えがメールで送られてきたので、子どもたちに紹介する。お礼や感想・2回目の質問などを手紙で書く。(6月29日2時間)
智子さんへの質問と答えのページへ


20。青いふくろうさんに会い、子どもたちの手紙やプレゼントを渡す。(7月11日)
   
青いふくろうさんから、子どもたちや私にビーズのふくろうやりんごその他のプレゼントをいただく
   希望者がお礼を書く。
21.智子さんから2回めの質問の返事がきたので紹介する。(7月13日)
                                    智子さんへの2回目の質問と答えのページへ
   智子さんへグループごとに ジャンボ暑中見舞いのはがきを書く。


22.菊池恵楓園に交流に行く(7月24日)希望者のみ 子どもと保護者計5名
交流会:交流荘で輪になりお弁当を食べる。志村康さんの話を聞く。園内を阿部智子さんの案内で見学。回復者の方から(太田国男さん、阿部智子さん、阿部哲雄さんなど)参加者よりひとことずつ・・・

23,交流会の報告会(8月6日・20日)
恵楓園に行った子どもからの感想や交流会の様子を話す。智子さん・哲雄さんからのおみやげ(カブトムシ・クワガタムシ)の紹介。青いふくろうさんからクラスの子ども全員にふくろうのビーズをもらったので子どもたちに渡す。青いふくろうさんの作ったゴーヤチップをみんなで食べる。残りはおうちにおみやげで持ってかえる。

24、心をつないだ電子メールのビデオを見る(9月9日1時間)
かえで共和国のひつじさんと中学生の交流をテーマにしたビデオを見る。

25、「かなしい里帰り」の紙芝居を見て感想や質問の手紙を書く。(9月10日1時間)
阿部さん、太田さん、志村さん、青いふくろうさん、事件のホテルで解雇された従業員さんへ

26.智子さんへビデオレターを送る。(10月4日)(運動会で踊ったキッズ・ソーランや子どもたちからのメッセージ、新ちゃんINべっぷ実行委員会の活動の様子など)
新ちゃんINべっぷ実行委員会とは、行政と市民がいっしょに実行委員会をつくり差別をなくすための取り組みを行う会。今年3月より活動をはじめている。宮里新一さんのコンサートの企画やパネル展、「地面の底がぬけたんです」のひとり芝居上演への支援など。

27.10月16日の交流会の話をする。(10月15日・18日)
担任が新ちゃんIN別府実行委員会の活動で恵楓園に交流会に行った話をする。

28.智子さんを迎える会について話し合い、案内状を送る。(10月26日1時間)
智子さんに話してほしいこと。智子さんに喜んでもらえるような企画を考える。

29.智子さんを迎える会の準備をする。(10月27日2時間)
プレゼント作り、装飾作り、出し物の練習など

30.「30年ぶりの再会〜ハンセン病回復者と家族〜」の番組を見る。(11月2日)
太田国男さんの出演した番組をリアルタイムで見る。太田さんの掲示板に書き込みをする。4日に太田さんからの返事を知らせ掲示する。

31.智子さんとの交流会(11月11日2時間)
智子さんと哲雄さん、太田国男さんが来校。感想の手紙を書く。
もりのどうぶつたち
2004年度ハンセン病学習