第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会1回戦

     大分トリニータ VS 佐賀LIXIL FC 
  2015.8.29
「お前ん中のジャイアント・キリングを起こせ」
と天皇杯用のサクラ印のボールを掲げ、挑戦的な笑みをうかべるタッツミー。

やっぱ天皇杯といえば大学チームや下位リーグがJを食っちゃうジャイアント・キリングが醍醐味でしょ、といわんばかりに、パンフの表紙に起用された。

トリニータの対戦相手は、九州リーグ9位の佐賀LIXIL FC。
相手にとっては、トリニータは格好のジャイアント・キリング狙いのカードだろうな。
J2最下位チームだもんね。

でもトリニータにとっても天皇杯はジャイアント・キリングを狙う大会。
J2最下位が日本一なんて、ね、こんな爽快なことはない。
って、いつもなら思う。きっと。

でも今年はそんなことどうだっていいのだ。
チームが勝つより、チーム内の選手間の競争が激しくなってほしい。
ふだんくすぶってる選手が、天皇杯の起用で爆発し、チーム内競争でジャイアント・キリングを起こしてほしいのだ。
そうしないと、このままではトリニータは、レギュラー選手固定化が進むあまり疲労が蓄積し、停滞し、崩壊してしまうんではないかと心配になる。
封鎖の無人バクスタにはビッグフラッグが。壮観。
スタグルは選択の余地なくお好み風キムチ焼きそば
つい王様のポテトも買っちゃいました。もちもち。
佐賀サポーターのみなさん、いらっしゃい
駐車場もすいすいで西口駐車場に悠々余裕で駐車。
バックと2、3階も封鎖してメイン1階、両ゴール裏だけ開放の大銀ドーム。
それでもすいすい余裕でメインのよい場所に。

こういうのもいいかなあとちょっと思いつつ、いやいやJ3になったらもっとガラガラだぞ、それはいかんと自分を戒める。

さて楽しみなスタメンは、天皇杯仕様でいつもチャンスを得られてない選手がメイン。
GK修行。サブには移籍してきたばかりの金井。
DFラインはサイドバックに若狭、坂田。
センターバックは、いつなんどきも外せない鈴木と、やっと久々スタメンのダニエル。
ボランチにこれも外せない昌也とチャンスをうかがうジョンヒョン。
サイドは為田、怜。
トップに坂井とエヴァンドロ。

ふーん、荒田は天皇杯でもスタメンじゃないんだ。チャンスあげたらいいのに。
でも、このスタメンはなんだか楽しみ。
ひょっとして今のレギュラーチーム食っちゃうんじゃないか。
とまで思ったんだけどなあ。
いざ、キックオフ。
んん?
むむむ?むむ。

佐賀の勢いに押されているではないか。
なんかミスが多いぞ。
だんだんペースをつかんでチャンスも多くなりつつある時間帯、でもミス、ミス、ミス。
なんでこんなのボールがつかないんだ。

局所、局所では、さすがにJと九州リーグの違いを見せつけるが、いかんせんチームとしてまったく体をなしてない。
両サイドバックがひどい。
ダニエルも、バックラインをコントロールしてるけど、いまひとつふるわない。

相手が極端に引いてるからバックラインには余裕があるが、前線はなかなかつながらない。
それでも得たチャンスをつぶす。

前半をスコアレスで折り返す。
ブーイングものの出来。
なんかみんな劣化してんじゃないの?
一人一人の選手を見たら、こんなもんじゃないでしょってメンツなのに。

後半はちゃんと修正してくれるんだろうなと怒りおさまらないハーフタイム。
みなさんも同様のようで、ツイッターを覗いたらダメだしツイートのオンパレード。
後半、さすがに佐賀さんがちょっと息切れしてきたか、前半のようなイキの良さが影をひそめ始める。
両サイドがだんだん使えるようになり、エリアサイドのスペースを使えるようになる。
そうなればもともと個の差があるだけ、トリニータの攻撃が形をなし始める。

1点目はゴール前のごちゃごちゃから若狭のヘッドが決まる。
2点目は小気味よいパスの流れからマイナスのボールを逆サイドで走りこんだ怜がきれいに決める。

いや、決定的なチャンスはもっとたくさんあったんだよ。
5点くらいは決めておかんと、Jでは勝負できんだろ。
0封勝利にも、なんだか心から喜べない。
勝ちゃいいんだ、そういうふうに思わんといけんのだろうけど、なんか、不完全燃焼な気分だ。

気になるのは荒田。
リーグ終盤を活躍してもらわんといけんけど、未だその片鱗を見ることがでいない。
ウラを使おうって指示があっての起用だったみたいだけど、そんなシーンもほとんどなかったもんね。
今の戦い方じゃ、荒田が飼い殺しになってしまうんじゃないだろうか。
さあ、次の相手は長崎。
J2リーグ同士の対戦で、真価が問われる。
勝利を目指すのは当然だけど、そのうえで、このメンバーでもう一度やってほしい。
サイドバックは福森を使ってほしいけどね。
チームの底上げと選手の見直しって意味でも、次の長崎戦は需要な意味を持つと思う。
<トリニータオフィシャルより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて