2015明治安田生命J2リーグ第26節
大分総力戦
大分トリニータ VS ザスパクサツ群馬
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2015.7.26
完全勝利へ向けて、ベンチは万全の策を講じる。
79分、FW三平にかえて、DFダニエル。
お、ダニエルまさかのFW起用かと一瞬思った。
が、ダニエルはDFラインに入りキャプテンマークを巻いた。

アディショナルタイムを加えて十数分もの時間が残っている。
サッカーではとても長い時間だ。
絶対に1点もやらん、という力強いメッセージが見えた。

2−0。
言い尽くされてきたが、もっとも危険なスコア。
1点でも相手に入れば、試合の流れは急展開する。

刻々と時間を過ごす。
カウンターのビッグチャンス。
広大な前線にタイミングよく走り出たのはダニエル。
出場機会激減のうっぷんを晴らすように、ボールを持ち上がる為田にアピールする。
が、為田は前線でのボールキープを選択した。

ダニエル、攻撃したかったろうなあ。

アディショナルタイムは4分。
えー、そんなにあったんかい。
15000人のスタンドもざわめく。

久々にこれだけの観客が入ると、ざわめき、どよめきさえ迫力がある。
チャントに後押しされ、選手のボルテージも上がる。

そして、トリニータ・オーレ。
勝利を確信する凱歌だ。
ただの勝利ではない、完封勝利の確信がこもっている。
なんという至福の刻。
「総力戦」の歴史からすれば、ちょっと物足りない観客動員数だったかもしれない。
でも、本当の「総力戦」を戦っているんだという満足感は、これまでにない最高のものだ。

「大分よりの使者」で選手たちを迎えるゴール裏。
さんぺーが宙を舞う。
もっとできるぜ、とエヴァンドロが張り合う。
(おいおい、怪我すんなよってつい心の中で突っ込んでしまったが)
そして、プレーも踊りも安心と安定の上福元。

ああ、総力戦っていいな。
やっぱ人数がいると違うんだよな。
ワンプレー、ワンプレーの反応というか反響が。
15000人の皆様に、よくぞ来てくれましたって、感謝したい。
総力戦は、台風とともにやってきた。
おいおい、この期に及んで中止とかないよな。
数日前から、ちょっと不安。

でも台風は、ライバルイベントである別府の花火も祭りも延期させ、追い風になった。
んー、ちょうどいい。
スタジアムには、気持ちのよいちょっと強い風が吹いてる。

世界のグルメ総力戦の屋台なんかでて、ちょっとお祭り気分を盛り上げる。
軽く昼食食ってたんだんけど、ついついキーマカレーとタンドリーチキン合計700円なりを食す。

文理大チアリーディングチームのパフォーマンスあり、Jリーグ女子マネ佐藤美希さんもやってくるというイベント三昧。
ちゃっかりと佐藤美希さんの握手券をゲットし、にやついてたおっさんたちが数え切れないほどいたとか、いたとか。いいなあ。
この試合の個人的MVPは西だ。
もう誰がなんと言おうと西。
為田のファインゴールをおぜん立てした西の強行突破。
しびれたね。
とにかくゴリゴリと突破しようという心意気にMVP。

そうなんだよ、勝負しなければチャンスは生まれないんだよ。
西のプレーは、きっとリピーターを増やしたことだろう。
メッシを生で見ることは大変難しいけど、ニッシを生で見ることは簡単だ。
さあ、スタジアムへ行こう。
TVのメッシより生ニッシの方が何十倍もしびれるから。

ということで2?0の完勝。
ゴールが決まるたび、ああ、みなさん喜んでくれてるよ、こんな試合を今季最多人数の観客に見てもらって、最高だ。
と感きわまる思いだったよ。

これで7月は3勝2分1敗。勝ち点11。
あれ?5試合で勝ち点10って言ってた開幕当初の目標をクリアしてるぞ。

いよいよ8月攻勢に突入だ。
8月は4試合だけど、ホームアウェイ全部参戦予定。
今季一番強いトリニータを全部生で応援するのだ。

梅雨明けとともに、降格圏よ遠く遠く去ってくれ。
<オフィシャルより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて