2015明治安田生命J2リーグ第24節
大分トリニータ VS V・ファーレン長崎
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2015.7.18
相手のミスからこぼれたボールがエヴァンドロの前へ。
スタンドから見た時、エヴァはちょっと躊躇したように思えた。
打つべきか、仕掛けるべきか。
それとも。

「OH!タメダ!ナンデソンナトコデドフリーナンダ。」
と思ったかどうかは知らないが。
結果、ゴール前左にどどどフリーの為田を見つけ、ナイスパス。
躊躇なく振り抜く為田の全身全霊シュートがゴールネットに突き刺さった。

うわうわああああああ。
これまでたまったうっぷんエネルギーの分まで一気にスタンドは狂乱の地と化した。
これだこれだ。
これが必要だったんだ。

為田の決勝ゴールの直前。
長崎に2点目を決められた、心臓が縮み上がった直後、オフサイドフラッグが目に入った。
このときね、実は(後出しジャンケンになっちゃうけど)勝利を確信したよ。
時間は少ないけど、必ず勝つって。

トリサポの皆さん、どうですか。
これまでそういうことって多々あったんじゃないですか?
圧倒的に不利な状況でも、なぜか勝つって確信できて、そして勝っちゃう。
人はそれをサッカーの神様と呼んだりするけどね。
後出しジャンケンでかまいません。
そう思った人、どれくらいいるかな?
この試合、ドラマが数々用意されていた。
まずは、GK上福元直人。
ピッチ内アップのアクシデントで急遽決まったスタメン。
それも、特別指定以降チームに加入してから初の出番。
よくいつでも出られるように万全の準備をしておくって言うけど、このメンタルは並大抵じゃないよ。
落ち着いたプレーで、安心感があったな。
ハイボールの処理なんか、特にね。

そしてもともとCB4人のディフェンスライン。
今、一番期待しているのが、山口。
最初はなんだかなあ、ぜんぜんサイドバックじゃないよって思ってたけど、徐々に期待感が増してきた。
この試合で、山口の鋭いクロスからゴールとか、サイドバックとしての結果を期待してたけど、終盤の自分で切れ込んでいってシュートなんてシーンはワクワクしたよ。
鈴木のサイドバックも見たいけど、センターからは外せないだろうな。

兵働と昌也のダブルボランチはもう盤石になってきたね。
ダニエルを使う場面が非常に厳しいものになってきた。
よほどのアクシデントでもない限り、センターバックでは使わないだろうし、終盤の前線とか兵働のガス欠要員とか。
この日は、出場寸前で失点のためエヴァンドロに変更され、出場なし。
ダニエルの胸中やいかにってとこですね。

ロングボールとサイド攻撃を使い分け、特に前線のイ・ヨンジェに放り込まれるボールは脅威を与えた長崎の攻撃陣。
セットプレーのクリアボールを叩き込まれた失点は残念だけど、結果1失点に抑えた。
代行も含め柳田体制になって8試合。
2勝5分1敗、勝ち点11。
結果がついてきはじめた。
田坂さんと何が違うってのは明白。

メンバー固定をして、システムも固定してあれやこれやいじらない。
それに尽きると思う。
もともと普通に戦っていれば十分勝てるメンバーなのだ。

じゃなんで田坂さんは、開幕のアウェイ讃岐戦をはじめ、メンバーもポジションもシステムもころころと変えるような戦い方をしたのか。
田坂さんの解任のあいさつに「刺激を選手に与えることができなかった。」とあった。
長期政権で、マンネリ化してしまうのはどこの世界にもあること。
それをああいう戦い方で刺激を与えようとしたのだろうか。
自分の手の内が相手に読まれているという危惧があったのだろうか。

いずれにしても、「先」が見えてきたこの勝利、目に見えない勝利のオーラをまとって、勝ち続けよう。
長崎戦の劇的な勝利は、サッカーの神様の仕業たるに十分な試合だ。
目の上の敵、徳島を撃破して、総力戦を本当の意味での総力戦にしなければ。
別府の花火とか行ってる場合じゃないよ(笑)
<オフィシャルより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて