2014 J.LEAGUE DIVISION 2 第38節

 大分トリニータ  VS ファジアーノ岡山
2014.10.26
ああ、もうドローか、うーん、ドローか、いや、奇跡はある、こういう試合こそ奇跡があるんだ。
諦めと希望のあいだを逡巡しながら、それでもどこかで劇的な幕切れを祈る。
おお、クロスだ、お、なんかこぼれた、末吉の猛然ダッシュ、お、こりゃ間に合うぞ、おおおおお
おおおおおおおおおおおゴールだあああ。

ぞぞーーーーーときましたよ、なんか涙目。
ほんと、もうこれがラストプレーかってときに、この超スペクタクルゴール。
末吉、よく走った。最後の最後まで諦めない走りが、ドラマを生んだね。
末吉隼也完全復活だ。
ボランチ起用でずっとスタメン張ってきた今シーズンだったけど、いつしか迷いが生じたのか、プレーにキレがなくなり、負のループに入ったみたいだった。
ベンチスタートが続き、試合に出ても今ひとつだった。
でも、田坂さんの復活術が施されたのが、ワントップの下のシャドー起用。
ほんとに影武者のようにひたすらに走った。
いや、TVで見るとあんまり感じないかもしれないけど、生で見るとすごいんだから。
死んじゃうくらいにひたすら走ってるよ。
猛然とチェイスを仕掛け、ボランチからトップの位置まで神出鬼没。

この試合では特に、林とのコンビネーションが光ってた。
林もまた走って走って死力を尽くす。
現地ではわからなかったけどビデオで見たら、末吉へのアシストはすんごい後ろ蹴りの落としだった。
林はアクロバティックなキックが多いけど、これはその中でも出色だ。
そしてもう一人MVPにあげたいのが、ダニエル。
DF陣の怪我?なのか、まさかのセンターバック起用。
まあ、本来のポジションなんだけど、大分では絶対無二のアンカーだっただけに、スタメンの名前見て、え、ジョンヒョンがセンターバック?って一瞬思ったくらいだ。

ずば抜けた危機察知能力とテクニック、フィジカルの強さで、高木とのコンビネーションもよく、まったく心配ない安定感をもたらした。
終盤のあわやってシーンも、素早く刈り取り、ビンチをしのいだ。
あれが入ってれば負けてたもんね。
センターバックとアンカーにダニエルが2人いれば、もうずっと失点0なんじゃねえの?って思うよね。

ジョンヒョンのアンカーは、悪くない。
常に攻撃のスイッチを入れるべく縦パス狙ってるし、ゴール前まで攻め上がり、あわやってチャンスまで作ったし。
でも、やっぱ比べるのがダニエルだと、物足りないんだよね。
完全にひいた岡山に対し、ゴール前のごちゃごちゃをこじ開けるのは至難の業。
それをこじ開けたのは、テクニックではなかった。
最後まであきらめない気持ちと走り、そして、アイコンタクトでつないだ連携だった。

やっぱね、シーズンを通して、ここってときにこういう劇的なゲームで勝っちゃうチームが、昇格するんですよ。
こういう勝利が、チームに勢いと理屈ではないオーラを生むんですよ。
って、何度書いたことだろう。

ふつうね、こういう試合でがんがん行くはずなのに。
磐田戦がまさにそういう試合だった、、、が昇格争いのライバル松本、千葉に2連敗。
そういうとこ、大分クオリティだね、と自嘲する。
でも、今度が最後だよ。
山形が負けて、たった1週間で取り戻せたプレーオフ圏内6位。
これで次こけたら、ほんとにありえないよ。

あと4つ勝てば100パーセントプレーオフ進出。
なら勝つでしょ、勝ちに行くでしょ。
あわよくば、ホーム開催狙いましょう。
次こそ、と信じる。
<J'sGOALより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて