2014 J.LEAGUE DIVISION 2 第36節

   大分トリニータ  VS 松本山雅FC
at アルウィン(長野県松本平広域公園総合球技場)
2014.10.11
止まらねえーオレたち松本ぉー!
フラッグが舞い、ほんの一角アウェイ席をのぞいた全スタジアムが怒濤のチャントを歌う。
そして緑のタオルをぶんぶん振り回し、狂喜の地響きがこだまする。
なんという屈辱、アウェイサポにとってこんな惨めな瞬間はない。
おそらくアウェイサポが日本で一番惨めになれるスタジアムだ。

だからこそ、この壮観な風景が見られたことは、うれしくもあり羨ましくもある。
ああ、松本山雅っていいチームだな。
こんなチームを作っているのは、間違いなく松本サポーターの力が大きく加担している。

一度行ってみたかったアウェイスタジムの筆頭だったアルウィン。
何とも言いようのない屈辱感を味わわされた。
2点目は絶望感にも苛まれた。
でもこんな素晴らしいサポーターとスタジアムに生で触れることができてそれはそれでシアワセだったのだ。
福岡を発って空路向かった松本空港。
初FDAの小ちゃいけれどおもてなし感たっぷりの時を経て、着陸したのは12:00。
キックオフまであと1時間。
着陸時に見たアルウィンまでの距離を考えると、迷わずタクシーに。
1300円の出費。

初めてのアルウィンは、想像どおりのアウェイ感に満ちていた。
スタジアムの周辺からスタンドまで緑の人々がわんさか往来し、またあちこちの表示なんかもおもてなし感も高い。
大分の青ユニはゴール裏のアウェイ自由席のみ。
その一角以外はすべて緑のサポーターに埋め尽くされる。
サッカー専用スタジアムの近さで、これだけの人数で埋め尽くされると、それはもうサッカーの幸福が満ち満ちたスタジムとなる。

うーん、こんなとこで負けたら悔しさ30倍だな。
と、よくわからない数字を思い浮かべつつ、
ふふ、ここで勝ったらスタ全体がしーんとするだろうな、その一角で大騒ぎしたら最高だな。
最高度30倍だ。
と、またよくわからない数字でひとりほくそ笑む。

アウェイ側の売店は1カ所。
でもここのメニューは少ないながらも興味をそそられる。
きっとホーム側の充実度はすごいだろうな。
サイトを見る限り、もうグルメ天国だもんな。
で、デミグラスソースのオムライスと、ベーコン串を購入。
合計1000円なり。
うまし。
さてそうこうするうちにキックオフの時間。
御嶽山噴火の犠牲者への黙祷を捧げ、キックオフ。

暑い。10月なのに暑い。
メンバーは西が負傷でサイドバックに土岐田が入る。
右のハーフは木村。
中盤は木村、為田、伊藤、末吉、ダニエルというメンバーだが、どうも伊藤が下がってダブルボランチっぽい。

開始直後は、どっちも蹴り合いかって感じだったけど、徐々に大分がポゼッションし、ペースをつくりはじめる。
おお、いけ、うおっとチャンスはつくるものの、ゴールを割るには最後の決定的な部分にかける。
支配はするものの、持たされてる感もあり。

え、これって前節の磐田じゃねえの?
ふとイヤな予感もよぎる。

持たされて、持たされて、相手のカウンターで沈められる。
あ、これって松本の得意パターンじゃないか。
圧倒的な大分の時間も、松本に巧みにかわされ前半はスコアレス。

後半、エンドが変わって風向きが逆になる。
大分は風のせいか、慣れない芝のせいか(と、田坂さんは言ってるけどそれは言い訳にもならない)はたまた疲労したか、ペースを落とす。
え、っというミスが増えると大分の負けクオリティ。
やっちゃいけないミスをDFラインでやっちゃあ、カウンター得意の相手の思うつぼ。

船山にきっちり決められ、先制点を許す。
あのね、この超アウェイスタジアムで、先制点をあげちゃったらどうなるか。
もう、完全に飲み込まれちゃうよ。
林のワントップはきつい。
サイドで為田が生きるように、林もサイドで生きる。
となると、2トップにするか、ターゲットタイプのトップにするかしたいところ。
ラドンチッチと高松のダブル不在が響くなあ。

2点目のまたまた船山の見事なループ。
よく見てるねえ。
落ち着いてるよ。

完全に松本のためのゲームになる。
大分はミスのオンパレード、そして押し上げるパワーも感じられない。
風間の投入も、効果的な連携はつくれない。

ああ、悪い大分のパターンや。
なんでいっつもこういうチームになっちゃうのか。
いつぞやの再生録画を見るようなミスと消耗具合。
前半と後半でまったく違うチームなる。
ついにプレーオフ圏内からの脱落。
ここまできて失速してしまっては、なんのためのシーズンだったか。
不幸中の幸い、といってはなんだが、次節はアウェイ千葉戦。
勝てば自力で6位以内に戻れる。

波に乗れるいいところで必ずこけちゃう今シーズンのトリニータ。
さんざんやきもきさせられてきたけれど、今度こそは本当の正念場。
だって、もう負けちゃったら、ほんと後がないよ。

勝つしかない。

ああ、でも松本山雅とアルウィンはほんと、よかった。
次はJ1であのスタジアムをしーんとさせるのを生き甲斐にしていこうっと。
<J'sGOALより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて