2013Jリーグ ディビジョン1 第28節
大分トリニータ VS セレッソ大阪
2013.10.5
トリニータのJ2降格が決まった。
昇格プレーオフを勝ち抜いての劇的なJ1復帰から1年。
でも、やっぱりJ1のステージを戦い抜くには、及ばないとこが多かった。

数字の上でのJ1残留の可能性がなくなったのが、今日。
というだけで、現実を見れば、降格はずっと前から覚悟せざるを得なかった。
たぶん、ちゃんとこの1年の戦いを見て来たサポーターなら、悔しい思いでいっぱいだけど、きちんと受け止められると思う。

2009年に発覚した経営危機、J2降格。
チーム消滅の不安を抱えながらスタートしたJ2暮らし。
田坂イズムが浸透し始めた2012シーズン。
一気呵成にJ1昇格を狙ったのには、理由があった。
募金で集めた1億円、Jリーグ借入金を返済し、プレーオフにのぞんだ。
このシーズンで狙うしかない。
ピンポイントのタイミングだった。
2013シーズン、チームはJ1仕様と呼べるほど十分な補強もできなかったが、田坂監督の「旋風を起こしたい」という情熱でリーグ戦にのぞんだ。

これもタイミングだったと思う。
巡り合わせといってもよい。
ただ、それも実力。

勝てる試合を、きちんとクローズさせる力がなかった。
個で及ばない部分を埋め合わせるものをとうとうもてなかった。
負けが込むと、メンタルの部分は、どうしようもなく、負のスパイラルに入って行く。
J1のステージはやっぱり楽しかった。
でも、勝てない日々はやっぱり辛い。
サポーターは、そんな狭間で不完全燃焼の気持ちを持て余した。

だから、今日、ホームで敗戦と言う結果を受け、降格が決まったことは、かえってよかったのかもしれない。
0−2の完敗という結果は、J1でがんばってもがんばってもまだまだ戦えていないという現実をきちんと認識できた。
でも、開幕当初からみると、成長した部分もやはりある。

これからがトリニータの再スタートだ。
サポーターの見守る中、きちんとけじめがつけられたんじゃないだろうか。

降格が決まった試合だというのに、怒号も騒然とした雰囲気もない。
スタンドからは、拍手もあちこち起きている。
ん?本当に降格の決まったホームスタジアムなのか?

それは、トリニータのチーム事情を知り、厳しい状況のなかでも、全力で戦い続けた田坂トリニータへの思いがあるからだろう。
来季、J2で戦うことなんか、なんでもない。
しっかり時間をかけて、J1でも通用するチーム作りをしてほしい。
チームの成長を後押ししながら、J2ライフを楽しむなんてのは、トリサポにはお手のもの。

恐れているのは、チームの消滅。
今年は、ついに最後の札を切ってしまった。
減資をしても、債務超過は残っている。
あとは経営努力で、収入を増やす、スポンサーをとってくるしかない。

手は尽くし果てた。
それでも、J2大分トリニータが盛り上がらなかったら、閑古鳥が鳴くスタジアムになったら。

チームは消滅する。

うーん、やっぱ、勝たないと楽しくない、スタジアムに人は集まらない。
堂々巡り。
J1リーグもあと6試合。
降格が決まったからと言って、これは消化試合ではない。
勝たなきゃ、人は呼べない。
楽しいスタジムにはならない。

来シーズンへの布石なのだ。
そして、今シーズンのけじめなのだ。

とにかく、勝ってサポーターを喜ばせてくれ。
大銀ドームの東階段を、足取り軽くステップ踏んで、駆け下りさせてくれ。
(あ、危ないか)

J1最後のお楽しみは、これからだ。
【追記】
大分銀行スペシャルサンクスデー。
かっこいいクリアファイルもらったし、いろんなイベントで楽しませてもらいました。
中央に高松、でーんとクリアファイル 九州のJマスコット大集合
われらが高橋大輔見参。
セレッソサポから、「偉大な番号を背負いセレッソでプレーしてくれてありがとう」のダンマク、チャントあり。
美しすぎるヴァイオリニストMeiさん、久しぶり さしこメッセージ
大銀の皆様から120周年のカラーボード
<J'sGOALより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて