2013Jリーグ ディビジョン1 第22節
大分トリニータ VS サンフレッチェ広島
2013.8.24
西川周作おーおーおー、西川周作おーおーおおー!
アウェイ広島サポーターから、耳慣れた、でもちょっと甲高くテンポの高いチャントが響く。
アウェイゴール裏中央の周作ダンマクには、”大分広島NO1GK”

09年を最後に広島に移籍した我らが至宝西川周作。
広島サポーターが大分へのリスペクトをもって周作を大事にしてくれてることがよくわかる。
広島で歴史を築いて、そして、いつの日か大分でキャリアを終えてくれと願う。
そんな09年以来のドームで周作を迎える大事な試合。
前節、3−0のリードを守りきれず逆転負けを食らったショックは大きい。
試合前、あちらや、こちら、そちらで馴染みのサポさんと話すと、やっぱりそのショックの大きさに話は尽きる。
でも、トリニータの選手たち、プロなんだからここはいっちょやったらんといかんよ。

いつもの位置に座り、ゴール裏の写真を撮りながら、試合前の高揚感に身を浸す。
ああ、やっぱ来年も、再来年も大銀ドームでこうやって試合を迎えたい。
と、しみじみ思うんだな。
周作凱旋が郷愁を誘ったか。
さてキックオフ。
前線は高松に丸谷、木村の2シャドー。
ボランチ、サイドはすっかり固定の梶山・マンシャに為田・ジョンハン。
GK丹野の前に土岐田・坂田・安川のDFライン。

むむむ、むむ。
うううう。

しっかりとラインを整えブロックを築くトリニータ守備陣をあざ笑うかのように、華麗なパス交換で抜き去り追随を許さない広島。
個でも組織でもやられる。
いきなりこんな屈辱感を味わわせてくれるか。

という立ち上がりも、徐々にトリニータがペースをつかむ。
お互いにしっかり守備ラインをつくって、そこにどのタイミングで縦パスを入れ、攻撃スイッチするかという”行って戻って”のゲーム。
DFとボランチでボールを回しながら、縦パスを入れるとことまでは、お互い同じ。
ただ違うのは、縦パスを受けてからのアイデア、技術、スピードだ。
丸谷ところでボールが持てない。
技術的にも劣ってるのはわかってるけど、そこを運度量やパワーで前に持ってくのが丸谷じゃなかったか。
古巣相手に臆したのか、ちょっと見切られてる感もあり。

スコアレスで折り返す後半。
広島にスイッチが入る。
前半と打って変わって怒涛の攻めを見せる。

やっぱ後半狙いだったか。
うーんんんん、やられたっ!!!
たたみかける攻撃で最後は後ろから上がってきた塩谷にずばっと決められる。
丸谷に代えて松本昌也。
これで大分も攻撃モードにチェンジ。
パスワーク、推進力が生まれた。

梶山・マンシャのダブルボランチは安定のコンビネーション。
ほんと梶山のおかげでマンシャが本領発揮できてる。
あの運動量ははんぱない。
ミドルはやっぱり入りそうにないけど(笑)

ジョンハンのカットインからのシュートに森島がコースを変え周作の守るゴールをこじ開ける。
これも昌也のひきつける動きなど前線の連携あってのもの。
ほんとお見事なゴール。

驚異的な土岐田の上がりも健在。
80何分か、森島が右でボールを持ち上がったのに反応して猛ダッシュで駆け上がったあの走りは感動的でさえあった。

スタジアムが一体となる。
ああ、この感じ、この感じ。

前節浦和戦はTVだったけど、3−1になった時点で、もしかしてやばいかもって正体不明の不安感に襲われた。
でも、この試合の後半。
先制点を奪われても、全然不安はなかった。
終盤も負けるなんてまったく思わなかった。

ラフプレーになる場面はあっても、選手の渾身のプレーに心打たれた。
選手も、サポーターも、スタジアムが一体となって戦った。
サポーターの後押しと選手の一体感が試合をつくった。

引き分けに終わったけど、拍手に値する試合だった。
結果がすべてなのは変わりないけど、それだけじゃない試合でもあった。
試合後、なんとバックスタンドからゴール裏、メインスタンドとぐるっとまわってくれた周作。
あの周作スマイルがスタンドを魅了した。
こんな選手いないよね。
広島としては悔しい引き分けで、その広島の選手が古巣とはいえスタジアムをぐるっと回るなんて。

勝ち点1+周作スマイル=次節勝利ってことで納得しておこう。
前半20分までのサッカーが、前半我慢の後半爆発って今までにないパターンだったのも、今後に期待が持てるしね。

高松のファーストシュートを周作がセーブってシーンにぞくぞくっときてじーんとしてしまったのも大きなお土産でした。
<J'sGOALより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて