2013Jリーグ ディビジョン1 第20節
大分総力戦
大分トリニータ VS 柏レイソル
2013.8.10
”総力戦”、今や大分夏の恒例行事となりつつある3万人プロジェクト。
しかし、今年の総力戦は今までとはちょっと意味合いが違う。
残留争いも、思うように運ばず、降格圏を独走かという空気も漂い始めた。試合内容も、他クラブとの実力の差を思い知らされるような試合が増えた。
おそらく一般的な県民の関心は、トリニータJ1残留から離れつつあるのではないだろうか。

だからこそ、この”総力戦”、負けるわけにはいかない。無様な試合をするわけにはいかない。
チームそのもの存在価値をかけた闘いとなる。
総力戦ってことで、イベントも華を添える。
大分市出身の「ななみ」さんのライブ。クラブからプレゼントされた背番号73のユニを着て、パワフルに歌う。ドームの音響が残念なことにライブ向きでないけど、いい曲だってことは伝わりました。キックオフ直前の演奏では、しっかりと「走れ」ってメッセージが。
CD買えばよかった。
暑い、暑い、もうなんか食う気になれない。ちじみとか、焼きそばとか、うまそなもんはいっぱいあるけど、あまりの暑さに冷麺。あ、そういえばドームの冷麺はトマトが入ってるんだった。麺は白くて細いラーメンっぽい麺だけど、噛むとちゃんと冷麺。美味しゅう御座いました。

クリアファイルいただきました。ウチワいただきました。大分市ホームタウンデーのウチワは大分市観光大使指原バージョン。これってファンにとってはレアモノじゃね?とりあえず記念にとっておこう。
柏サポのみなさん、いらっしゃい、ようこそ大分へ。
ネタ満載の柏さんらしく、「青春18きっぷで来た」のゲーフラが。

ところで、ホーム柏戦というといいイメージがって思ったら、なんとドームで負けていないんです。
ほう、いいジンクスだ、と思ったら、逆に”総力戦”は大分は勝っていないというジンクスが。
こりゃホコタテか?と思ったら、ジンクス継続には「引き分け」なんて選択肢があるんですね。
いやいや、そりゃいかん、ぜひとも勝利を!
正直、大分の戦い方には難しさを感じていた。言いかえるなら、「限界」が見えていた。
そんな折り、ビッグニュースが飛び込んできた。FC東京から梶山陽平がレンタル移籍。元FC東京監督の城福さんが監督を務める甲府からもオファーがあったと聞いていたので、大分にくるわきゃないって思ってた。びっくり度もさらにましまし。
どうも高松がしつこくしつこく口説いたという話も。さすが高松、スカウト力発揮。

大分の課題だった「ボールが持てないから、ゲームが作れない」病がもしかして梶山の加入で解消するかも。
大分の前線にはターゲットもいる、抜け出す選手もいる、案外タレントは豊富だ。
そこでボランチにボールを持てる、パスが出せる選手がいれば。
ケガもありチームに合流したばかりでコンディションも心配だけど、それ以上に期待が膨らむ。
足りないピースがぴたっとはまった。
もしかしたら、もしかするかも。
”総力戦”にコレオグラフィが登場。
中央にダイハツユニのビッグフラッグ。両サイドに、12フラッグ。
そしてその下からあらわれたのは、黄色に赤い影のついた「+3」の文字。
なんちゅう強烈な、ストレートなメッセージ。
勝ち点3以外は何ものぞまない。結果がすべてだ。サポーターの悲痛な気持ちがこの「+3」に込められる。
コレオはただのイベントじゃない。選手を推す、鼓舞するメッセージなんだと改めて気づかされる。
企画、準備、実施されたみなさん、掲げて頂いた多数のみなさん、ありがとうございます。

そしてゴール裏に掲げられた「一緒に闘おうぜ 誇りと夢を抱いて」
勝利の凱歌「大分よりの使者」
思いを込めて歌う。
スタメンは3日前に大分で練習を開始した梶山とマンシャのボランチ。
3バックは土岐田、阪田、若狭。サイドはジョンハンと為田。前線は西、高松、ケガから復帰の木村。
なんだかワクワクのスタメン。

え、え、え、いったいどうしたことだ。
パスがきれいにつながる。なんでこんなパスがつながるんだ。トリニータじゃないみたい。
前半の20分間はそんなきれいなパスサッカーを展開する大分が見られた。
その後、徐々にミスが増えるけど、がつがつ前線からくるわけではない柏に対して、なんとか攻撃の形をつくりながら、大分が応戦する。

んー、サッカーってかんじ。
J1みたい(笑)

土岐田はがんがんあがるし、西の強烈なドリブル突破も見られた。マンシャがパスをもらいながら、前線へ攻め込む。とにかく後ろから選手がどんどんあがって分厚い攻めをみせる。
前節、あんまりな出来で田坂監督に早々に引っ込められた為田もリベンジ起用に見事に応えた。

それもこれも梶山効果。
なんかずっとこのチームにいるみたいに梶山を起点にゲームがつくられる。
危うかったマンシャがあれだけ効果的に攻め上がれたのも梶山とのコンビワーク。
これでもっともっとチーム練習が重ねられていけば、このチームは、結果を出せるんじゃないだろうか。
コレオに掲げられた「+3」は実現できなかった。
結果だけを求められた試合で結果を出せなかったのは、残念というしかない。
だめじゃん、って言いつつも、心は自然と次への期待を抱いてしまう。

残留のためには劇的な何かがなければならない。
この後、ほとんど負けないで結果を出し続けなければならない。
梶山の加入がそれを実現する原動力になってほしい。
それだけの期待を抱かせるものを見せてくれたのだから。

次節アウェイ浦和戦。
そう大分サポーターは、アウェイ浦和戦に特別な思いを持っている。

2005年9月11日、埼玉スタジアム。
シャムスカ監督就任、降格の危機にあるチームを勇気づけた勝利。
マグノアウベスのあの言葉。
「大分はまだ死んではいない」

その浦和戦が、やってくる。
<J'sGOALより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて