2013Jリーグ ディビジョン1 第17節
 大分トリニータ VS 名古屋グランパス
2013.7.17
完全に置いてかれてる。
1試合勝ったぐらいでは最下位脱出さえおぼつかない。
ここで勝たんと、本気でやばい。
そんな状況で迎えたリーグ前半最終戦。34節のちょうど半分を終える試合をホームで迎えた。

リーグ再開後の3試合、希望の光が見えたのは、マリノス戦ぐらいだ。
仙台戦、清水戦とだんだん深刻な内容になっている。
ともあれ気になるのが、田坂監督の意図が裏目裏目に出ていること。
前節、清水戦では前線からのプレスをやめしっかり守備ブロックをつくって引いて守る作戦に出た。しかし、これが前線の攻撃を沈下させるばかりか、スコアレスさえ維持できず、セットプレーで2失点。最後は完全に崩されてしまった。
その前の仙台戦ではひたすら裏を狙う仙台にワンチャンスでやられている。守備から入る仙台の作戦にはまった。

そして迎えた名古屋戦。
阪田に代わり若狭、そして高木の起用。
ボランチには宮沢という起用を見れば、DFラインからのロングフィードを主体とした攻撃が想像できる。
そして出場停止のジョンハンに代わってサイドは永芳。
ホーム名古屋戦と言えば大分にとってはいいほうの印象が強い。
2008年、ナビスコ杯決勝進出を決めたのも、ホーム名古屋戦だった。
そして一番強烈な印象を残したのが2009年の第20節。
アディショナルタイムで2点を奪ってミラクルな逆転勝ち。
この試合があるから今でもアディショナルタイムで逆転できるかもってついつい最後まであきらめないくせがついてしまった。

やっぱ相性ってあるからね、などとゲンをかつぐ。
お、おお、悪くないぞトリニータ。
前半、CKにつぐCKの攻めまくり。いいポゼッションもみせるし、名古屋ゴールを脅かすシーンも。
こちらもバーに助けられひやっとするシーンはあるが、ゲームとしては大分のゲームだ。
名古屋はがつがつくるわけでもなく、のらりくらりした印象。
これはいけるかも、いやいや、名古屋は手の内見せずに様子見してるだけかも。と、あれこれ考えてしまう。

ところが、攻めに転じた名古屋の精度は高い。
見事にDF交わされ、フリースペースにボール流され万事休す。先制を許した。
こりゃ完全に力負けだ、ごりごりした力ではなく、さらっと交わされたうまさの力負け。
後半、1点ビハインドで攻めるしかない大分。
ところが、精度が悪すぎる。
パスミス、キープしようとすれば奪われる、またパスミス。
いいかたちになりかけても自滅。

これがこのチームの限界なのか。
前節も思った同じことをまたまた思い知らされる。

左サイドの永芳。
ナビスコ杯鹿島戦ではいい動きを見せていたので、期待してた。気持ちを見せてくれる選手だけに、ほんとに期待は大きかった。
でも、これが裏目だった。

結局、為田が左サイドに回り、右サイドに辻尾という交代カードを切った。
前節で木島のゴールをアシストした辻尾先発という選択肢もあったかもしれない。
でも、ここで永芳を起用したのは、いろいろと理由あってのことだろう。

ただそれが裏目に出たのは現実。
歯車はうまく回らない。

そしてまたまたサイドからボールを入れられ失点。
0−2。
いったいどんな気持ちで残り時間を応援すればいいのか。
残り時間が減っていく。
ただ呆然とした思いでボールが足に着かないトリニータのプレーを見る。
名古屋を攻めきれないわけではないように思うが、やっぱり攻めきれない。

そんな時間帯に、松田力。
左の為田からのクロスにヘッド一閃。
なんでこの選手はこんなに打点が高いんだ。
薩川、闘莉王というJでも屈指の強力DFを交わして見事なゴール。

なんて選手だ。
今トリニータで一番期待できる、ワクワクさせてくれる選手が特別指定の大学生というのも情けない気がしないではないが、まあなんだっていい、松田力、素晴らしい。
為田→松田のホットラインが完成した瞬間でもあった。

アディショナルタイム入れて残り約15分。
ここからなんか盛り上がってしまった。
攻める大分、しのぐ名古屋、時折鋭くカウンター。

しかしやっぱりここでも攻めきれなかった。
振り返れば、名古屋に始終うまいこといなされた感がある。
田坂監督のコメントでは、大分の方が走れていたとあるが、走らされていたのではないだろうか。
がんばるだけでは超えられない壁を感じた。

ここ数試合でよく見られるコメント「個の部分でやられた」
これを言っちゃ終わり。
個の部分でやられるのは分かってるんだから。だからどう闘うかが課題なんだから。

データ的にみても、チーム状態からみても、大分降格の可能性はかなり高い。
だからといって、応援しないなんてことはない。
また試合が来れば、勝利を信じて応援する。
ただ、この試合を見て、ひとつ気持ちの上で抜けた感がある。

どんなゲームになろうと、最後の最後まで見届ける。
それがチームの歴史になり、成長の過程となる。
そういう腹をくくったのだ。

鳥栖にだって行く。
味スタにも行く。
もちろん、総力戦も、ホームゲームはみんな行く。

だから次は勝とう!
<J'sGOALより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて