2013Jリーグ ディビジョン1
ヤマザキナビスコカップ 第6節
 大分トリニータ VS 鹿島アントラーズ
2013.5.15
Jリーグ誕生のファーストマッチから20周年。
んー、たかが20年、されど20年。
わずか20年の歴史だけど、Jリーグはとっても濃密な時間を過ごし、ここまできた。
なんてたって今日初スタメンの為田は、Jリーグ元年生まれ。
Jリーグの申し子なのだ。

20年前、JリーグはTVで見るものだった。
その頃は、こうしてJリーグの試合が行われるスタジアムに当たり前のように通えるなんて全然思いもつかなかったなあ。

当時、鹿島ファンだった私は、数年後やっと博多の森で生鹿島を見られる喜びに震え、おお生レオナルドだ、生長谷川だ、生黒崎だとしみじみJリーグを味わった。
迷走する田坂さんも、故郷広島に乗り込むに当たって肝を据えたか、当初からのつなぐサッカー、サイド攻撃重視のサッカーに立ち返った。
ミスもアラも多く、思うような形にはなっていないけど、目指すものは見える。
そして迎えたナビスコ杯鹿島戦。
怪我人が続出し、ターンオーバーどころでない本当の総動員。でも、ケガから復帰の為田が初先発、木村・安川・村井がベンチ入りという明るい兆しも。
メンバー入れ替えてくると思ったら鹿島はなんとフルメンバーじゃありませんか。
対する大分は、田坂マジックのジョンヒョンDF起用。
サイドは為田、永芳。
シャドーにこれも期待の松本昌也。
不安のなかにわずかな期待を抱いて、いざキックオフ。

いつものごとくプレスをかけてこない鹿島。
大分は、おお、走る走る走る。
右サイドから為田がピッチ幅をナナメにかけあがる。どこまで走るんだってくらい、走る。
ああ為田が帰ってきた。
為田、縦横無尽。

つなぐサッカーが気持ちよくつながってるじゃないか。
いつもなら横か後ろに逃げるような場面も、相手選手の間をタテパスで通す。
もうなんか、久々にワクワク。
がんばって平日の職場脱出してきたかいがあった。

永芳もサイドで迫力ある突破。
いいねえいいねえ。

そして西。
やっぱトップで使わないと輝かない。
思い切りのいいドリブル突破、チャレンジ。
森島がちょっと空回り気味だったけど、この2トップがコンビネーション取れて、為田や昌也がからむと、相当に面白かっただろうなあ。

鹿島がビッグチャンスをことごとく潰してくれ、大分もゴールのニオイのするところへもっていくがあとひとつ。うーん、何かが足りないのか。

スコアレスで折り返した前半。
思わずいいよいいよってツイッターに書き込んだ。
後半、さすがに巧者鹿島は、策を講じ、前半のような攻め手はなくなった。
逆にひやひやもののピンチが増える。
でもまあ、ことごとく決められないのは、これは大分にサッカーの神様が味方しているに違いない。
もしかして、今日は勝つかも。

後半、予定通りなのかケガから復帰の安川、木村がピッチへ。
走る安川健在。
そして木村。まわりとの意思疎通がイマイチなのか。
でも、やっぱ木村だぜってボールキープと、おおここに出すか、って視野の広さとパス精度を見せてくれた。
マンシャ、木村が同時にピッチに立ったときのトリニータを想像すると、ワクワクしてくる。
スコアレスのまま終盤へ。
田坂監督は、得点を奪いに行くメッセージを送る。チェジョンハンがピッチに。
と、このままいいかんじでせめてスコアレスドローでもいいから終われたらよかったんだけど。
サッカーの神様は、すっと手のひらを返した。
ラストプレーで、鹿島は当たり前のようにゴールを得た。
内容は良かったってのは聞き飽きた。勝たなきゃだめんだよ。
うん、確かにそうだ。
でも、この試合を大銀ドームのスタンドから生で見ていたら、ちょっとは違う気になるかもしれない。
新潟行きてーーーーーーーーーーって思うかもしれない。
いいじゃない、ナビスコだ、それより、次の新潟に勝つんだ、って思うかもしれない。

うん、次は絶対為田スタメンね、田坂さん。
<J'sGOALより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて