2013Jリーグ ディビジョン1 第10節
 大分トリニータ VS サガン鳥栖
2013.5.6
開門1時間半前の駐車場。
佐賀、佐賀、佐賀、熊本挟んで、佐賀、大分ってな具合だ。
むむむ、嫌な予感。
まさかの鳥栖ホームジャックなんて、あるのか?
開門、入り口でサガンティーナのお姉さんにパンフをもらう。
アウェイゲームまでやってきて宣伝活動。ベアスタに行ったらアウェイサポーター限定品なんてものもあるんだね。
チーム同様、クラブの努力も積み重ねを感じる。

九州ダービー、ってもあんまりその意識はないんだよね。
今のトリニータの状況ならなおさら。もう勝つしかないんだ、相手がどうとか関係ない。
それでもやっぱり九州ダービー、試合の前哨戦とばかりにサポーター玉入れ対決。
ゴール裏サポの面々が出てるので、気合いの入れ方、盛り上がり方が違う。
残念ながら大分は鳥栖に2連敗。
ま、試合はそうはいかないからね、ってこのときは思ってた。
アウェイゴール裏が占拠された。
メイン、バクスタにもサガン鳥栖サポーターの姿が。
んー、やられたね、なんか気持ちが浮き立つ。こういういい雰囲気のスタジアム、きっと白熱の好ゲームを繰り広げてくれるだろう。
って、このときは思ってた。
0−1からの同点ゴーーーーーール!!!
GKと競り合った小松の頭に当たったボールは、ゴールへ転がっていった。
うおおおおお、って、なるはずだったけど、このとき気持ちはかなりしぼんでた。
立ち上がりもせず、淡々と拍手した。(こんなこと初めてだ)
それは事故的なラッキーゴールだったからではない。
これ以上トリニータが点を取れるというかんじはまったくなく、鳥栖をこのまま無得点に抑えられるというかんじはそれ以上になかった。
ここで同点に追いついても、もう結果は見えてる、そんな脱力感に充ち満ちていた。
いかんなあ、こんな気持ち。

それでも、後半はなぜかまったく別のチームに変貌していることを期待して、気持ちをたてなおす。
サイドから攻める攻める。
DFずれるずれる。
ずれた挙げ句の果てには、逆サイドからドフリーで打たれる。
ボールがゴールマウスに吸い込まれる前から、ゴールの弾道が見えてしまう。
それくらいのスカスカっぷり。

ピッチ上の選手たちは死にものぐるいでやっている。
でも、このちぐはぐなプレーぶりじゃ、仲間を信じて走るなんてできないのじゃないか。
どこにどう走ればボールが出てくるとか、どこに飛び込めばクロスがはいるだろうとか、連動がなけりゃ速いスタートはできないし、走るサッカーなんてできはしない。
そんなふうに見えた。
刻々と時間は過ぎる。
絶対に途中で席を立ったりはしないが、なんの望みもなく時間を過ごすだけ。
これまでなら、2点差だって1分で取り返したこともあると、奇跡的な望みを本気で念じてきた。
でも、この試合だけは、あと1点さえ取れんだろうな、そんな気持だった。

小松がPKを獲得。
森島がきっちり決めてゴール。
立ち上がるどころか、拍手さえできなかった。(こんなこと初めてだ)

完全にサポ失格である。
怒りは湧かない。
限界を感じただけ。
この試合、田坂監督はこれまでの理想をとりあえずこっちにおいといて、「勝つ」ためだけのバクチに出た。
鳥栖はロングボールからの失点が多い。そしておそらく鳥栖のハイプレスからのリスクを避けるという意味もあったんだろう、身長順に3人選びましたっていう小松、高松、森島という3トップ(1トップ2シャドー)にロングボール当てて、セカンドボール拾いまくれ作戦に出た。

で、これが完全に裏目。
セカンドボール全然取れないし、サイドからクロス入れるなんてこともできない。
なんだかなー。

でも結果だけ見ると、小松をトップに入れたことで2得点。
ロングボール入れて事故狙えって作戦だから、得点の面では成功したとも言えなくはない。
あんまり見たいサッカーじゃないけどね。
ブレないはずの田坂さんがブレ始めてる。
相次ぐ怪我人、マンシャの出場停止、勝てない状況、だから何が何でも勝ち点3をという使命感。
勝ち点3をとるためなら何でもいいというとにかく勝たないことには理想のサッカーも何もあったもんじゃない。
そんな思考回路になってるんじゃなかろうか。
負の連鎖に陥ると、何をやってもうまくいかなくなる。こういう時って、まずは原点に戻ることなのかな。
奇策はもういい。結局は相手に合わせたサッカーになってしまい後手後手になる。
どうせ勝てないんなら、やりたいサッカーやるぜ、くらいの大胆さをもたないと、選手もベンチも縮こまってしまう。萎縮してしまう。

次節、アウェイ広島戦。
もうとことんつきあうよってサポーターがいっぱい広島の地に乗り込んでいくだろう。
(私は行けないけど・・・うう)
ホイッスルが鳴るまで、勝ちを信じて応援できるサッカーを見せてくれ。
<J'sGOALより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて