2012Jリーグ ディビジョン2 第33節 大分トリニータ VS 京都サンガF.C. |
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2012.9.14 | ||||||
しっかし、京都はもう、なんだね、徹底してるね。 どんなとこだって面白いようにショートパスを通しまくる。うーん、スタジアムじゃそんな印象なかったけど、あとで録画見たら、ほとんど大分陣内で攻めまくってるじゃないか。 でも受けて立つ大分は、キックオフの笛が鳴った瞬間から、出足が一歩違ったのだ。前線からのチェイス、ゴール前での粘りのディフェンス、中盤でのせめぎ合い、すべてに気迫が感じられた。 うん、こりゃ負けないぞ、ってほんとにそう思った。どんなに攻められても、絶対勝つって信じられた。 メンタルがすぐプレーに出る森島。 だから森島のプレーは、チームの気持ちを代弁する。 ロングボールを相手DFと競り合ってのファーストシュートもよかった。なんとしてでもボールを奪おうって気迫もよかった。ジャッジに不満をもらす態度もなかった。強烈なロングシュートもあった。そしていつも狙ってるという高精度のサイドチェンジはチームの大きな武器だ。 GKと1対1かというビッグチャンスは、ちょっと大事にいきすぎたか。もうひとつ前のタイミングで蹴ってたら何かが起こってたかもね。(まあ、かもはかもだけど) |
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大分は最近、2トップ、2シャドーにアンカー宮沢が定着してきてる。このシステム、以前にもちょろっと顔見せしてたことがあるけど、2シャドーに誰を置くかがポイント。 為田、丸谷という組み合わせが、うまくはまるんじゃないかという印象。運動量もあるし、ボランチから前目までこなせるポリバレントなタレントを置くというのが守備から攻撃のシフトにスムーズにはまってる。 神出鬼没に攻守のここってとこに現れ、きっちり仕事し、ミドルもある丸谷。中盤の底からでも、ドリブルでボールを運べるスタミナ無尽蔵の為田。それぞれの特徴が、いい具合にミックスされる。 ただ、シュートチャンスにもパス出しちゃったりする為田にちょっとゴールへの貪欲さがほしかったところ・・・・・が、が、が、 決めちゃいました〜。もう大興奮でした〜。 松原のクロスから西のシュート、跳ね返りを為田〜〜!!! 平日にもかかわらず6534人のスタンドは、わき上がるわき上がる。 なんとこれがプロ初得点。 え、そうなのって思うよね。遅いよ、遅すぎるよ。まあこれから吹っ切れてゴールを量産してくれると期待。為田のゴールは、昇格へのカギになると思うよ。 |
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京都にいいようにボールを支配され、攻めまくられる大分。CKもなんと16本。ほんとしょっちゅうCKだったようなかんじだもんね。大分は1本しかないぞ。 でも、決定的にやられたってシーンは、確かにいくつかあったけど、それほどの印象はない。打たれても最終ラインできっちりはじき返してるような安心感があった。 マツケンの守備も、がつがつと意地が感じられた。これからもっともっと強い選手になっていくぞ。そして、なんと言ってもあのクロスはすごいよ。DFとGKの間に鋭く切れ込んでいったクロス。西が飛び出し決定的なチャンスとなった。あの弾道、惚れ惚れするね。 大分の右は、さんぺーのクロスがあれだから、ここでマツケンの右からのクロスが入るってのは大きい。もう土岐田には戻せないね。 それにしても、前線でほとんどボールを持てなかった。 ミスも多いし、キープもできない。西はちょっとロストしすぎたかな。足にボールがつかない感じ。 もはや大分クオリティになりつつあるけど、なんとかしなきゃ。 |
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1:0のスコアのまま、試合は終盤へと向かう。 ひりひりする。2試合連続終盤失点のトラウマが重圧をかける。ああ、もう、なんか、ああ。 どきどきして見ちゃいられない。サッカーは、ほんの一瞬で、天国から地獄へ叩き落とされるからね。 そんな緊張感から解放してくれたのがチェジョンハン。 東京ヴェルディ戦の今季初ゴールが自信をもたらしたか、一瞬のスキをも逃さない野生動物のような嗅覚が、ルーズなボール回しを嗅ぎつけた。 スライディングタックルでDFからボールをかっさらうと一気に独走。ゴール前で、DFとGKを交わし落ち着いてゴール。 ビジョンに流れるゴール直後のジョンハンは、両手を広げ天を指し、憎いほど落ち着いて自信に満ちていた。 |
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昇格に向けて、残り9試合。 昇格を勝ち取るようなチームは、言いしれぬ神がかり的オーラをまとい、劇的なゲームを演じる。 2002年、J1昇格、J2優勝を勝ち取った大分は、伝説のアウェイ鳥栖戦(これに参戦できなかったことは、未だ心残りなのです)のようなゲームを勝ってきた。 残り9試合の中でそんな試合が見られたら最高。そして必ずや勝ち取ろうJ1昇格! |
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<J'sGOALより結果> | ||||||
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reported by miyashu | ||||||
|風に吹かれて| |