2011Jリーグ ディビジョン2 第38節(最終戦)
大分トリニータ VS ギラヴァンツ北九州
2011.12.3
大雨だとかなんだとか、うっとおしい予報はこの青空が爽快に吹き飛ばしてくれた。
2011シーズンJ2最終節は、九州ダービー北九州戦だ。
目標の1桁順位も届かず、ふつうならこの試合の意味を問うところだろう。しかし、勝利に飢え、九州ダービー2年間で未だ1勝もしてない大分にとって、まさに負けるわけにはいかない試合、勝利を手にしなければならない試合なのだ。
意地を見せろ!魂を見せろ!
前々日、契約満了にともない契約を更新しない選手5名がクラブより発表された。
池田、安藤、梅井、内田、そして長谷川。
プロという世界に身を置く選手にとって、仕方のないこと。しかし、やはりハセヒロの退団は悲しい。

ひょいひょいと跳ねるようなドリブル。かとおもうと、果敢なタックル。思い切りよくペナルティエリアへ切れ込む。縦横無尽にピッチを駆けるスタミナ。
いいときのハセヒロは、ピッチで輝きを見せた。

アウェイFC東京戦。後半ロスタイム、森島のパスを受けたハセヒロは、そのまま思い切りシュートをけり込む。歓喜の決勝点。
ホーム岐阜戦。サイドで勝負に出たハセヒロは、相手を交わし駆け上がる。クロスは西に渡り決勝点を生んだ。リスクを冒し勝負に出たがゆえの決勝アシスト。

ブログでは、シャイな好青年の姿を見せながらも、独特の世界観で、ぼそぼそとつぶやく。
あっというまにファンになった。

ボランチとして先発する大分での最後の試合。ハセヒロの姿をしっかりと目に焼き付けておこう。
このメンバーでこのチームでするサッカーはこれで最後。
2011のトリニータをしっかり見届けよう。
いつものように選手コールが始まる。いつものようバクスタからコールする。
おお、今日はベンチ入り以外のメンバーも全員コールだ。よーし、気合い入れてコールするぞ。
でも、なんだか途中、うるっときてコールに詰まる。
んー。
序盤から、激しい攻防。
ミスもあるが、気持ちが前に前に出る。
守備もあれれなとこもあり、ぽーんとミスもあるけど、安川、彼がDFに入ると、激しい上下動が始まる。サイドでボールを持てば、がんがん上がる。3トップが中に絞れるので、チャンスも増える。サイド攻撃を標榜する田坂サッカーには、うってつけの攻撃パターン。まあ、安川を使うことで守備などのリスクをどう考えるかだけど・・・。
開始5分でCKから先制点を奪われた大分。
しかし21分、森島へのロングボールから前田のシュート、はじかれたところを走り込んで西のシュートはゴール!!!!
3トップがからんだ理想的なゴール。田坂サッカーのひとつのかたちが体現できた。

ハセヒロが躍動する。
ここかと思えばまたまたあちら、ボールを持てばドリブルで果敢にあがる。これでまわりとうまく噛み合ってボールを出すタイミングさえあえばビッグチャンスなんだけどな。
最後は囲まれてつぶされる。でも、続けていけば必ず。
1−1で折り返し。
きっとハーフタイムに田坂監督のカツが入って・・・と思ったら、またまた開始5分で失点・・・なんで今の入ったんだ?って感じのゴール。

パスミスが増える。
何なの?このちぐはぐさかげん。いい攻めに転じようという矢先に、ロストボールというかプレゼントボール。
さんぺーは真ん中で使いたいね。
でも、決定率あげないと、なかなか信頼は得られないか。

熱くなりすぎたか、カードが次々に出される・・・そして北九州に退場者。
しかし、なかなか点が入らない。
しかし、ハセヒロのドリブル突破がついに結実。
ペナルティエリア内で倒されたハセヒロ、PKゲット。キッカーは森島。
しかし、以前のようなドキドキ不安感はなかった。同点。

2人の退場者を出した北九州に、最後の最後攻めきれず。

まあこれが今の大分の実力といえば実力。
九州ダービーも、ついに2年間、1勝もできず、、、なんたる屈辱。

ハセヒロのトリニータライフは終わった。
しかしこの試合を見て、ますますハセヒロに大分でプレーしてもらいたくなった。
田坂監督のコメント「率直に言えば『できるんだから最初からやれよ』と。2列目からの飛び出し、いいクロス、アグレッシブな守備。得点のところで仕事もしてくれた。うちが求めているボランチ像を見事に体現してくれて、今日は100点満点をあげてもいいと思っている」(J'sGOALより)

やっぱメンタルの問題なんだろうか。以前監督のコメントでそういうふうなハセヒロへの評価を見たこともある。次のチームでは、もう一皮、二皮むけて成長したハセヒロをぜひ見せて欲しいな。
どこへ行っても応援するぜい。
ユニフォームスポンサーがすでに決まった。ネットワンシステムズとダイハツ九州は継続してスポンサーとなってくれた。
クラブは今年Jリーグへ2億円の返済をし、来期3億円の返済を予定しているという。
そしてついに田坂監督は、J1昇格ということを口にした。

もうずっと何年も、J1昇格なんて口に出来ないと思っていた。しかし、ここで妙に浮き足立ってはいけない。チームの成長を見守りつつ、着実に力をつけていくこと、その延長での昇格。
何年かかってもいいじゃないか、急ぐことはない、まずは田坂サッカーの完成形に近づくことだ。
<ニッカンスポーツより結果>
さぁ行こうぜ 俺たちの誇り 
愛しているぜ
 ラララ ラーラー ラララ ラーラー
 前を向き 突き進め
「サンバDEデート」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて