2010Jリーグ ディビジョン2 第38節
大分トリニータ VS 横浜FC  
2010.12.4
いよいよ最終戦。というか、とうとう最終戦のほうがしっくりくる。
もう、試合がないということのほうがさびしい。
前節、アウェイ鳥栖戦で、サッカーを楽しんだ。今節はホームだ。さらに楽しもうじゃないか。
本日のスタめしは、コロッケカレー、豚バラ、肉巻きおにぎり、トリもも、ブーメランなんちゃら、ラーメン。親子3人で消費。来シーズンまでの食い納めだ。
さてピッチ内練習が始まり、スタメンの発表。アウェイチームの発表に拍手が起こる。ホベルト、そしてキング三浦知良だ。今日は拍手で良いじゃないか。
そしてトリニータのスタメン、サブの発表。続いて選手コール。
いつものようにスタメンとサブの選手をコールをする。そしてむらやま〜、むらやま〜、ベンチ入り以外の全選手を次々とコール。むらやま〜の瞬間、おじさんはぐっとこみあげてきましたぜ。
トリニータの選手コールの後、サプライズが。
去年、きちんとしたかたちでお別れができないまま、チーム事情の犠牲のような形で移籍していったホベルト。あの懐かしのチャントとダンマクがゴール裏から贈られた。
ダンマクは「Roberto, Sinto que a nossa amizade e verdadeira!!」( ホベルト、僕達の友情は真実だよ!)というものらしい。
全選手コールに続いて、さらに泣けた。
このメンバーでサッカーをするのは、最後。
そんな選手たちをコレオで迎える。なんかますます泣けてくる。
みんな、サッカーを楽しもう。選手もサポーターも。
大分の3トップは、ボギョン、河原、東。
最後の最後で、最強3トップのスタメンだ。期待しないわけにはいかない。わくわくする。
でも、この3トップは来シーズン誰もチームに残っていないという可能性が高い。複雑な気持ち。
まあ、試合中だけはそんなこと忘れて応援しよう。
キング・カズ。
もしかしたら、もう日本のピッチでプレーする姿が見られないかもしれないというウワサ。
威風堂々という言葉の似合う選手。
パワー、スピード、キレは衰えても、一流選手のオーラは衰えない。そして、何よりもハートと経験。
キングは、後半同点ゴールを決めた。
パワー炸裂のシュートではない。きっちりDFからコースをずらして、ここというところにきちんと決めたシュート。ハートと経験から決めたお手本のようなゴール。
んー、健在だ。

ピッチ内で痛んだカズ。
場内から拍手で励まされる。ホームもアウェイも。
程なく立ち上がったカズは、両手を上げ拍手で応える。
その姿に、さらにたくさんの拍手が場内全体から送られる。
こんな選手、カズしかいない。
んー、健在だ。
この最終戦の相手が横浜FCでよかったと思った出来事。
試合は、まさに今季のトリニータを象徴するような内容。
いい時間帯はいい。ボールのつながりも躍動感もある楽しいサッカーが期待できる内容。
で、同じチームがなんで??ってかんじでぐだぐだになる。後半、失点後のあたふたぶりは目を覆うばかり。別の意味で、また泣けた(笑)
狭いゾーンで中盤でのボールの奪い合い。両チームの気迫がみなぎる。ああ、楽しいと思った瞬間。

先制はトリニータ。
ボギョンのFKは美しい弧を描いてゴール前へ。相手DFをかいくぐり、飛び出す土岐田。
どんぴしゃのヘッドが決まる。
さすが、最終戦の土岐田。昨シーズン最終戦も大宮の選手としてここ大銀ドーム(九石ドーム)でスーパーなミドルを決めている。

ぐだぐだなトリニータが息を吹き返したのは、終盤。
裏を狙うロングボールが増え、チャンスも増えた。同点の東のゴールは、よくぞここでって時間帯。さらに、ビッグチャンスが続く。河原、菊地と今年のトリニータを背負って立った選手が、ヒーローになり勝利をもぎ取るチャンスを逃した。
勝利にこだわり、チームを引っ張ってきた2人だからこそ、悔しい気持ちは人一倍だろう。これがサッカーの神様の仕業なのか。
んー、こんな終わり方じゃ、チームを離れるわけにはいかないな、菊地、河原(笑)
試合後のセレモニー。
高松のあいさつは、まあ、いつも通り。ファンボ監督のあいさつは、これまでの大分でのことを思い出してか、万感の思い迫り、なかなか声にならない。監督としては、2度の指揮は結果を出せなかったが、選手や下部組織の指導者、チームスタッフとして長い間多くのものを大分に残した。「ファンボありがとう」のマクも掲げられた。
引退する村山祐介選手のあいさつ。あまり多くを語らない村山は、この若さでの引退に表に出せない悔しい気持ちがたくさんあるだろう。ブログでの弟さんのコメントに感じるものがある。
スポンサー様、サポーターのみなさん、この1年間ありがとうございました!これからも一緒に歩みましょう!!
場内を1周、ゴール裏でまた選手があいさつ。
引退する村山、移籍する小林があいさつ。で、次はチームを離れるギョンジンかと思ったら、キムボギョン。内容は、もうすっかりチームを離れる人のあいさつだった・・・?なぜに??未発表の段階で。

このチームに希望はある。
1年や2年でかたちになるようなものではないだろうけど、クラブ再生を地道に取り組んでいけば、きっと。
今シーズンは「1年でJ1復帰」という呪文に囚われすぎて、現実の見えない再生計画、チーム作りをしてしまった。でも、そうではないということを、この最終戦で思い直すことができたのではないかと、そんなふうに感じた。
最後に掲げられたダンマク(上記の横には、「みんなで這い上がろう」のマクも)には心強い意志があった。
<ニッカンスポーツより結果>
止まらねぇ 俺達 大分
暴れろ 荒れ狂え
ラララララララーラララ 
叫び (oi) 歌え
「SEE OFF」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて