2010Jリーグ ディビジョン2 第12節
バトルオブ九州
 大分トリニータ VS サガン鳥栖   
10.5.9
いっこうに盛り上がる気配を見せない「バトルオブ九州」。
でも、アウェイゴール裏がぎしぎしと埋まっていくにつれて、おお、これこれ、なんか盛り上がりそうだ。予感は果たしてどういう結果につながったのか。
【写真左】
勝利チームに贈呈されるバトルオブ九州のフラッグ。このフラッグにプライドを賭けて、なんてなるとバトルオブ九州の意味も重くなるのだけど。
【写真中】
トリニータベンチに掲げられる負傷者のユニ。5人中DF4人。こりゃ痛いはずだ。ギョンジンも長引く模様。
【写真右】
メイン3階に掲げられてたフラッグ。ちょっと目を惹いたので撮ってみました。
鳥栖サポのみなさん。大挙してアウェイゴール裏を埋めてしまいました。やっとバトルオブ九州ってかんじになりました。松本監督の「J1を経験したチームには絶対に負けたくなかった。」(J'sGOAL)という意地も悔しいけど、意気に感じます。ウィントスくんもゴール裏にやってきて、鳥栖サポをさかんに煽っているようでした。
選手がアップに登場。と、いきなり目をひいたのが明るめの金髪の選手。おお、誰だい。前日、あるサポさん情報にも、ど金髪の選手がいるとあったので、興味津々でしたが、なんと刀根選手。
若さゆえの調子乗りと見るか、自分を追い込み言い訳させないための決意と見るか。だって金髪にしていいかげんなプレーでもすりゃブーイング集中砲火は必至ですからね。ここは退路を断つ思いでの金髪と信じましょう。
そして注目は、韓流対決。
両チームとも韓国人選手、監督(大分)、コーチ(鳥栖)と韓国色が強いチーム。中でもエースナンバー10を背負う2人のキムはポジション的にもマッチアップが楽しみ。キム・ボギョン(大分)、キム・ミヌ(鳥栖)はスパイクの黄色まで一緒。目立ってましたね。
ファンボ監督が最後まで悩んだという右サイドハーフに井上。トップはチェと東。
ところが、この井上が「相手に狙われ対応できなかったので早めに交代した」(J'sGOAL)という理由で前半26分で森島に交代。
先発メンバーの選択は戦術にもかかわってくるし絶対的に自信をもってやるべきことだし、送り出したら選手を信じて我慢することも必要。しかし、井上が機能しないことは、これまでの起用した場面を見ても分かっていたこと。
こうなると、なんか森島を先発させたらいけない呪いでもかけられているのかと思ってしまう。
結局、この交代枠1枚を無駄に使ったことが後々響いてくるのだから、指揮官の予見の甘さが問われる。

で、ゲームの方はミスもあり連携もなかなかだし、ばたばたぐだぐだの展開。
でも、ボールを奪おうという執念は感じた。不格好でも体を投げ出してゴールを守ろうという気合いが随所に伝わってくる。この不格好さが今のトリニータには必要なのだ。
前半を1−0で折り返し。しかし、このまま勝ち切れるという予感はない。菊地は前半、どうも痛めてるんじゃないだろうか、どこまでもつのかと心配だし、後手後手に回ってる守備もあやしい。
と、後半8分。完全に崩されて見事なキム・ミヌの同点弾。キムじゃなくっても誰でもOKのドフリーのボールがファーサイドに流れた。そして7分後には逆転。
このまま終われるかと、意地を見せ、チェ・ジョンハンのハットトリックで3−2と逆転したまではよかった。
しかし、足がつったチェに代えて松原。(この展開で、松原という選択肢は果たして?とちょっと思う)
残り15分が果てしなく長いように思われた。
菊地が最後までもつかあやしい。ということは、もう交代枠は使えない。

前線は、走り回りすぎて精根尽き果てた感じでぼろぼろの東と、ボールキープもままならない森島。
でも、交代のカードは切れない。この時点で得点のニオイすらしない前線なのだ。
井上の早々の交代が、ここで致命的な打撃を与える。

そして、森島のコメントがこれだ。「同点でロスタイムのとき、うちは引き分けでもいいという雰囲気があったが、鳥栖は勝ちきる気持ちがあった。その差が結果に出てしまった」(J'sGOAL)
こんなふうに感じる選手がピッチにいるんだから勝つわけがない。

さらに、選手交代もばたばた。菊地がどういうふうに言ったのかわからないけど、小林との交代を再三とりやめ、結局交代したのは44分。集中を要する時間帯にDFに入るんだから、こんなどたばたした入り方じゃ小林もかわいそう。菊地の意地は買うが、ちょっと見苦しいし、チーム全体にとってはかえってマイナスだったかもしれない。それ以上に、こういうかたちにしてしまったファンボの監督としての責任も問われるだろう。

ホームでロスタイム弾での敗戦は、あまりにも大きな敗戦だ。
アウェイゴール裏の鳥栖サポーターの歓喜を見るにつけても、ショックが大きすぎて、茫然自失。
せっかくのチェのハットトリックも、雲散霧消してしまってはいかん。

こういう敗戦が選手を強くする。チームが本当に変わるときだ。
キム・ボギョンは次節からいない。キム頼みのチームからの脱却のチャンスでもある。
前向きにとらえて進むしか今はないのだ。(高松、そろそろ出番だよ)
<ニッカンスポーツより結果>
止まらねぇ 俺達 大分
暴れろ 荒れ狂え
ラララララララーラララ 
叫び (oi) 歌え
「SEE OFF」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて