2009Jリーグ ディビジョン1 第29節
大分トリニータ VS 清水エスパルス
   09.10.18
本当に、正真正銘、来るところまで来てしまった。
15位大宮が残り試合全敗して初めて残留の可能性が残される。しかも、大分はもちろん全勝が条件。山形、神戸全敗、大宮1分でも数字上は並ぶが、絶対超えられるような得失点差ではない。

そしてこの試合、大分は勝ちしか許されない。それ以外は即、降格が決定してしまう。
降格の瞬間、ってどんな気持ちなんだろう。毎年、降格するチームの「瞬間」のニュースを見たり、中継を見たりするたびに、心中察するに有り余る思いで、どうか大分には来ませんようにと願ってきた。

その可能性が、今日の大分の試合にある。
でも、意外と心は平穏だ。
とうとうここまで来てしまった。長いようで、なんか訳の分からぬ間にあっという間に来てしまったな。
このカードで去年はナビスコ杯の決勝を戦ったというのに。

どんな結果になろうとも、それはこれまでの積み重ねの結果である。できることは、最後の最後まで、しっかりと見届けること。2時間後には、どちらかの結果は出ているのだ。
高松の故障離脱が伝えられていたが、この大一番、出場するという。男の意地を見せるしかない。やはりなんと言っても大分のエースは高松なのだ。ポストプレーで貢献するだけではエースと呼べない。ここで、見せてくれ。
パープレで尾張の手羽先ゲット これがウワサのニータンバーガー
エース高松の番号を背負った娘とパープレで飲み物、尾張の手羽先をゲット。あ、尾張・・おわり・・・いきなり縁起が悪いぞ。
ニータンバーガー、さすがにでっかい。でも、焼き印がうまく焼けてないぞ、何のイラストか分からない。
13戦負けなし。首位清水はタイトルに向けて、気合い十分。
それにしても、あのサンバのリズムについつい乗せられそうになってしまうのは、何のマジックか。いかん、いかん。
大分のゴール裏には、「先の事より今の一勝」「信じて走れ 俺達は最期まで歌う」のマク。
なんだか、じーんときてしまった。
ポポヴィッチはバックスタンドからゴール裏、メインへと試合前にあいさつにきてくれた。
じーん。
メンバーコール。今回はバクスタだけでなく、ゴール裏からも大きな菊地コールが起きる。ゴール裏サポクラのポリシーはそれはそれで、ただピッチに立っている選手なんだから声援は送りたい。
またまたじーん。
右サイド・高橋、左サイド・家長でずっときてたわけだが、なんとこの試合、左右を入れ替えた。うう、大輔の左足・・・・クロス上げられるんかな。などと心配しつつ、最近行き詰まり気味の家長の左サイドも変えてみるにはよかろうと、期待。

清水のプレスは前線から出足が速い、強い。岡崎の貢献度は、点を取るだけじゃない。

それでも、大分は首位清水の圧倒的な攻撃力に臆せず立ち向かう。両チームとも爆発的なフルスロットルモードに入らないまま、前半スコアレスで折り返す。

さあ、気合い入れていくぞ、っと思った後半の出鼻をくじかれた。
CKから岩下にやられる。ん、なんでフリーで打たせるんだ、と思ったら大海がブロックされてた模様(後で録画見て分かりました)

でも、先制点を取られても、まだまだ行けるって根拠のない信頼感があった。それは選手の気持ちがそのままスタンドに伝わったのかもしれない。まだまだ、これからだ。

同点弾は高松。
昨年のナビスコ決勝を思い起こさせるような、夢生のクロスはダイレクトで高松へ。一瞬でコースを判断し、見事に決める。
やはり、高松はゴール前にこうやってどっしりといるべきなのだ。下がって下がってもらいにいくようなプレーじゃだめなんだ。周りの選手はこういう状況を作らなきゃだめなんだ。

家長が鋭いミドルをばんばん放つ。
チームが貪欲に点を取りに行くモードに入ってきた。周作のスーパーセーブも試合をヒートアップさせる。

そしてついに家長が期待に応えた。
あのミドルの連発も、このための布石であったかと思うくらい。
見事なテクニックでDFを交わし抜き去り、精度の高い柔らかいクロスが高松へと放たれる。
ここで勝負あった。

ついに逆転。
中央の高松に精度の高いクロスが供給されれば、ゴールの確率はかなり高くなる。
金崎、家長と十分なテクニックを持った選手が、サイドから仕掛けるパターンがこの試合では何度も繰り返された。大分はこういうチームなのだ。これが勝ちパターンというやつだ。

監督インタビューで、清水・長谷川監督は、大分の気持ちのプレーを讃えた。
誰が見ても、この試合は大分のゲームだったと思う。それは、大分が受けに回らず積極的に仕掛けていったからである。家長のミドルが象徴的だった。左右のサイドを入れ替えたからといっても、それがずっと成功するわけではない。ただ家長の積極性は、大分に貪欲さをもたらした。

大宮が全敗する可能性は低いかも知れない。次の大宮の試合次第で、すべて終わってしまうかもしれない。
でも、大分は全勝するのだ。清水戦は楽しかった。サッカーを見ることが楽しかった。
応援するのが楽しいサッカー。ポポヴィッチがそれを見せ続けてくれれば、チームは終わらない。
<ニッカンスポーツより結果>
止まらねぇ 俺達 大分
暴れろ 荒れ狂え
ラララララララーラララ 
叫び (oi) 歌え
「SEE OFF」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて