2009Jリーグ ヤマザキナビスコ杯
Aグループ 第5節
大分トリニータ VS サンフレッチェ広島
09.6.03
何かかゆいところに手が届かないというか、悪くないんだけど、すかっとしないというか。
それは、結果が引き分けだったこととはまったく関係ない。
けが人が少しずつ復帰して、さてこれからのトリニータは、と想像したときにどうもすっきりしないところがあるのだ。
疲労のたまっている高橋や金崎を外して、新しいメンバーにチャンスを与える。
シャムスカの公言通り、サイドバックには井上の名前が。
そして前線は前田・家長のトップに清武・小手川のサイド。この4人が流動的にポジションを変え、連携のとれた攻撃を見せることができれば、つかみどころのないエキサイティングな攻撃ができるはずだ。

広島も若手中心のメンバー。両チームの名前だけ見ると、かなりがつがつと生きのいいせめぎ合いが見られるかと思いきや、立ち上がりからまったり感漂う。
ナビスコだから、ナビスコだから・・・。
大分にゃあそんな余裕ないでしょ。
家長のクロスに感嘆。
GKも届かない、DFもさわれない、味方もさわれなかったクロスは向こう側へすり抜けたけど、すばらしい。
清武のスルーパスに歓喜。
DFの間を、ほれほれさわれんだろとばかりに抜けたパスは、決定的なチャンスにつながる・・・とよかったんだけどね。

やっぱ、こういうものを持ってる選手が活かされんとね。
宮沢、清武、家長と、一瞬の局面を打開するパスの持ち主がいるってのは、これまでのトリニータにはなかったスタイルですね。

前半は、坪内も効いてたね。
4バックになって、いよいよ本領発揮かと思われました。後半のミス連発だめだめ攻撃が惜しまれます。
先制しても、追いつかれ、後半には痛恨のPKを与えてしまい逆転。
だめだめトリニータはまだなおっていない。またまた悲痛な同じパターンの繰り返しなのか。
しかし、DFに深谷が投入され、井上は本来のボランチに入り、藤田もサイドバックで上下動を活性化し、動きはよくなっているはずなんだけど。

メンタルの問題、で片づけていいのか?
そして本日、うーんと深く深く考え込まされたのが、ウェズレイ。
柔らかいタッチでCK。これが憎らしいほどいい。2本とも、あわやゴールって感じでチャンスメイク。こういうCK蹴る選手がいたら、セットプレーの得点率はかるーく上がるわ。
さらに、同点劇を演出したのが、FKからのゴール。これももうGKはあんぐり口空けて見てるしかないってすばらしさ。
やっぱウェズレイかい。それでもウェズレイかい。

いかんともしがたいジレンマですね。
ウェズレイ頼みの攻撃からの脱却。それがトリニータの生き残る道だったはず。
フルシーズン第一線では戦えないであろうウェズレイに変わる攻撃の核を見つけなければ・・・・。
でも、やっぱウェズレイはすごいよ。ってことを証明してしまった。

これから大分のサッカーはどうなるのだ?
サイドハーフはドン引きで、前線にロングボールほおりこむばっかのサッカーは、今の4バックを見てると、もう戻りたくない。
今日も試合を見ていてつくづくそう思った。だって楽しいもん。
パスがつながりテクニックと連携でくずしていく攻撃のほうがずっと楽しいし、得点機も多い。
DFからのロングボールほおりこみは、今日は一本もなかったはずだ。

でも、ウェズレイが戻ったら、またそういうサッカーに戻るのだろうか?
深谷が復帰したら、3バックに戻すのだろうか?

もうあのサッカーは見たくない。
ウェズレイ復帰の大活躍に、なにやらそういうジレンマがふつふつとわいてきているのです。

リーグ中断期間のナビスコの試合で、これからのトリニータのサッカーが見えてくるのかもしれません。今後の大分のサッカーを占ううえで、目が離せない試合になるでしょう。アウェイばっかで、見られないけど・・・。
<J'sGOALより結果>
止まらねぇ 俺達 大分
暴れろ 荒れ狂え
ラララララララーラララ 
叫び (oi) 歌え
「SEE OFF」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて