2009Jリーグ ディビジョン1 第9節 大分トリニータ VS ガンバ大阪 |
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09.5.2 | |||
J'sGOALのプレビューはこうしめくくられている。 『「窮鼠猫を噛む」。絶体絶命の立場に追い詰められてから、往々にして強者に反撃するものだ。必死の覚悟を決めた大分の魂、絆が奇跡を起こすかもしれない。』 つまり大分がガンバ大阪に勝つのは、奇跡だってことか。 このプレビューを書いたのは柚野真也さん。ウイニングゴールにも原稿を書いてる大分をよく知る人。そんな人が、「奇跡」だって言うんだから、もう朝から「はああああ」と深いため息ですよ。 |
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最近中学校の友だちがトリニータの応援に行ってると聞いて、にわかにドームに行きたいと言い出した長女・かほ。 でも、部活と土曜日の書道でスケジュールがなかなかあわず行けなかった。GWの今日は、なんと部活も書道も休み、急遽妹のりほといっしょにドームに行くことに。 昼食を買い込みがてらニータン焼きもほしいと言うので、西口のニータン焼き・周作焼き売り場へ。 あの1時間並びお一人さま4個の狂騒は何だったのか。 今や並ぶ人もなく、スタッフさんが焼きながら呼び込みしても、反応すらない始末。行く川の流れは絶えずしてと、ものの本にあるように、世の中の流れは無常なのであるなあ。 |
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ゴール裏が、皆々手をつなぎ左右に揺れる。 応援するしかない。 応援はゴール裏だけじゃない、とバクスタや2階席にもサポクラの方が呼びかけに来てくれていた。スタジアム全体で一体感を。 |
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ガンバサポのみなさん、いらっしゃい |
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何かを変えなければ。 森島のケガもあってか、スタメンはウェズレイ1トップに金崎・家長の2シャドー。 ウイニングゴールのインタビューを読むと、家長の複雑な思いが語られていた。この先発にかける思いもあるだろう。しかも、相手は古巣のガンバだ。 しっかりポゼッションし、パスワークで攻撃を組み立てるガンバのような相手には、家長起用は効果的に思われた。 得点シーンも、落ち着き払って当然のように決めた。 ウェズレイ・金崎・家長の距離が近いとしっかりボールを持てるので、攻撃も可能性が広がる。とりあえず前戦に当てて、セカンドボールを狙うより見ていて楽しい。 ただそれも徐々に消えていった。 金崎・家長がずるずると下がっていってしまって、前線にぽつんとウェズレイが孤立してしまったのだ。ウェズレイにおさまったボールは、誰にも渡らない。ウェズレイが競ったボールも、ガンバの選手が全部拾ってしまう。大分の選手は気がついているのか、いないのかわからないが、まるでウェズレイを無視しているかのようだった。 |
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藤田が気を吐いた。 エジミウソンのような派手なアクションはないが、神出鬼没に顔を出し、果敢にボールをからめとった。攻撃にもするすると顔を出し、後半は夢生に決定的チャンスを生み出した。 ホベルトに遜色ないプレーを見せてくれた。 1点を失ってから、後半あっというまに逆転を許し、3失点目には周作はすっかり冷静さを失っていた。選手交代もあり、大分はいくつかの決定機をつくった。 しかし、奇跡を信じようにも、ガンバのプレーは、大分の1枚も2枚も上だった。面白いようにパスのつながるガンバの華麗なサッカーを前に、ボールを奪っても、カウンターのチャンスを作っても、結局ミスやなんやで自滅してしまう大分。 見るのもつらいが、応援するしかない。時間は刻々と過ぎていくのだから。 |
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こういう感覚は今までになかった。 なすすべがない。応援するしかないじゃないか。 勝つまで、信じるとかどうとかじゃなく、とにかく勝つまで応援することしかできない。 先のことや、星勘定はさておき、勝利を見たい。 ゴール裏で起きた拍手もそういう意味じゃないだろうか。 最後まで応援し続けるよ。だから勝利を見せてくれ。 試合は終わった。次の試合の勝利のことだけを考えよう。 初めて味わう感覚の中で、もがきながら、抜け出さなければ。 次節、大宮戦は3日後にやってくる。 |
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<ニッカンスポーツより結果> | |||
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reported by miyashu | |||
|風に吹かれて| |