第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦
 大分トリニータ VS サガン鳥栖
08.11.5
0−2のまま、試合は終盤も押し詰まってきた。
鳥栖、MF船谷に代わって柴小屋。
はあ〜、おい、こら、こらこら!!!
何とバックスタンド中央ではあちこちから、というか、そこそこ一面から拍手が起きた。
分かってない一部の人なんかじゃない。本当にあたり一面から拍手が起きた。

これがこの試合のすべてを表してるんじゃないでしょうか。
平日だからでしょうが、凱旋報告会の6000人に及ばない観客動員。
そして、この拍手だ。
ナビスコ優勝で、やれ3冠だ、ACLだと景気の良い言葉が飛び交う中、こういう結果を予想してた方も多いんじゃないでしょうか。
リーグ戦が一番重要な局面を迎えている今、ナビスコの緊張感とその後の精神的な疲労、弛緩を考えれば、今日のメンバーは妥当。藤田と慎吾の交代も、致し方ない。
で、これがトリニータの現実なんです。
可能性を感じる若い世代ではあるけれど、真剣勝負の公式戦を戦えるチームではないということ。
ACLにもし出たとき、ある程度はターンオーバーを考えないといけない。
今日のチームは、ターンオーバーじゃなくて、まんまサテライトだけどね。
選手層のうすうす超うす状態は、監督の手腕だけじゃどうにもならない。
それにしても、ちょっと甘過ぎやしないかい。
あたふたしたディフェンス。息の合わない攻撃。早い時間帯でのセットプレーからの失点。
ああ、トリニータってこんなだったよなあ、などとつまらん回想をしてしまったではないか。

コバリョウはミス続きで、だんだん積極性をなくしていった。動きも止まっていった。
コバヒロは後半、4バックの左サイドにまわり、それこそ重戦車のようにサイドを駆け上がった。気持ちの見えたプレーを続けるも、いかんせん技術が伴わない。ある意味どきどきもののシーンを演出した。(いや、こんな気持ちの見える選手が必要なんです)

池田。後半せっかく出場の機会を得たのに、まったく気持ちが見えない。緩慢ななめたプレーをしてるとしか思えない。なんでだ。

テッペーの果敢な姿勢は、さすがベテランと思わせる。でもやっぱり、あれなときはあれだけど。いや、気持ちはわかる。
GK清水、ボランチ井上。
夢生や清武の活躍に、喜び半分悔しい思いもしてきたはずだ。ここで見せなければの思いは強かったろう。だがやはり、ここはサテライトのゲームとは違う。若さが出てしまった。
2失点目はオフサイドという雰囲気が、ボールをルーズにしてしまった。一瞬のスキをついた鳥栖がまさった。トップレベルのチームは、こういうミスは絶対にしない。
大分はまだ王者にふさわしくない発展途上のチームであることを再認識させられた。
奢ってはいけない。
家長、清武、森島のパスワーク、突破、コンビネーションはトップチームに入ったとき遺憾なくその力を発揮できるでしょう。
このサテライトチームでは、なんだかんだと孤立してしまったり、かみ合わなかったりで、ちぐはぐな印象は否めませんが、個々のスキルには目を奪われるものがありました。
なんだかんだ言っても、今日のチームはチームになっていない。いくらサテで試合をしようが、がちがちのJ2リーグ戦をタフに戦い抜いてきた成熟したチームはかなわない。
鳥栖にはそういう自負があったろうし、事実自信に満ちたチームワークプレーが随所に見られました。
リーグ戦と天皇杯。
トリニータの現実としては、やはりリーグ戦第一にチームをもっていくというのが正しいと思います。
そして、天皇杯については今日のサテライトメンバーがどれだけトップチームを底上げできる力をもっているかという試金石をかねた試合だったと思います。

この敗戦の真価がわかるのは、リーグ戦を終えたとき。
週末のリーグ戦、千葉戦。
ベストメンバーでのぞめる試合に、勝ち点3は必ず勝ち取らなければなりません。
<J'sGOALより結果>
止まらねぇ 俺達 大分
暴れろ 荒れ狂え
ラララララララーラララ 
叫び (oi) 歌え
「SEE OFF」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて