2007Jリーグ ディビジョン1 第24節 大分トリニータ VS ヴァンフォーレ甲府 |
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07.9.2 | ||||
茫然自失の千葉戦から4日後、ここで勝ち点差1の甲府に負けちゃ、ますますリアルな降格。 勝ち点6の価値ある千葉戦を失ったからには、勝ち点6の価値ある甲府戦で取り戻さねばならぬ。 自信を取り戻し、戦えるチームに成長するためにも。 おーおーおおー!雄叫びあげろ〜 おーおーおおー!魂込めろ! |
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0−6の試合だったからといって、ゲームそのものは圧倒的なワンサイドだったわけではない。 決められる時間帯に決められるか。 「得点」が選手の足をさらに速める、あるいは、縮こまらせる。 さあ、こんな試合に、がちがちじゃいけませんぜ。 と、ゴール裏中央には「トゥギャザーしようぜ」 いっちゃえ、いっちゃえ。 ん、甲府にバレーが・・・。 遠目、体格といい立ち姿といいバレーによく似た甲府の新外国人。 なに、チッチ?名前なのか。 ラドンチッチは、挨拶代わりに高さで勝負。 左サイドからのクロスをフリーできれいに決める。 「得点」はこわい。 下を向くな、気持ちで勝負だ。 が、気持ちがどうもからまわりしている。 パスがつながらない。意思疎通ができない。たやすく相手にプレゼントパス。 サイドへのきれいなパスが、味方の逆を突きタッチラインを割る。 もがいてももがいてもさらに悪くなるばかり。 降格するチームってこういうのなんだろうな、と正直思った。 |
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しかし、流れを変えたのもやはり得点だった。 慎吾のFKに決めたのは大輔!役者が役どころにぴたりはまった。 ほっ。 一進一退の攻防。 これも残留争いの試合らしく、なりふりかまわずボールを拾いに行く。 華麗なパスワークも、ダイナミックな展開もない。 ボールに寄っては、がつがつ、ごりごり。泥臭いを通り越して、格闘技かと思う場面も。 藤田が体を張る、深谷がダイビングヘッドで飛び込む。 1センチでも前に、とエジミウソンにはボールしか見えていない。 大分の選手の方が、数センチでも前に出る気持ちが強かったように見えた。 山崎の攻守にわたる気持ちの入ったプレーは、この試合の勝因のひとつ。 なぜスタメンなのか、誰もが納得のいくプレーだったと思う。 司のゴールは強く、美しかった。 後ろ向きでボールを持ち、DFをあざ笑うように反転。攻めに出る。 角度のないところを決めた。 昨年のC大阪戦のゴールを思い出した人も多いでしょう。 この角度はどうも司エリアのようですね。 |
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3点目は高松大樹。 慎吾のパスから、ゴール前中央で勝負。この位置もまさにダイキエリア。 落ち着いて決めましたね。 これもビューティフルなゴール。 押せ押せ、いけいけ。 バックスタンドはこれまでで一番の盛り上がり。ゴール裏の声に呼応するように、手拍子と声が交わった。 CKの瞬間のそれは、まさにスタジアムが一体になった瞬間。 こんな感覚ははじめてでした。 トゥギャザーしちゃった? |
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甲府はもしかするとラドンチッチの先取点が、いけなかったのかもしれない。 走って走ってどんどんパスをつないでくるサッカーは、ラドンチッチねらいの、放り込みサッカーに変わっていった。 しかも、ひやっとするようなヘディングシュートが数本あったりしたから、もうこれでいくしかないけんね、なんてふうになってしまったのかも。 ラドンチッチをスタメンで使うようになれば、甲府のサッカーはどんなふうに変容していくんでしょう。決定力ありそうだから、こわいんだけどね。 テッペーの投入もボールを落ち着かせようというシャムスカメッセージか。 しかし、トップ下に入ったテッペーは、いつものくるくる後ろ向きキープのテッペーではなかった。 右サイドで勝負。抜いた、行け、行け〜〜。 ああ、右サイドの勝負師だったころのテッペーだ。ゴール前への飛び出しもよかったし。 そういえば、J1に上がることが決まった年の天皇杯磐田戦で、J1で通用する選手は西山ぐらいだと言われたこともあったな〜。J299試合目のテッペーは違ったぜ。 |
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高松がPKを得た。 蹴るのは慎吾。ここで慎吾に蹴らせるなんて。高松の心意気を感じた。 (どうやら慎吾は自分で申し出たらしいけど) みんなわかってるよ、ここで蹴るべきなのは、慎吾だって。 4−1の快勝。 千葉戦の大敗を取り返した。残留争いも、すこしだけ落ち着けた。 でもねえ、今年のチームはわからないからねえ。 神戸戦の後も、こうやって落ち着いたはずなんですよね。 それがあれだからね。 こうやって喜んだり、落ち込んだりってのもサッカーの醍醐味。 あと10試合。 とことん、つきあおうじゃありませんか。 |
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<ニッカンスポーツより結果> | ||||
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reported by miyashu | ||||
|風に吹かれて| |