2007Jリーグ ナビスコ杯予選リーグ 第3節 大分トリニータ VS FC東京 |
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07.4.4 | ||||
15日間で5試合。 リーグ戦3試合、カップ戦2試合。 この過酷なスケジュールをどうやって乗り切るのか。 左サイドから正確なクロスをほおりこむ根本は足に持病を抱えている。 圧倒的なキープ力、前線のターゲットとなる高松は腰痛で無理ができない。 厳しいマーク、ハードワークの藤田は出場停止。 ケガ、疲労、出場停止など、不動のメンバーで1年間の試合を乗り切ることは不可能だ。カップ戦でメンバーを変えてきたとき、どこまで戦えるのか。ターンオーバーとまでは言わないが、選手層の違いが明確に出てくる。 高卒2年目の森重、19歳のプラチニ、高校を卒業したばかりの金崎。 若いメンバーがスタメンに名を連ねたこの試合は、ナビスコカップ予選リーグを勝ち抜くために重要な試合であることは自明だった。 |
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ほんの3日前の熱狂。 まだ熱覚めやらぬはずの九石ドームは、予想以上に冷え込んだ。試合が寒かったという手あかの付いた比喩は抜きにして寒かった。 初先発のプラチニの意気込みは遠くスタンドにも伝わった。サイドで必死にボールを呼び込む姿。ボールをもったときに囲まれても意地でも抜こうという姿勢、あわててパスの出しどころを探す姿。一生懸命が故にどんどんマイナスのループにからめとられるようだった。 森重にしても、攻めの守備に気合いが見て取れた。金崎も前へボールを出すという意識が強くプレーに表れた。 ボールが落ち着かない、東京のプレスにあわててボールを先送りにするようなパスワーク。ワンタッチでぽんぽんとゴール前に迫るような一瞬もあった。抜け出した松橋のフィニッシュもポストに嫌われた。 少ないタッチでボールを手放す様が、速いサッカーではなく、落ち着かないサッカーに見える。 つまり、「起点」がないのである。 左サイドで、ボールを持ち、無理にはあがらず前線の攻撃陣の動きを待つ根本。 彼は左サイドに寄った相手守備陣をあざ笑うかのように逆サイドに大きなパスを展開する。 前線でしっかりボールを持ち、味方のスペースへの走り込みを待つ高松。 自らもシュートを撃ち、攻撃するため、相手守備陣のマークは分散する。 いわゆる「ため」をつくるキーマン2人を欠いたチームは、ボールの落ち着かせどころを失くし、ただただプレスから逃れるようにボールを吐き出す。当然のようにミスは多くなり、待ちかまえたようにカットされるシーンは増えていく。 |
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象徴的なのがサイドの攻防。 おもしろいようにサイドを割り、クロスをあげる東京。 深谷のクリアでことなきを得たが、いいクロスがほおりこまれた。 こんなことを繰り返せば、いつか牙城は崩壊する、と思われた矢先、アタマひとつの余裕でルーカスのヘッドがヒットした。 ファインゴールだった。申し分のないゴールは、質のいいクロスの連続攻撃に由来するものだった。 大分の両サイドは窮屈にどんづまり状態を招いた。 深谷がもっても、前の高橋に出すしかない。前を閉じられた高橋はどうしようもない。 あれを、前へ行けーと叫ばれても、そりゃ無理だろう。 プラチニしかり。プラチニは果敢に挑み、やはりつぶされた。 まんべんなく敷かれた守備網。縦しか行けない攻撃。サイドチェンジは皆無。 後半、高松と西山の投入で、やっぱり、と頷く変わり方をしたが、サイドが使えないままの攻撃は、最後まで打開点を見いだせなかった。 |
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松橋優も初めて公式戦のピッチに立った。結果は出せなかったが、あきらめずボールを追った。ぶっかこうながらもあきらめない気持ちの入り方は収穫だった。 リーグ戦とカップ戦の戦い方。選手層の薄い大分にとっては、これからますます課題となるだろう。カップ戦のほうが優勝をねらえる確率は高い。しかし、比重ははるかにリーグ戦が高い。そういう意味合いも含めて、シャムスカ監督の今後の選手起用が楽しみだ。 |
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今回はちょっとドキュメンタリータッチで書いてみました。田口トモロヲ氏のナレーションなんぞ想像しながらお読みください(笑) でも、いちばん課題だったのは、おい、おい、マラニョン〜だったりもするんですね。Jのスピードに対応できるのはまだか! |
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<ニッカンスポーツより結果> | ||||
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reported by miyashu | ||||
|風に吹かれて| |