2007Jリーグ ディビジョン1 第4節
 大分トリニータ VS 浦和レッズ  
07.4.1
早くからアウェイ席は完売だとか、30000人だとか、街宣車は出るわ、キャンペーンはるわ、TVCMは選手、監督総動員でばんばん流すわ。
やはり浦和戦はとくべつなのです。

16:00キックオフ、13:00開門。
そして4月の第1日曜日は、かほりほのピアノの発表会。
かほ、りほの発表が終わったのが13:45。別府の某会場をダッシュで飛び出す。
やはり混んでます。14:20、九石ドームに近づくに連れ渋滞。A駐車場しかないだろうな、と思ったら、ここもアウト。なんと初めてH駐車場へ。
ちょうど雨が降り始め、だんだんと大降りに。ここで降り出すか、と長い道のりを歩く。ドームは準備よく屋根が閉まっている。
浦和、雨、屋根の反響。なんか浦和戦っていつもこうだね。
思えば、初めてトリニータの試合を生で見たのは、浦和戦でした。
しかも豪雨の市陸、2000年6月24日。J2でのカード。メインスタンドでびしょぬれになりながら、ウィルのFKにおおおおぉと唸ったなあ。
その年J1に昇格した浦和は今やJリーグを代表するビッグクラブ。
遅れて2年後、J1に昇格の大分も中堅クラブにステップを踏もうとしているところ。
こうやって歴史は積み重ねられていくんですね。
浦和サポが脅威を与える。アウェイゴール裏はさながら浦和のホームのような密集。メインアウェイも赤が際だつ。そして低音のとどろく浦和のコール。いつもながら敵ながらしびれる。
悔しいけど圧巻は選手入場前。タオルマフラーを掲げて、アレオトリニータに合わせて歌おうと思ったら、浦和のコールで全然聞こえない。位置的にはホーム寄りだぞ。
思いこみかもしれないけど、開始数分、いつもと違った感覚。なんか足が地に着かないような。自分の思いこみは選手の動きもそう見えてしまう。
浦和は4バックとか、3バックとか事前にいろいろ情報が流れていたけど、結局右サイドの山田があがったりあがらなかったりの4バック。阿部はほぼDF重視。
前からのプレッシャーはあまり強くなく、大分はバックライン、ボランチでけっこうボールを回せていた。(回させられた?)でもそこから前に行けない。ぼーっと持ってるとすかさずチェック。簡単にボールを奪われカウンター、って何回見たことか。
前の方がプレッシャーが厳しいためか、サイドからほおりこみのワンパターンになる時間帯も。

初先発、金崎夢生。名前の由来はやはりムー大陸であったか。そういえば昔流行った世界の謎と不思議ぎゅうぎゅう詰め雑誌「ムー」ってまだあったんですね。カタカナでこの雑誌のロゴっぽいゲーフラをゴール裏で見かけますが、なかなかGJですね。
で、ムー、彼の気合いがいい。対人でしっかり粘り、ボールを奪う。そこからクロスまでいったシーンもありました。前へ前へと向かう気持ち、おそれずあきらめずボールを奪う根性。今はそのがむしゃらさが成長の糧になるよ。
トリニータの中でも、金崎、高橋のがむしゃらさの見えるプレーはいいですね。
で、その金崎が中盤からダイレクトで最前線の松橋へロングボール。松橋落として走り込む高松のいいシュート。正直、びっくりしました。え、っと間があってうおおおおおおおお。いい意味で「らしくない」パターンですね。
でも、松橋、高松のコンビはだんだん熟成してきてます。1+1=3くらいのコンビネーションのプラスアルファをもってます。セルジーニョがFW争いに加わるのは厳しくなりましたね。
このゲームでの特筆は、DF。
ワシントンのキープ力、突破力はちょっと異常です(笑)
永井にしてもポンテにしても一筋縄じゃいかない。
でも、三木、深谷で囲んで最後はクリア。藤田も、大海も、みんな落ち着いてしっかり最後で押さえればいいというコンセプトが一貫してました。
大海もふだんのがつがついくDFじゃなくて、しっかりボールを見てきれいにきれいに取りに行ってた印象が。

藤田、DFは献身的に動き回り、いいとこで止めてましたね。
攻撃ではやはり瞬間の判断や、技術的な面で、ちょっとレギュラークラスには厳しいかと思われます。そして阿部のマークにいってたにもかかわらずまるでビデオのような同じ失点パターン。西川のあの怒り方をみても、ちょっとあり得ないって思ってしまう。2点目のときは、阿部は誰がマークしてるのって注意して見てたんだけど、こっちからみたら藤田のオウンゴールかと見えました。まあ、一番悔しいのは藤田だろうから、しっかり反省、切り替えしてくれい。
それにしても阿部の1点目、すごかった。何が飛び込んできたのかと。そしてずどん。トリニータのゲームじゃなかったら、拍手してたろうな。爽快だったろうな。
西川も攻撃参加(手前左) ぎっしりゴール裏、青に染める
1−2、1点ビハインドのまま、後半は時間が少なくなっていきます。ここで大海に変えてプラチニ(出場、おめでとう、がんばれ)。まずは、選手交代で攻撃の意志を示します。攻めても攻めても最後はクロス、はじかれ、のパターン。うう。
ついにはセットプレーで西川もあがってきます。これってベンチの指示だったのね。この指示で絶対点を取るという執念を伝える。さすがシャムスカ。
そしてついについに、執念が実を結ぶ。
またまたセットプレーで西川あがる。この写真を撮るのに気を取られているうちに、なんと深谷ゴーーーーーール!!!!
最高です。感無量です。やってくれました。
これで勝ち点1をもぎとるんだ、と引き分けを眼中に入れるかと思ったら、そんなことはない(ように見えた)
更に勝ち越し点をねらってどん欲に攻撃する大分。確かに攻めの姿勢は見えました。引き分けねらいじゃないって。

確かにセットプレーで同じ選手に決められるってのは情けないけど、勝負への執念は存分に堪能させていただきました。
あの雰囲気のスタジアムで、こういうエキサイティングな試合ができたことで満足・・・ほんとは勝ちがほしかったけど・・・でも満足です。
<ニッカンスポーツより結果>
一緒に闘おうぜ
誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 
最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
「大分よりの使者」

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて