2006Jリーグ ディビジョン1 第29節 大分トリニータ VS 鹿島アントラーズ |
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06.10.29 | ||
ここんとこずっと同じように気持ちの感じられないぐだぐだな試合を続けて4戦勝ち星なしの大分。 ところがどうやら鹿島も同じようで、やっぱり気持ちを見せろよ、とサポからたたかれ3連敗。 芝も張り替えたし、ひと月ぶりの九石ドームだし、可動席まで出して3万人超えをもくろんでいるところだし、しかも、マルハンデーだし。 やってくれろ、なあ。 |
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マルハンデーは気前がよい。いきなり選手トレカですよ。しかも3枚セット。 周作・梅田・ラファエルセットでした。もらいもののもう1セットはトゥーリオ・章太・下川セット。 マルハンデーのためのマルハン特製カード。ありがたや。 その他抽選でレプユニ200着とか、オリジナルTシャツばらまいたりとか、マルハンビッグフラッグ掲げたりとか、とにかくまあ気前のよいこと。 さらに、マルハンシートには全国マルハン店長様ご一行がやんややんやの応援隊。会長のあいさつはアイ・ラブ・トリニータで締め。 そりゃあマルハンコールしますよ。拍手喝采ですよ。来シーズンもスポンサー認めてください、Jリーグ様。 |
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シャムスカマジックです、この試合。そしてマジックのネタは、パラリンピックの映像。 「我々は心を取り戻した」というシャムスカ監督のコメントのウラには、ミーティングでパラリンピックの映像を見て、困難を乗り越えなければならないと鼓舞したというマジックがあるのです。 このミーティングの場で、シャムスカ監督は思い余って涙したという。この涙に選手は気持ちを取り戻したんですね。 |
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戦い方は徹底してます。 鹿島の4バックラインディフェンスに対し、松橋、山崎は徹底してウラを狙う。 高松がヘッドで競るときには、かならず松橋か、山崎が走り込んでいる。高いディフェンスラインのウラを狙うロングボールが次々とほおりこまれる。 オフサイドの山を築いてもいい。成功すれば必ず決定的なチャンスになる。 三木からのロングボールに反応した松橋が決めた。バーを叩いたシュートは、ラインを割った。え、入ったの???ととまどうスタジアムも、リプレイできちんと入っていることを確認してわき上がる。 セレッソ、京都とラインを下げてがちがちに守ってくるチームに、スペースをつくれず、攻め手を欠いてきた大分にとって、鹿島の高いラインディフェンスのウラのスペースは却ってくみやすい相手ではあるかもしれない。 |
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鹿島サポさんには悪いけど、このゲームのアントラーズからは危険なニオイがしない。チェックも厳しくないし、攻撃も攻め手を欠いている。本山、柳沢なんてかつて名前だけでもびびってしまってた選手が消えている。え、いたの?ってかんじだ。あの厄介な深井も、元気がない。 後半開始と同時に3人が交代。 ダ・シルバにちょっと持たれてしまったけど、そこから先がない。 まさかナビスコ決勝に目がいって、リーグ戦は消化試合になってるのか??? どうしちゃったんだアントラーズ。気持ちを見せろ。(あ、見せられても大分としては困るんですが、ね) |
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2点目のカウンターも見事だった。松橋の真骨頂。走る、持ち込む、持ち込む、折り返した先には高松がDFものともせず押し込む。 マルハンさんからの30万円は章太で決まり。1得点、1アシスト。前半の得点で章太も10点目。高松もこれが12点目ということで、2桁得点の日本人が2人もいるなんてチーム初の快挙らしいです。 途中出場の高橋大輔。 右サイドの梅田と交代かと思いきや、山崎とチェンジ。 トップ下ですがな。 右サイドの梅田との連携や、ゴールに向かう動き。あれ?いいんじゃない。ちょっと煮詰まった感のあった高橋。この起用は、高橋にとっていい刺激になるでしょう。 |
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この大事なゲームで大分が戻ってきた。 シーズン通してモチベーションを維持するのは難しい。どのチームも崩れることはある。ガンバだってここ4試合、1分3敗。大分より悪い。鹿島もこのゲームで4連敗。 そこをどう立て直すかが監督の手腕。 練習の負荷のかけ方をを調整したり、ビデオでモチベーションアップを図ったり、シャムスカ監督は細やかに手を打ってきたようだ。 そして、結果を出した。 鹿島を相手にロスタイムをトリニータオーレで迎える感動。 この2点差は、技術や戦術の差ではない。 気持ちがどこまでプレーに反映させられたかの差である。 まだまだ大分はいける。 さあ、ビッグタイムはこれからだ。 |
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<試合データ ニッカンスポーツ> |
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reported by miyashu | ||
|風に吹かれて| |